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銀河鉄道の父のGyGのレビュー・感想・評価

銀河鉄道の父(2023年製作の映画)
4.5
☆役所広司、特殊メークが過ごすぎて
冒頭にでてくる男性乗客、どこかで見た顔と思いながらも誰とは判断つかず。
さすが新生児をあやす場面では、あれ役所さん??と感じながらも、祖父喜助の「父であり過ぎる」というセリフを聞くまでは半信半疑。
汗顔至極です。

☆森七菜、田中泯を引っ叩く
原作や評伝をみるかぎり、篤信的な政次郎や賢治とは異なり、喜助はその辺りが疎かったようで、本作ではそんな複雑な家族感情をワンカットで簡潔明瞭に表現していました。
すなわち、錯乱した喜助の頬をトシがピシャっと叩き「きれいに死ね」と一喝するや、すぐさまハグをして爺ちゃんを鎮めたシーン、森七菜の名演技&一発撮り(多分)で生まれたド迫力。
拍手です。

☆菅田賢治
本作終盤、引き留める家族を押しのけ農民の相談に向かう菅田将暉の演技はリアルすぎて恐いほど。
もう宮沢賢治が降りてきたとしか言いよう無し。
小説では得られない映画固有の醍醐味をたっぷり味わいました。
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