これまでに観たホン・サンス作品の中でも特に好きかも。なんてことない小さな出来事を演技やショット、モンタージュによって面白い物語として仕立て上げること、素晴らしい。真に「映画」という営みだと思う。
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カンヌ国際映画祭を舞台に、そこに参加している映画監督や映画会社のスタッフの人間関係を、どこか不思議な雰囲気を持つフランス人女性クレアの媒介として描いた、ホン・サンス監督の中編ドラマ映画。
2016…
キムミニ嬢による公開処刑もなんのその、我らのユペール様がカメラ片手に狂言回しを演じる、グイグイ迫る。
カメラで撮られると人は変わる、という謎の理論で、監督とプロデューサーの二人から危ない人目線で見ら…
本当にどうということもない話なのだけど、ちゃんとめちゃくちゃいいのがホンサンス映画のすごさ。
映画監督のキャラクターへのいっそ清々しい自己投影ぶりにも好感さえ持てる。ユペール様の役回りも良い。2度の…
このレビューはネタバレを含みます
チャン・ミヒ演じるボスがマニは英語が下手くそと言ってるのに、陰ではボスの英語の発音がきついとクレアに言われていたという皮肉。
まあ、ボスは恋人寝取られてマニの全てが気に食わなかったから、そんな発言…
出張先のカンヌである仕打ちを受けた映画会社社員。失意の中で、カメラを持ち歩く仏人の女と出会う。写真撮影=映画撮影とも取れる意味深長なセリフ。自作パロディのようなおなじみシーンで癒されたり煙に巻かれた…
>>続きを読むホン・サンスが自身やその周囲のパブリック・イメージを戯画化しているように思える。クレアが撮った写真で唯一画面に映されたキム・ミニの姿は、演じている役ではなく女優である本人だったということなのかな。こ…
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