このレビューはネタバレを含みます
どうやっても絶望しかないのに画面がずっと美しくて妙に見やすいのがズビャギンツェフの持ち味。
「裁かれるは善人のみ」ってほんとにこの映画の主題だろうか。裁かれるは社会構造的弱者のみじゃないか。良いとか…
『父、帰る』や『ラブレス』のアンドレイ・ズビャギンツェフ監督作品。
この監督の映画には、基本的に利己的な人間しか登場しない。というより、出てくるのは他者に気を遣うほどの余裕がない環境に置かれた人間…
『父、帰る』『ラブレス』、そして今作『裁かれるは善人のみ』。この監督には名作しかないのでしょうか。ロシアはタルコフスキー、ソクーロフなどの怪物を産み出しましたが、アンドレイ・ズビャギンツェフもそんな…
>>続きを読むタイトルと予告からお察しの通り絶望を丹念に磨き上げて作られた映画
町を囲む自然や解体シーンの構図の美しさが一層苦しさを引き立てる
ないと分かりつつ最後の一撃を期待する自分の甘さまで含めて救いはない
…
このレビューはネタバレを含みます
ラブレスの方が、ドラマにまとまりがあって好き。
不倫のくだりが、善人が悪人に淘汰されていく基本軸から逸れてる気がしてしまった。
不倫が理由で悪人に勝てないのはなぁ。
"裁判を抱えながら人間関係を大切…
題名に惹かれて観たのですが、これまた覚えてなくて、みなさんのレビューを拝読。
重厚な作品ですね。観ないといけない。
今のロシアでは上映されないでしょう。
独裁者に都合の悪いものは全て抹殺される。
悪…
ロシア語には安全を表す単語が存在しないらしい。車の修理工場を営む男の元に、娯楽施設を建設するために土地を明け渡せとの通達が市から入り、拒否する彼と友人の弁護士に足して不正裁判をしたり銃で脅したり市長…
>>続きを読む© 2014 Pyramide / LM