劇場版エピソード6の、あのシーンから始まるっていうのが熱い。「マンダロリアン」同様、この「ボバ・フェット」も旧三部作の世界観を最新の技術で描くというコンセプトにブレが無く、それは多くの「スターウォーズ」ファンが待ち望んでいた物なのだ。
ただ、ボバ・フェットについては既に劇場版や「マンダロリアン」で顔出ししているキャラクターなので、「マンダロリアン」のようにマスクに隠された表情や気持ちを想像する面白さは無い。
その代わりに本作で前面に打ち出されたのはアクション・ドラマとしての派手さだ。「アイアンマン」と「アイアンマン2」、「エイリアン」と「エイリアン2」の違いと言えば良いだろうか。「マンダロリアン」にあった西部劇や日本の時代劇に通じるストイックな魅力を期待せず、圧倒的な迫力と物量作戦による戦闘シーンを軸に楽しむのなら、これはこれで大いにありだと思う。
