正義を貫いた故に追放された父。人買いに捕まり母ともはぐれた姉弟は、山椒大夫という暴君のもとで働く奴隷となる。姉は命懸けで弟を逃し死んでしまう。助けを求めるが誰も山椒大夫に歯向かえずもうダメかと思った…
>>続きを読む昔、読んだと思うのですがまったく覚えてませんでした。
悲しい物語ですが、それ以上に目を引くのが溝口監督の水墨画のような映像の美しさと、俳優さん方の名演
入水シーンの波紋、目に焼き付きました
香川…
森鴎外の小説を原作として、厨子王の再起を描いた作品。
アニメ映画の安寿と厨子王丸を観ていたので、物語の本筋は知った状態での本作だった。そのため展開での感情の起伏はなく、作品を隅から隅まで味わえた訳…
【原作とは違いが】
溝口健二監督作品、1954年制作。
言わずと知れた、森鴎外の小説で有名な作品の映画化。ただしここでは安寿が妹、厨子王が兄に変更されている。
安寿を若かりし頃の香川京子が…
厨子王と安寿。
母と別れ、人買いに売られた悲劇の兄妹。
そもそも、この話の主人公は厨子王なのだ。なんでタイトルは『山椒大夫』って悪役の名前なんだろ?
やはり山椒大夫という“大きな悪”の存在こそが、…