このレビューはネタバレを含みます
写実的で、美しい。霧、霧、霧。
霧がかったぼんやり見える山に加え、家族の中で起こっていることがぼんやりと見え始める。シゲとの時間、それがなくなる。存在してたものがなくなる、ご飯のシーンとか、前後で同…
遅れて入ったのを後悔
ストーリー性は極めて静的だからこそ小さくて繊細な動きを見落とさない様観るべきなのかなと
何かは確実に存在していたけどつかみきれなかったというところが初見の感想だった
小学校から…
奈良の山中にある集落が舞台という点は本作のエグゼクティブプロデューサーである河瀬直美の作品と同じ。
ちょっと分かりにくいかも知れない、注意深く見て想像することが必要な作品。
現在の集落の緑主体の…
心地の良い「静」を感じられる映画
同じ場所で固定された映像でも、序盤の咲と女将さんの会話場面の直後に父親が来た時の空気の変わり方やイヒカと咲の食事シーンが連続で流れるシーンなど場の作り方が上手だなと…
密かに想いを寄せる上司との出張旅行、とか、帰省中の血の繋がらない兄と一緒に一晩の留守番、とか。
そうしたコンセプトに沿った幾つかのチャプター建て、即ち全体的な構成が明確なグラビアアイドルを被写体と…
このレビューはネタバレを含みます
最初は監督この村好きなんだなー切り取って残したいんだなぁと思いながらぽやーっと観てたんだけど、
後半、茂おじいちゃんが失踪してから一気に深く深くへ加速し始めてすっかりこの映画の虜になった。
時々ぽ…
農山村の鄙びた旅館を営む女性と義父、一人娘。女性は夫とは冷え切って別居、義父は突然旅館からいなくなる。心象風景のような豊かな自然、清らかな清流、過疎化する登山道の宿場街の過去の風景。ドキュメンタリー…
>>続きを読む山間部の霧に包まれたその環境もあってか、人間と自然の境界線が曖昧になるような感覚があった。イヒカの母も旅館を継続するか街に戻るか、自身のこれからを決めあぐねている。全体を通して心地よい揺らぎみたいな…
>>続きを読む©2023“霧の淵”Nara International Film Festiva