架空の国にある屋内プールで起こる騒動を台詞なしで描いた、ファイト・ヘルマー監督の長編デビュー作となるファンタジー・ドラマ映画。
主人公のアントンは、盲目の父親カール、従業員のマルタおばさんとともに屋>>続きを読む
パリで暮らす主人公の女性アンナ・オズの現実が、夢で見ている虚構の世界に徐々に支配されていく姿を幻想的に描いた、エリック・ロシャン監督のミステリードラマ映画。
不条理映画を得意とするロマン・ポランスキ>>続きを読む
タリバン支配下のアフガニスタンを舞台に、妹から自殺をほのめかす手紙をもらったカナダ在住の姉が妹の暮らすカンダハールに向かう旅路を描いた、モフセン・マフマルバフ監督のロード・ムービー。主人公の姉・ナファ>>続きを読む
84歳の元大学教授の男性、デートクラブから派遣された女子大生、彼女の恋人である青年の3者の移りゆく関係を描いた、アッバス・キアロスタミ監督の遺作となるドラマ映画。
イランの巨匠アッバス・キアロスタミ>>続きを読む
1930年代の大恐慌時代のアメリカを舞台に、ダンス・マラソンを通じてその時代の人々のメンタリティを描いた、シドニー・ポラック監督のドラマ映画。原作はホレス・マッコイの同名小説(邦題『彼らは廃馬を撃つ』>>続きを読む
戦後間もない1946年の男性優位社会のローマを舞台に、日常的に夫から肉体的にも精神的にも虐待を受けている主婦が、娘の幸せを願いながら徐々に立ち上がっていく姿をコメディタッチで描いた、パオラ・コルテッレ>>続きを読む
1930年代前半の世界恐慌の時代に銀行強盗や殺人を繰り返した実在のカップルであるボニーとクライドを描いた、アーサー・ペン監督の伝記的な犯罪映画。ギャング映画という戦前の古いハリウッドを思い起こさせる脚>>続きを読む
修士号を取得後に3年間ロンドンで活躍した女性建築家が故国のイタリアに戻り、バイト先で友人となったイケメンのゲイとともに、男性優位の建築業界で奮闘する姿を描く、リッカルド・ミラーニ監督のコメディ・ドラマ>>続きを読む
パリで画廊を営み三度目の結婚間近の女性ノラと、通報によって精神病院に強制的に入院させられたノラの前夫イスマエルという対照的な男女を描いた、アルノー・デプレシャン監督のドラマ映画。
劇伴としてムーン・>>続きを読む
カンヌ国際映画祭を舞台に、そこに参加している映画監督や映画会社のスタッフの人間関係を、どこか不思議な雰囲気を持つフランス人女性クレアの媒介として描いた、ホン・サンス監督の中編ドラマ映画。
2016年>>続きを読む
7年前に事故で亡くなった両親を弔うために冬のアイスランドを訪れた日本人男性が、現地の人々に助けられ、ときには幻想的な体験をしながら目的地を目指す姿を描いた、フリドリック・トール・フリドリクソン監督のロ>>続きを読む
ちょっと間抜けな二人の男性が、盗んだ車のトランクにいた大きなハエで金儲けをしようと試みる姿を描いた、カンタン・デュピュー監督のコメディ映画。
虫類が大嫌いな自分にとって大きなハエが出てくると聞いただ>>続きを読む
家族7人揃っての誕生パーティの最中に11歳の娘が飛び降り自殺した事件をきっかけに、家族の秘密が明らかになっていく様子を描いた、アレクサンドロス・アヴラナス監督のサイコ・スリラー映画。第70回ヴェネチア>>続きを読む
代わり映えのしない日常を送っているゴミ収集作業員の男性と、彼が恋したスーパーのレジ係の女性を通じて、貧しいプロレタリアートの人々の厳しい現実を描き出した、アキ・カウリスマキ監督による労働者3部作の1作>>続きを読む
スイス西部のジュラ山脈にある時計工業で働く19世紀後半の労働者たちを、当時の労働運動やアナキズム(無政府主義)の文脈で描く出す、シリル・ショーブリン監督による歴史ドラマ映画。シリル・ショーブリン監督に>>続きを読む
小さな出版社の社長と社員の不倫を軸に、そこに予期せずに巻き込まれていく新たに採用された社員を描いた、ホン・サンス監督のドラマ映画。
ほとんどが会話で構成されるといういつもの会話劇ではあるが、ちょっと>>続きを読む
結婚式で知り合った男性を好きになり、片想いながらも全力で彼のために尽くそうとする主人公のOLテルコを描いた角田光代の同名小説を原作とする、今泉力哉監督の恋愛映画。
片思いの相手マモル(成田凌)に執着>>続きを読む
ローマ郊外の再開発計画に携わるシンクタンクに勤める男性と、郊外の貧困地域の団地に住む女性が、お互いの子供が恋人どうしになったことから出会って、いがみ合いながらも徐々に理解し合っていく姿をユーモラスに描>>続きを読む
恋愛に対して保守的な姉と自由な妹という対称的な姉妹を描いた、小津安二郎監督のドラマ映画。大佛次郎の同名小説が原作であり、新東宝に招かれた小津監督が、初めて松竹以外で制作した作品。
前年に『晩春』を制>>続きを読む
映画監督との不倫スキャンダルで失意の底にある女優の揺れ動く心境を、ハンブルクと江陵での旧友たちとの触れ合いを通じて描き出す、ホン・サンス監督のドラマ映画。
この映画の試写会の席でホン・サンス監督と主>>続きを読む
シャルロット・ゲンズブールが晩年のジェーン・バーキンの日常を映像や写真に収めながら、会話を通じて女優・歌手として、妻として、親としてのジェーン・バーキンという人物を描き出す、ドキュメンタリー映画。>>続きを読む
1970年代にキリスト教のテレビ伝道者として活躍しながら、女性への性的暴行や脱税などの騒動を起こしたジム・ベイカーの妻であり、夫とともに出演したテレビ番組で人気を博したタミー・フェイを描いた、マイケル>>続きを読む
2005年に行われたイスラエルのガザ地区入植地からの全面撤退を、様々な立場のユダヤ人を通じて描き出した、アモス・ギタイ監督の社会派ドラマ映画。
まずは、リロン・レヴォが演じるイスラエルの幹部警察官で>>続きを読む
トークショーのために訪れた水原で映画監督の男性が魅力的な画家の女性と出会って親しくなっていく姿を描いた、ホン・サンス監督の恋愛ドラマ映画。
エリック・ロメールに魅せられた私にとって、韓国のエリック・>>続きを読む
新聞の恋人募集欄で知り合ってカップルとなる男女とその友人の三角関係を描いた、マリオン・ヴェルヌー監督の恋愛ドラマ映画。マリオン・ヴェルヌーと言えば、自身のアメリカでのウェイトレスの経験をもとに監督デビ>>続きを読む
イギリスの田舎町にある教会を相続した脱力系の中年男性が町の人々や子供たちと心を通わせる様子を描いた、トム・リーヴ監督のドラマ映画。
内容的には、隠された宝が教会の土地に眠っていると信じているヒール役>>続きを読む
邦題どおりに、緑豊かなカンパーニュ(=田舎)を舞台に、初老の画家と庭師の交流を描いた、ジャン・ベッケル監督の癒し系ドラマ映画。原作は、画家でもあるアンリ・クエコの同名小説。
カンパーニュ(=田舎)を>>続きを読む
イタリアのトスカーナで休暇を過ごしている友人家族のところに遊びに来た中年女性・アナが、友人の子供たちと仲良くなっていき、そのうちの一人の男性に惹かれていく姿を描いた、ジョアンナ・ホッグ監督の長編デビュ>>続きを読む
愛する人を亡くした家族の喪失感を癒すために故人を演じるサービスを展開する謎の集団「アルプス」に属する看護婦が、勤務する病院で亡くなったテニス選手の若い女性を演じるうちに虚実の区別が曖昧になっていく様子>>続きを読む
家族3代で経営する人形劇の小さな劇団の行く末を、座長である父親の死をきっかけに人生が変化していく3人の子供たちとともに描いた、フィリップ・ガレル監督の最新作となるドラマ映画。
家族経営の小さな人形劇>>続きを読む
地方銀行の頭取を主とする旧家・唐沢家で起きた殺人事件を描いた、野村芳太郎監督のミステリー映画。エラリー・クイーンの推理小説『災厄の町』が原作であるが、現代の山口県萩市を舞台にして大きく翻案されている。>>続きを読む
アメリカのアニメーター・画家であるスーザン・ピットの代表作と呼ばれる短編アニメ映画。ニューヨークやロサンゼルスで、デヴィッド・リンチの『イレイザーヘッド』とともに2年間にわたって深夜上映され、カルト的>>続きを読む
江戸時代に実在した外科医・華岡青洲が世界初となる全身麻酔による乳がん摘出手術を成功させるまでを、全身麻酔を検証するための被験者を引き受けようとする彼の母親と妻とともに描いた、増村保造監督によるドラマ映>>続きを読む
前作『家庭』から9年後のアントワーヌ・ドワネルと彼に関係する女性たちを今までの回想シーンとともに描いた、「ドワネルもの」最終作にあたるフランソワ・トリュフォー監督のドラマ映画。映画の冒頭とラストに流れ>>続きを読む
デンマーク人の女性が大阪のキャバレーで働きながら自分を変えようとする姿を描いた、ダニエル・デンシック監督のドラマ映画。内気で消極的な性格の女性・イネスは、恋人と訪れたノルウェーで日仏ハーフの女性・マリ>>続きを読む
ロシアのウラジオストクを舞台に、食堂で働きながらある男性を探し求める女性を描いた、黒沢清監督のドラマ映画。
という説明はあまり的を得ておらず、後半にどんでん返し的なストーリーは用意されているが、いろ>>続きを読む