このレビューはネタバレを含みます
何回か挫折しつつ、やっと通しで観られました…。
夕焼けのあの色をもう一度見たいと思わないのか。あの世からでも見たい景色を前に、目を閉じてしまうのか。というおじいちゃんの言葉が印象的。
夕焼けだけ…
さすがにこのラストはどう読み取って良いか分からないぜ。
キアロスタミ作品の主人公と旅(車)って人生そのものなんだなと思った。
軍隊や戦争という集団的に迫られる死の匂いと自ら決める自殺を対比するよう…
主人公は最初から死にたいわけじゃなくて、誰かに助けて欲しかったんですね。
ラスト 映画監督かなにかになったんですかね?生きる希望が見つけられて良かったです。
「石ふたつ投げてくれ」
「みっつ投げて…
ヒッチハイクじゃないけど他人の車に乗せてもらうって怖い
「いい仕事を紹介する。」って言いながらこのまま静かなところに連れて行かれて殺されるんじゃないかって不安になる。その穴が自分を埋めるためのものか…
人生の諦観はこちらから見れば、随分と投げやりで、なかなか迷惑でもある。
それに死ぬのではなく、生きることが嫌な感じで、そこがまたどうも中途半端でもある。
映画のテンポ感もそこに引き摺られているよう。…
(C)1997 Abbas Kiarostami