回想シーンでご飯3杯いける

ユニークライフ シーズン2の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

ユニークライフ シーズン2(2018年製作のドラマ)
4.5
自閉症スペクトラム障害を抱える青年の成長を描くNetflixオリジナル・ドラマのシーズン2。

シーズン1以上に、主人公を囲む人物が掘り下げられ、群像劇として抜群に面白い。発達障害は本人だけが抱える事じゃなくて、家族や友人が一緒になって取り組む必要がある(環境調整)という事を、説教臭くない形で描いていて、本当に良いドラマだと思う。

妹のケイシーは陸上部のスカウトで名門私立高校に編入。そこで人間関係に悩む様子が描かれる。演じているブリジェット・ランディ=ペインのオトコマエな演技が頼もしくて、とても魅力的だ。

主人公サムの友人としては、バイト先の先輩ザヒードと、女友達ペイジの存在が、どんどん大きくなっていく。サムを特別扱いしないのが彼らの特徴で、その事でサムも委縮する事なく自分の可能性に挑戦していく。

サムが生物学の高い知識を有している事が、ドラマのキーワードとして浮上してくるのもポイントだ。人間の家族では難しい事が、ペンギンの世界では当たり前だったり。普通とは?変わり者とは? 自閉症を巡るコミュニケーションの疑問が、非常にユニークな形で描かれる。

最終話の展開に、大きく心を揺さぶられる。