回想シーンでご飯3杯いける

オビ=ワン・ケノービの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

オビ=ワン・ケノービ(2021年製作のドラマ)
3.8
スターウォーズ劇場作品「エピソード3」と「エピソード4」、厳密に言うと「ローグワン」までのミッシングリンクをつなぐ配信限定ドラマ。賛否両論になっているようだけど、僕は楽しめた。

ただ、タイトルを「オビ=ワン・ケノービ」にしたのが拙かったように思う。どちらかというとレイアの自立心を描いた作品と捉える方が話の筋道が見え易い。事件の発端は、王女としての公務に嫌気がさしたレイアの逃亡から始まる。そんな彼女の成長をジェダイの視点から見守るオビ=ワンという構図で楽しめば、劇場版とはひと味違う配信作品向きの作風と言えるのではないか。

そう考えた時に、レイアの吹き替えが可愛すぎて、明らかに日本版スタッフが目指した方向性にミスがある。オリジナルの英語版では、幼いながらも凛とした姿勢を感じさせる演技で、作品の印象が大きく変わる。

「エピソード3」以来のユアン・マクレガーとヘイデン・クリステンセンの共演に、ファンのみならず制作側も、重きを置き過ぎているように思う。まあ、そんな感じだから、やはりシリーズ物って厄介な存在なのだ。