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さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~のmanamiのレビュー・感想・評価

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好きな役者さん注目してる役者さん多数出演だし、そもそも「音楽」っていう題材がツボだから期待してたのになぁ。最初はなんとなく面白くなりそうだったのになぁ。
まずは西島秀俊演じる夏目俊平の妻・志帆が、海外行ったふりして近所に住んでるの無理ある。日本にいるのバレちゃいけないなら、もっと遠くに行きなよ。仕事内容的にもそれが十分できるはずなのに、まったくもって理解不能。
俊平と志帆の娘、響。弟の海にも散々ツッコまれてたように思春期ひきずりすぎ、もうちょい早い回で和解してほしかった。家族に対して理不尽にイライラしてるのを毎週観るのは、気持ちが暗くなるのよ。
あと、彼女に関しては落語好き設定が「え?それだけ?」ってくらい軽く過ぎ去ったのも気になる。たったあれだけのために、そんな設定要る?それとも、思ったよりハネなかったから、予定より削ったんだろうか。
海の配信身バレ騒動も結局どうなった?指揮者志望JKと、市長の父親の仲はどうなった?モグライダー芝は何だったんだ?俊平さん大好きマネの鏑木の給料はどこから出てんだ?
なんかとにかく都合良いときに都合良く都合良いことが巻き起こって、後始末がないままっていうパターンがずっと続いてた印象。どんどんスケールが小さくなって、ベタ台詞ベタ展開の羅列になっていった。ベタじゃなかったのは、最後、市長が音楽の素晴らしさに目覚めなかったことくらいか。
最後もさ、そこは普通「行ってらっしゃい」じゃないの?「さよなら」だと、「もう二度と帰って来んな」って感じで怖くない?タイトル回収したかったにしても、不自然でしょ。
でもとにかく、役者陣は良かった。西島さんはこういう情けない役もいいのよね。音楽家たちを先生って呼ぶマエストロのキャラも好き。佐藤緋美は色っぽすぎるし、久間田琳加は相変わらず可愛いし、あの二人の今後が知りたいよ。
素敵カフェのオーナー役・西田敏行は、もう歩くのもお辛いってことなのかな?それでもあんなに、登場するだけで画面のランクが上がるようなお芝居を見せてくれるなんて、さすがの一言だわ。彼もまたマエストロ。
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