回想シーンでご飯3杯いける

ワンダヴィジョンの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

ワンダヴィジョン(2021年製作のドラマ)
4.5
コメディ仕立ての番組構成と脚本は「奥さまは魔女」、映像表現はトビー・マグワイア主演の「カラー・オブ・ハート」や、ラッセル・クロウ主演の「ビューティフル・マインド」を思い起こさせる。MCU初のドラマ・シリーズとなった本作は、MCUでありながら、単なるヒーローアクションに留まらない、コメディ~ヒューマンドラマとしての手法を惜しみなく取り入れた野心作となった。

ストーリー的には「アベンジャーズ/エンドゲーム」を観ている方が楽しめるが、上記のように手法の部分に魅力があるので、単体で観ても楽しめるし、MCUシリーズの鑑賞眼だけではなく、映画/ドラマ全体の鑑賞眼を持っている方が楽しめる部分も多々ある。僕のように特にMCUファンというわけでは無い人間にとっては、非常に嬉しい内容なのだ。

笑いのセンスも、ルックスや体形いじりが多いこれまでのMCU作品とは違い、風刺的でお洒落。サブスクなのに地上波っぽいCMが入るとか、その商品が胡散臭かったりとか、毒があって面白い。MCU歴代作品の中で最高点を献上。