東京国際映画祭TIFF2018で鑑賞。
大ブレイクした当時と、リメイクされた時、どちらも興味は出ていたがそのままになっていたのを、この機会にと見たが、
最後の役所広司さんのトークも含めて、最高のタイミングだったと思う。
真面目な課長の杉山さんが、帰りがけの電車から見えるダンス教室の窓に佇むアンニュイな美人(舞さん)に惚れ込み、
家族にも会社にも内緒で、社交ダンスを始める…
そんな昭和な日本が詰まった作品には、邦画の好きな所でいっぱいでした。
めんどくさいけど憎めない教室の仲間たちと、美しいけど遠く冷たい舞さん、そしてそれを見守りながら教えてくれる暖かいタマ子先生。
ここに竹中直人の暑苦しくも複雑なキャラが加わって、スパイスは十分。ヒューマンドラマの中にコメディが適度に入っていて始終飽きませんでした。
色んな愛情について感じさせてくれて、しかも楽しい、素敵な邦画です。
最後のトークにもありましたが、
この作品が世界的に評価され、イタリア?の田舎のおばちゃんにまで知られていたのは、
やはりリメイク版には無い日本らしさが良い彩りになっているためな気がして、
原作から見て良かったなと思いましたし、
リメイクも見て比べたいなと興味が湧きました。
邦画から離れてはいましたが、こんな作品に出会えるならもっと見ていきたいですね。
また、役所広司さんも、
トークでの真面目なキャラクターがそのまま「杉山さん」で、
なんて誠実な人なのかと感心してしまって、好きな俳優になりました。
今後はしっかり追わせて頂こうと思います。
Filmarksに書く初の作品なので点数は悩みましたが、映画が好きだという気持ちを再確認させてくれたということで、★4で。