ゆうぞうさんの映画レビュー・感想・評価

ゆうぞう

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銀座カンカン娘(1949年製作の映画)

3.5

朝ドラ「ブギウギ」から
笠置シヅ子出演「銀座カンカン娘」を観たけど
売れない画学の高峰秀子と駆け出し声楽家笠置が銀座に乗りだし人気者にという話。
音楽がたくさん使われているけど
「ラッパと娘」や「ジャ
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みぽりん(2019年製作の映画)

2.0

う~む、どう反応していいものか

壊滅的に音痴なアイドル
六甲の山奥のボイストレーナー

導入部はワクワクしたんだけど

雪やこんこん アラレやこんこん とな!

アイリッシュ・ウィッシュ(2024年製作の映画)

3.0

思いを寄せる人と結婚したいと願うけどそれは果たして本当の自分の気持ちなのかと問いかけるリンジー・ローハンの大人のおとぎ話

アイルランドの美しい景色も見ものだけどパーティーシーンで流れるデヴィッドボウ
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変な家(2024年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

建築学的な謎解きかと思いきや
手垢つきまくりの因襲めいた俗物ミステリー
展開をそう持っていくのなら堤幸彦の「トリック」みたいに面白くやれやと悪態つきたくなる始末。

ただ間宮祥太朗、佐藤二朗のコンビは
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.5

再生数が伸びないYouTuberゆりと
無償で彼女の手伝いする男・田母神(たもがみ)とのほのぼのストーリーかと思いきや
人気YouTuberになってからの2人の関係がコロコロと変わり
じわじわと怖い展
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.5

BLコミックを通して出会う老婦人と女子高生。

オタク同士の連帯感?とでも言うのか
好きなものを話し合える相手の存在っていいよね
自分はBLはほとんど詳しくないけど
ブラムハウスのホラー映画について話
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.8

最初の頃の007は荒唐無稽で有り得ない設定が面白かったよねと、ついこの前友達と話したばかり。
全身金粉まみれの女、姫路城の忍者訓練所、ピラニアだらけのプール、ワニ型潜水艦、ピエロメイクのボンド、ワイヤ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

カメラは客観的に事件の顛末を追って行くかと思いきや過去の出来事を途中で挟んできたりと観ている方はどうも落ち着かない。
まあ、そういう演出の方がわかりやすくはなるけれど
登場人物同士の温度差や会話だけで
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ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)

3.4

人類を試すために
宇宙人は平凡な高校教師ニールに銀河系クラスのパワーを与えるが

さすがモンティパイソンチーム
アメリカ映画みたいなド派手な展開はなくニールが使うパワーも他愛のないものばかり
しかしク
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

過去のホラー映画に出てきそうな
フランケンシュタイン博士を思わせる天才外科医ゴッド(ウィレム・デフォー)が作り出した人造人間ベラ(エマ・ストーン)

感情をコントロールできないどころか羞恥心さえない彼
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.5

1人の青年が4人の医師家族に入り込む事により
これは「ミスト」みたいな鬱展開になるのかと思いきや
ヨルゴス・ランティモス監督め!
ギリシャ悲劇をベースに「ディアハンター」の緊迫感まで加味してきやがった
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.6

誰でも大なり小なり抱えている強迫性障害や自分の不確かなアイデンティティーをアリ・アスター監督手法で面白く観たけど、正直2時間59分の上映時間は観ている方はちょっとだけ中だるみ。

しかし同じテーマでラ
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新解釈番町皿屋敷 お菊寺(2023年製作の映画)

3.0

3つの話からなるホラーオムニバス

1話目・心霊写真ネタ「呪い写る」
2話目・警察受付を舞台にした「通報者不明の110番」もなかなかだけど

3話目「犬屋敷の怪奇」
さすが!藤井秀剛監督やるなあ

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ファンタズム(1979年製作の映画)

2.8

少年の頃の悪夢の数々が散りばめられてはいるが、話が所々に飛んでいったり脈絡のない登場人物が突如として現れたりと全体的にまとまりのない出来映え。
これがアルジェントやマリオ・バーヴァあたりなら上手くまと
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.7

これは原作もアニメも好きだけど
実写版はそれを裏切らない見事な出来映え

ちょっと前のコミックの実写版は
コスプレ大会みたいで今一つだったけど、今回は原作を知らなくても楽しめるしハラハラして泣ける
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

「ノープ」ジョーダン・ピールの監督1作目「ゲット・アウト」
そう言えばまだ未体験だったなと言う事で観てみたら

なんじゃこりゃ!面白いじゃねえ~か

口にも態度にも出さずとも
肌で感じる人種差別を描い
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.4

土屋太鳳が3回も出演を断った問題作「哀愁しんでれら」
不運続きの女性がセレブの子持ち医者と出逢いシンデレラ婚をするが…

家族の表と裏、光と闇は?

描き方によってはグロい衝撃的な作品にもなるけれどカ
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ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

4.3

これはまぎれもない名作。
戦争そして謎の生物ゴジラを通して
先の見えない我々に「生きる」と言う意味を問いかける
役者陣がすべて良いのは勿論だけど山崎貴監督の効果的な音楽の使い方は感服もの。
銀座の街に
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.5

4人のイリュージョニストとFBIの追跡劇にルパン三世の面白さを加味したような豪快エンターテイメント
NYの街ごとを使ったイリュージョンがなかったら凡作との批評もあるけれど、そんなこたあない、すごく楽し
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.4

「夏への扉」のハインラインの
「輪廻の蛇」映画化「プリデスティネーション」
自らの尻尾を噛んだ蛇は円を描き、円はどこが始まりで終わりなのかわからなくなる。そんな人類の永遠の謎を描いたような作品

クリ
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玄海つれづれ節(1986年製作の映画)

3.0

吉田兼好「徒然草」が原作らしいけど
まったく肩の凝らない人情喜劇。

いつもとは違うパワフルな吉永小百合、騙されても「金なんかよか よか」と人の良い女を演じる八代亜紀が最高。

風間杜夫を入れて3人で
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銀座の恋の物語(1962年製作の映画)

3.0

おじさん得意のデュエットというイメージで苦手な歌「銀座の恋の物語」の映画版を観た

売れない画家とお針子さんが男の故郷に結婚報告するために駅で持ち合わせるが…
その後の展開が韓流ドラマからヒッチコック
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銀座二十四帖(1955年製作の映画)

3.2

僕の知らない頃の銀座を舞台に
別れた夫との離婚を考えてる女と花屋の男の恋物語

ドラッグ問題や今でいう港区女子(銀座は中央区ですが)みたいな世相も交え
どことなくキャロルリードの「第三の男」を思わせる
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の・ようなもの(1981年製作の映画)

3.5

10代の頃の思い出の映画
森田芳光監督の「の・ようなもの」

落語家のようなものの志ん魚(しんとと)とソープ嬢の恋愛話のようなものをメインに売れない落語家達を描いた青春群像劇

葛飾の堀切から今は無き
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

今でも記憶がフラッシュバックする90年のあのホラー名作を思わせるほどの傑作。
そこにいる隠れているものでなく、目の前のそこにあるものに対する恐怖。

序盤のあのシーンと後半のあのシーンがリンクする見事
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月の満ち欠け(2022年製作の映画)

1.6

このレビューはネタバレを含みます

「俺は生まれ変わりを信じるより
今、生きている人間にできる限りのことをしてやりたい」

大泉洋演じる小山内の言葉だけど
この映画に携わった奴らにこの言葉をぶつけてやりたい

えーっと、あの言葉なんだっ
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ブラックナイトパレード(2022年製作の映画)

2.8

生きづらい若者の劣等感、そしてファンタジーの融合だけど、なんだかなあ~
期待してなかったからいいけれど
いつもの福田雄一の「しょーもな」と言いつつ、そのくだらなさが好きってのがあまりなかったな

エン
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

PERFECT DAYS
初日 1回目 満席

この映画はたまらなく好きだな
役所広司扮するトイレ清掃員平山の日常を
淡々と描いた作品だけど日常の愛おしさが伝わってくる

ヴェンダースの目を通しての
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.3

これは過激派のヴィーガンに抗議する映画ではなく
シリアルキラーやサイコパスになる過程を描いたブラックコメディ

ちょっと小心者の旦那の心情は自分達に近いけど、毎晩寝る前にシリアルキラーの番組を観ている
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#マンホール(2023年製作の映画)

2.8

酔った男がマンホールに落ち
色んな方法で脱出しようと試みるが

警察がダメならレスキュー隊呼べや!
スマホのバッテリーは大丈夫なんか?

とTVに向かって悪態ついてたら
なんと物語は二転三転として行き
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ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)

3.0

動物学者の両親と共にアフリカからアメリカの高校に引っ越してきた主人公がセレブカーストに巻き込まれる青春コメディ。
しかしカーストと言っても根っからの悪人は出てこないしリベンジと言っても可愛いレベル。
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.3

朋友ロドリゲスよ
よくぞ騙してくれた
しかし2つ3つほどダメ出ししたい部分もあるが
あんまり語るとネタバレになるので
これぐらいで。
しかしニヤニヤしながら劇場を出たのは確か。

本作とは違うけどデ・
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正欲(2023年製作の映画)

3.7

同じ人の姿をしていても呼吸は違うし
皮膚を通し感じるものも違う。
人は自分と違う者に対しては畏れを抱いたり「有り得ない」とバッサリ切り捨てようとしたり。
良かれと思って発した言葉が当人にとっては針の筵
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シェアの法則(2022年製作の映画)

3.5

シェアハウスの大屋さんと
そこに住む人々の繋がりを優しい眼差しで見つめた作品

人は誰かと衝突したり誰かに心配をかけたり誰かに見守られ生きてるんだなと素直に思えた作品

青年座の舞台も素晴らしかったけ
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春画先生(2023年製作の映画)

3.4

ほのぼの作品かと思いきや「O嬢の物語」のような耽美な世界へと観客を導きこれからの女優生命に懸ける北香那の意気込みを感じますます好きに

日活ロマンポルノの名女優として名を馳せた白川和子が老いた家政婦と
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ルー、パリで生まれた猫(2023年製作の映画)

3.8

猫目線で物語が進行しても
突然猫が喋りだすわけではない。
涙であふれそうになるけれど
ここで泣けよと押しつけがましくない。

猫にとって自由とは?

飼い主側からの気持ち
そして猫の立場からと
答えを
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