GyG

浮雲のGyGのレビュー・感想・評価

浮雲(1955年製作の映画)
4.0
DVDジャケットには「愛欲の赴くままに...」とあります。

確かにその通りなんですが、’60年代アプレ的な身も蓋もない愛欲映画ではないです。
すごくキレのいいフィルターを使い、上澄みの部分だけを掬い上げた情愛映画です。

で、最後の最後を情緒的シーンで閉じることにより、いつのまにか純愛ものに仕上がったという感じです。

普通こういう作りって、完とかFINのあと、どこかダマされ感がエッチラオッチラ沸き上がってくるものですが、本作はそれがなかった。
良作です。
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