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デューン 砂の惑星PART2のIKUZAGIEのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.3
世界観が素晴らしい。最近割と中途半端な映画が多い中で、久しぶりにちゃんとしたSF映画を観させて頂いた気分。
例えば某寿司チェーン店、炙りチーズサーモンとか、えびアボガドとか、エンタメ性の高い派手な寿司ネタはそこそこ美味しいとはいえ、正直寿司としてどうなの?と…。ましてや寿司ネタがハンバーグとかカルビ牛肉とかになると、それは寿司というより、一口サイズのミニ定食だろう、と…。
その点、ドゥニ・ヴィルヌーヴの『DUNE』は、パート1・2ともに、ちゃんとしたSFでした。今回のパート2のメカやコスチュームも、「何それ〜?地球に無いよそんなの〜」と思わせてくれるデザインがとても良くて、メカのデカさや建築物なんかもすごく良い。そもそもCGのクオリティが高いので、映像だけでも十分楽しかった。
で、その某寿司チェーン店には、ラーメンやうどんの他、デザートやコーヒーまであって、知り合いの人は寿司とコーヒーを一緒に食したりするわけです(マジ話)。そりゃあその人が好きなもの食べたら良いと思いますけど、ほんとにそれで良いのか?と。寿司には寿司の風情があるんじゃないのか?と…。それはほんとに本格ミステリー・サスペンスなのか?と…。
その点、ドゥニ・ヴィルヌーヴの『デューン 砂の惑星 PART2』は没入感も凄かったです。パート1をおさらいで鑑賞し、映画館へ行ったのも良かったのでしょう。上映時間の長さが全く気になりませんでした。
で、その某寿司チェーン店を出て、何が一番美味しかったかなあと考えたら、実はラーメンが一番美味しかったんですよ。もう何屋で何食ったか分かんねーや!と…。まあまあ面白かったけど、あのチラシの役者の並びは完全に詐欺だ!と…。私はヘンリー・カヴィルやデュア・リパがもっともっと活躍する映画だと思ったよ!と…。
その点、ドゥニ・ヴィルヌーヴの『デューン 砂の惑星 PART2』は、SF映画を観にいって、「SF映画観た!」っていう満足感と「ドゥニ・ヴィルヌーヴの映画観た!(後半『灼熱の魂』が頭をよぎりました)」という満足感が同時に味わえたので、映画に対するトータルの満足度はかなり高かったです。役者陣も良かったです。まだ観てない方は、ぜひぜひIMAXでご鑑賞のほど!
PS:ディズニーが作るスター・ウォーズはもう諦めましたので、どうぞドゥニ・ヴィルヌーヴ様、『DUNE』パート3をお願いいたします!
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