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ピザ!のpandenのレビュー・感想・評価

ピザ!(2014年製作の映画)
3.5
「ピザ!」って題名なんだそりゃ!って思いながら、
PrimeVideoでの公開が28日までと見えて気になって視聴してしまった。
インド映画は「きっと、うまくいく(3 Idiots)」、「バーフバリ」で気になっていたのもあり。

スラムで暮らす母子+祖母の家庭で、おもらしたのを隠した少年が怒られるシーンから始まる。
幼い兄弟がスラムで苦労すんのかなーと警戒してたけど、カラスの卵食べたり、周りのおっさんや友達と悪い遊びしたりと、たくましく生きてる姿でちょっと安心。無邪気な笑顔が可愛い。

そんなスラム街のでかい空き地にピザ屋ができて、少年たちも興味津々。
なんとか買って食べたくて、ピザ配達の兄ちゃんにいたずらして実物見せてもらったり、バイトを探したり、その辺の子犬を血統書犬並みの価格で売ろうとしたり。
兄弟が協力して頑張るんだけど、まぁお金はゆっくりとしかたまらず…

そしてやっと溜まったお金でピザを買おうとした所から、話が動き出す。
服もキレイにしてお金も持ってきたのに、ピザ屋の店長に殴られて、警備員と一緒に返される。
他の子供には動画でそのさまを撮られて、泣きながら帰ったらお祖母ちゃんも倒れて…

そういう系か!かわいそすぎるだろ!と思ってたら、そこはスラム。
子供が撮った無邪気な動画を、ピザ屋を揺する材料になるとすぐ思いつくよその親父。慌てるピザ屋オーナー。アホな子分のミス。逃げる子どもたちと狼狽えるかーちゃん。
そして結局最後は、あんなに憧れてたピザもそんな美味くなくて、「ばーちゃんの作ってくれたピザもどきのがうまいね~」みたいになる。
子どもたちの純粋さには誰も勝てないねぇ。
そんなハートフル映画でした。

シリアスで悲しい路線になるかと思いきや、ちょっとコメディでちょっと暖かい、そんなバランスがちょうどよく、休日のちょっとした休憩に見るには最高でした。
とりあえず少年殴ったアホ店主は左遷しような。


現代は『カラスの卵』
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