このレビューはネタバレを含みます
静かでゆったりとした時間が流れる映画だ。しかしとてもドラマチックだ。
シナリオの構図とカメラワークの巧みさはもちろん、小説でいう余白の部分が非常に観る者の想像力を掻き立てる。
そして圧倒的なリアリズ…
大傑作。これはもう映画でしか表現し得ない芸術作品で、更にいえば即興としか考えられないシーンの連続で、キアロスタミ演出の到達点とも言えるのではないか(決して褒めすぎではありません)。
草木の生えない土…
すばらしいな。
映画とはこういう芸術/詩性があったのだと、思いだす。
いくつもの映像、何気ないショット、特にフォローショットに惹かれた。
撮影ってほんと痺れる行いだと思いおこす。
映画は撮影の集…
単純なメタ構造とも違うような終わり方がなかなか衝撃的だった。
殆どが車を運転しているシーンで構成されていて、登場人物も少ない中で映像の美しさと主人公バディのひりついた目的が退屈させない。
脱輪し…
さすがにこのラストはどう読み取って良いか分からないぜ。
キアロスタミ作品の主人公と旅(車)って人生そのものなんだなと思った。
軍隊や戦争という集団的に迫られる死の匂いと自ら決める自殺を対比するよう…
主人公は最初から死にたいわけじゃなくて、誰かに助けて欲しかったんですね。
ラスト 映画監督かなにかになったんですかね?生きる希望が見つけられて良かったです。
「石ふたつ投げてくれ」
「みっつ投げて…
世界はこんなふうに美しいし、ひとりの人間が自殺に至るほど空虚。それをただ景色として撮ってる。瓦礫と砂埃のシーンはセブンス・コンチネントの砂嵐に通ずるものがある。この男も、神は喪失したが信仰は喪失でき…
>>続きを読む今回もまたまたお見事!
ヒューマンからラブストーリーと来て
今回は人間讃歌
しかもシニカルなやつ
前〜中盤は確かにヒューマンなんだけど
自然史博物館で働くオッチャンが出てからはシニカル路線まっしぐ…
(C)1997 Abbas Kiarostami