このレビューはネタバレを含みます
死刑制度に対する大島渚監督からの問いかけ。死刑制度に賛成だという人の大半が、実際に死刑が執行される場面に立ち会ったことがない。死刑囚の身に刻一刻と最後の時が訪れるのを生々しく描く冒頭。顔は隠されてい…
>>続きを読む大島渚監督による死刑制度についてのシュールなブラックコメディ。死刑囚が息を吹き返してしまう異例の事態に対して、法に則った大島渚節のナンセンス喜劇が炸裂。刑務官、教晦師、牧師、所長、みな大真面目に各々…
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初めて大島渚監督の映画を観た。
とても好きだと思ったので、記録しておきたいが、適切な言葉を見つけられない。今まで観た映画だとタルコフスキーのストーカーの雰囲気に近いような気がする。
言葉が多かっ…
・映画から受けた衝撃て観点だと今までで一番だったかもしれないし、今後この衝撃を超えるものに出会えないかもなあくらい衝撃だった
・星新一で始まってドグラマグラの様相を呈して新約聖書に帰着する感じ
・今…
権力者の犬、民衆の無知
無意識の暴力
神気取る善悪、思考停止した群衆
法律というものの欺瞞性
概念というものの抽象性
国家という共同幻想の悍ましさ
それとは裏腹に、覚醒した死刑囚Rが覚知した真の愛情…