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地球の歩き方のmanamiのレビュー・感想・評価

地球の歩き方(2024年製作のドラマ)
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「俳優1人×ある1つの国」の旅をモキュメンタリーで描く。4人(4カ国)がそれぞれ3話ずつで、全12話。ドラマは『地球の歩き方』とはそれほど関係なくて、なんなら公式サイトの方がよほど『地球の歩き方』っぽい。

1〜3話「三吉彩花×韓国」三吉彩花が自分の顔を小さいと褒められて否定するのは、嫌味以外の何物でもないから金輪際やめたほうがいい。日本人は天気の話が好きだけど、韓国人はご飯の話が好きだよねぇと、本筋とは関係ないところで「そうそう!」ってなった。ストーリーはあまりにも大雑把に嘘くさすぎて、モキュメンタリーとは言えさすがにイマイチ。

4〜6話「森山未來×タイ」バンコク、そしてチェンライのタイエンナーレで、現代アートを巡る。2010年のカンヌ映画祭にて、『ブンミおじさんの森』でタイ映画初のパルムドールを受賞したアピチャッポン・ウィーラセタクン監督(通称ジョー)との対談では、「自然はそれだけで美しく、アートは必要ないと理解するために創作活動を続ける、すると禅問答へと辿り着く」とのこと。その後はなぜか、森山未來が漁師になる。それにしても森山未來、タイが似合うなあ。

7〜9話「松本まりか×サイパン」私も子どもの頃、エメラルドグリーン好きだったなぁと、懐かしい気持ちになったところから。ラダービーチで花を摘んだら謎のアザができて、「それは精霊のしわざだ」からのラジオ出演、そして大戦の影まだ残る島へ。海あり森あり空ありで、映像的にはもっとも旅番組っぽい。

10〜12話「森山直太朗×ニュージーランド」森山直太朗は普段の話し方からして本音を隠してしそうな雰囲気濃厚なので、こういう作風に合うわ。車に祈るのとか挨拶の練習とか、ハカに陶酔してみたりとか、ほんとずっとずっと何なん。あの名曲をハカバージョンにすんなや、あんなに良い声であんなに良い歌歌うのになぁ、最高だなぁ。あと余計なお世話ながら、ニュージーランド着いてすぐのシーンで、日焼け止めはうなじとか腕時計のところとかも塗らないと、って心配になってしまった。

オープニングテーマ『今世紀最大の夢』(Tempalay)、エンディングテーマ『The Good Life』(Monkey Majik)、ともに素晴らしい。
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