このレビューはネタバレを含みます
溝口健二1本目。
映像が最近観たサイレントの中ではダントツで良かった。静と動の緩急だったり、光と影の使い方が素晴らしくて、とても気持ち良く観られた。
3.0点にするか少し迷ったけど、映像以外がいまい…
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60点
明治23年の初夏。
北陸一体を従業する見世物師の中で「瀧の白糸」という水芸の太夫がおり、巷では北陸一の美人、水芸師のトップと言われ、自負し、大変人気があった。
金沢で瀧の白糸一座の公演。…
戦争を挟んで六度も映画化されているのは、昔気質の日本的美徳、義理と人情、見返りを求めぬ献身の物語だからだろう。女の健気さが多くの日本人の心を捕らえて止まない。女が惚れた男の立身出世の為に尽くす。その…
>>続きを読む高利貸に騙され、刃物を持って乗り込む白糸。崩れた着物の帯や髪から立ち昇る情念を、横滑りのカメラが流麗に捉える。素晴らしいシーンだ。後半、裁判に時間を割いているのもおもしろい。ただ、字幕の多さにややう…
>>続きを読む日本映画の名匠、溝口健二が造った1933年のモノクロサイレント映画である。
本作の原作は明治時代の「義血侠血」であり、本作を含め幾度も映画、ドラマ化されている名作である。
舞台は金沢。女水芸人の…
マツダ映画社