ホリムベイさんの映画レビュー・感想・評価

ホリムベイ

ホリムベイ

映画(27)
ドラマ(0)
アニメ(0)

桜桃の味(1997年製作の映画)

4.1

 すばらしいな。
映画とはこういう芸術/詩性があったのだと、思いだす。
いくつもの映像、何気ないショット、特にフォローショットに惹かれた。
撮影ってほんと痺れる行いだと思いおこす。

映画は撮影の集合
>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.8

クリストファー・ノーランは
「映画は映像美」という肝を心得ていて
見ていてほんと快楽がある。

時間について考察/仮説の脚本の妙よりも、そのアイディアの映像化に、芸術は宿っているように感じた。

そし
>>続きを読む

14歳の栞(2021年製作の映画)

4.5

すごい映画だった。
2022年の春に公開し、劇場でのみ2023年春、2024年春と上映しているその上映スタイルも、映画を観たあとなら納得できる。

出演者も撮影も編集も、のびのびなされていて(そこまで
>>続きを読む

オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.1

エミール・クストリッツァ!
ほんとぜんぶエミール・クストリッツァ!!

すごい。ほんと。

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.2

何人にも勧められ期待して観て期待通り。
最初の数分で安心して見ることができた。

いやーめちゃくちゃ良かったな。
主演の3人がすばらしく
絵作りが映画的で良い。衣装も素敵。

それから脚本を書きたいっ
>>続きを読む

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.0

『映画 窓際のトットちゃん』を劇場で。

とにかくアニメーションの映画。アニメーションの良さがたくさんあった。あの絵柄もだんだんハマってくる。

いま劇場でこれやってることに価値があるし、「映画は体験
>>続きを読む

マサラチャイ(2017年製作の映画)

3.9

アジアンドキュメンタリーズで
ノーカット完全版を試聴

ひさしぶりにドキュメンタリー観た。
チャイだからなのか、インドだからなのか、退屈せず見れる。
5人がすごく考えられて選ばれているので、いろいろな
>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.7

ケイト・ブランシェット
それ以外は保留
もう一回見るか⁈

インランド・エンパイア(2006年製作の映画)

4.0

ひさしぶりにTSUTAYAでレンタル熱い。
2度、トライして途中で眠くなり断念して、もう一度借り直して、3度目でやっと観れた。

最初の1時間くらいをその度ごとに早回しで見たので計3度見た。見る演出と
>>続きを読む

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.8

年越しに『バグダッド・カフェ』を再見。奇跡のような感触だけ(もちろん、あの名曲と共に)残っていたけど、その感触はあっていた。最高。ほんと奇跡的な映画。
2023年は『バグダッド・カフェ』で終わり、20
>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

4.8

すばらしい映画だった。
なんと言ってもすばらしいのは編集とそのための撮影。
こんなふうに映画を作ることができるのだ、という感動があった。
ほとんどの画はfixで、カメラはほとんど動かない。そして人がち
>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

映画を観た、という実感を与えてくれる映画が好きだ。だから映画を観ている。この映画も文字通り映画だった。

グレタ・ガーウィグ監督の作品を観たかった。「パービー」(未見)の最高に楽しそうな撮影風景に惹か
>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

4.2

まず第一にこの映画が作られたことに感動する。
この映画の制作に関わった全ての人にリスペクトを。

不都合なことをなかったことにしようとする権力や世の中の無言の流れに抗して、記録し、想起させる力を芸術が
>>続きを読む

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.7

予想外の物語だった。

ムーミンに惹かれる心から
この物語を描いたトーベ・ヤンソンがどんなひとなのか?
良識的な夢想家でないことは予想していたけれど
このような人となりだったとは⁈

映画で描かれたト
>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.2

事件は立件されワインスタインには実刑が出ている。
しかし、映画にする意味がある。そのことを映画を通して学ぶことになる。

制作はブラッド・ピットのPLAN Bで、個人的には「ウーマン・トーキング」に続
>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.2

想像以上に穏やかで、そのことが想像以上に考えさせる映画だった。
配信が日本語吹き替えしかなく、年齢制限がGなのにも、意図を感じた。
なるべく多くの人が見て、考えてほしい、という意図だ。

撮影(特にそ
>>続きを読む

(1954年製作の映画)

4.0

名画は名画。観ると“楽しい”が教養より先にくるのが名画たる所以。
それはもちろん俳優、ザンパノ役のアンソニー・クインとジェルソミーナ役のジュリエッタ・マシーナ(フェリーニの妻)の魅力が大きい。俳優の力
>>続きを読む

8 1/2(1963年製作の映画)

4.0

見ている間はやや退屈と感じながら、徐々に映画のリズムに慣れてくるにしたがって、映像の象徴性や会話の寓意性のお遊びと真剣さとを感じ取れるようになり、見終わった後には退屈とは程遠い充実に包まれる古き時代の>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.3

アメリカの大地を沢山見ることができた。
もちろん日本には日本の自然があり、四季折々の美はすばらしいが、アメリカの大地はそれとはまた違った特別な自然だ。
そのことはとても意味のあることだ。地球があり、自
>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

3.8

こういう映画を作ったことにまずは感動。
松坂桃李や本田翼、そして名バイプレイヤーが出演していることに価値がある。
それから主演のシム・ウンギョンさんが素晴らしかった。アフレコ(?)なのか、くぐもった感
>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.1

アニャ・テイラー・ジョイの魅力は映画に力を与えている
しかし、なによりトーマシン・マッケンジーの変幻自在な魅力に魅せられた。

Twitterで誰かがおすすめしていて、予備知識なしで観たので、相当くら
>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

3.2

作品の価値があることは認めつつ好きではないので。
これがあったから「ファイト・クラブ」ができたというならば。いや関係ないか。
あとグイネス・パルトロゥがめちゃくちゃかわいかった。それもすごくこの作品の
>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.5

自分の好みでないのは分かりつつ教養として見た。
予想通り自分の好みではなかったのだけど、これも予想通り発見があり見て良かった。
宮崎駿「君たちはどう生きるか」を観た直後というのも、よかった。
映像/ア
>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.6

素晴らしい!!!
映画というものの特質として、それは映像/撮影の美学の芸術なのだが、
演劇も小説も映画も物語芸術の中にあるとして、映画を支えているのは脚本なんだとあらためて思い、ドラマが自分のツボとい
>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画観た!という満足感があった。

それも素晴らしい撮影があったればこそ。
映画はやっぱり美学に連なる芸術だなと。
美しい撮影。映画のストーリーがあるから成立する光景。そしてそれを支える舞台となる場所
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

宮崎駿が自由にやってて良かった。
絵が動くのって楽しい!のがアニメの真骨頂。

追記)
もう一回観てもいいな。なんかあの感じで3時間の映画作ってほしい。2時間半か。もっと長くて退屈でもいいから訳わかん
>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.8

撮影が素晴らしい。
いくつもの印象的なカット。
映画はやっぱり絵で魅せる芸術だなと改めて。
それから倍賞千恵子さんの存在感。