これが長編デビューって相当挑戦してるな。冒頭の木々の揺れからズームアウトして逃げるエリザベス・オルセンの後ろ姿にフォーカスする端正さよ。
ほぼ日中の光景なのに逆光を逆手に取って木々も人物もほぼ影絵だ…
「コンプライアンス/服従の心理」もそうだが、
こういった支配や洗脳、カルト集団についての話は
見る人の予備知識や感度によって評価が分かれるのだろう。
細かく説明せず、間を想像させるような作りだが、
…
現在と回想の境が曖昧になっていき、見ている側も惑わせていく。そこからのラスト。
エリザベス・オルセンとサラ・ポールセンの対話で度々階段が出てくるのが良い。短いながらクライマックスの切り返しが決まって…
ティーンなエリザベス・オルセンの出演作で「アイアンクロー」のショーン・ダーキン監督作なので拝見。
カルト集団に捕まって、幹部の男と無理くりSEXする描写がとても生々しく、そこから逃げ出して姉の元へ…
「アイアンクロー」が楽しみなんだけど、監督の過去作を一本も観たことなかったので、とりあえずレンタルにあったこれだけでも、と。
…見応えはあったけど…重い…元気失くす…。
「逃げ出してきて、保…
ショーン・ダーキン、1作目にしてこの繊細な絶望感を撮ってしまうとは。
クライマックス、エリザベス・オルセンが河で泳いでいると見える向こう側にいる人物の恐ろしさは勿論、カルトから逃げ延びた彼女の内面の…
室内でこちらを向いて佇む人、すぐ目の前、窓の外を人が通り過ぎても微動だにしない。ガラスの反射で人間だけが明るく浮かび上がってホログラムのよう。または住居侵入の際、庭をフラフラとゾンビのように歩く後ろ…
>>続きを読むエリザベス・オルセンの奇矯な振る舞いの由来をマッチカットの回想で少しずつ提示しつつ、やがて現在/過去の区別をすぐに明瞭にしない場面つなぎでサスペンスを高める。家宅侵入場面のジョン・ホークスの台詞のせ…
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