お富士さんの生まれ持った恒星としての求心的魅力に引き寄せられるも接触できないまま悶々としていると千景さんにズルズルに堕落させられる構成が凄まじい。熊に湧いた蛆を有り難がってスナック感覚で食べる分別あ…
>>続きを読む濃い素材にさらにめんつゆを原液でかけたような仕上がり。芸者の執念の恋を描いた泉鏡花の幽玄さと市川崑の犬神家の片鱗を思わせるサスペンス的な力強い画作り&くどい演出があまりに拮抗し合っていた。溝口版がど…
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若き日の淡島千景が美しい。後年のオバ様になってテレビドラマに出ていた頃の印象が強いので驚き。その淡島千景が芸者役の独壇場ともいうべき作品で、原作は未読だが泉鏡花。
白塗り度が高い山本富士子と、まだ幼…
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淡島千景も山本富士子も晩年の様子しか記憶にないので、この2人の対照的な美しさが良かった。さらに若尾文子の可憐な可愛らしさ。セットで撮影されているが、若尾演じるお千世が雪の中を朱の唐傘さして橋を渡る場…
>>続きを読む再見。
健気な花魁の山本富士子、彼女に惚れこむ品川隆二、それを知ってて結婚する淡島千景の三角関係がほろ苦い。
若尾さんはまだ幼いながらも魅力を発揮。
三角関係が絶妙ながら、もう少しアップダウンがあっ…