しれっと始まってさくっと終わった印象。「松田龍平×バカリズム」にしては、そんなに話題にもなってなかったような？でも私はこういうくっだらないやつも好きなんでね、肩肘張らないひとときとして楽しめましたわ。
復讐というシリアスなテーマを、「自分の手で命を奪うために、仇を死の淵からいったん救う」という、わけの分からん回り道を辿らせることでふざけ倒す余地を生ませる。
この回りくどい原作が、バカリズムの持つ「めんどくさい繊細さと狂気」にハマってた。地獄上機嫌神拳とかさ、アホだよほんと、アホすぎるのよ。料理の鉄人パクリとかも笑えたし。
あの横綱をバレリーナ体型にできる秘孔はぜひともお願いしたいものだわ。横綱が絶叫するほどらしいけど、私、痛みには強い方だから、いけるじゃないかな。
そんなこんなで手の込んだ伏線なんてない方の、バカリズム。ラストのデカ看板、名言「我が生涯に…」へのツッコミまで、アホを貫き通してた。
