純粋な人、または何か妄信する傾向にある人がその魔法から解けるには、大事なものを失うという段階を結果的に踏むことになるが多い。失うが完全に失ったり失ったままの状態にいたりするのではなく、外から救出して…
>>続きを読む1970年製作公開。原作庄司薫。脚色森谷司郎 、井手俊郎。監督森谷司郎 。
神保町シアターの「戦前戦後――東京活写/映画の中で生き続ける、失われた東京の風景」上映期間中の幕間で、佐良直美が歌う本作…
主人公の意図的なのか、役者の力量なのか、時代性なのか、セリフで言葉を尽くして、哲学や世界を語っても結局、上滑りで浅く、陳腐。何処までも深みがなくひたすらに浅い。そこが逆に良かった。運動や思想に対して…
>>続きを読む紛争の影響で東大入試が中止となり目標を失った青年のある1日。
69年、彼のように東大一直線だった受験生は苦悩したろうなぁ…
後の東映会長岡田裕介氏は東宝でデビューしたんですね。朴訥とした雰囲…
第61回芥川賞を受賞した庄司薫の原作を、森谷司郎監督で映画化。
主演が、後の東映の社長にまで上り詰める、岡田裕介です。
時代は学生運動盛んなりし頃。
1968年の暮れ、主人公の薫君は東大紛争のせい…
32.2527
原作はライ麦畑の邦訳風が非難を浴びた青春小説。本作も負けず劣らず、主人公の心情を独特の文体のナレーションで綴ってくれる。これがまた、よくできており、なるほど主人公のキャラクター性を…
このレビューはネタバレを含みます
1968年の東大紛争のニュース映像を挟み、東大入試中止に将来をどうすべきかと悩む日比谷高校三年生の庄司薫君の日常を描いた作品。
愛犬の死、思いがけぬ怪我、性への渇望、将来の自分の在り方、エリート街…
原作については、僕が小説の主人公の歳に近い頃、シリーズのうちの何冊かを読んでいる。日比谷高校が東大予備校ブランドだった頃のお話。書いた人も演じている人も日比谷高校出身という母校偏愛映画という見方もあ…
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