yamabbeyさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

エスケープ・ルーム2:決勝戦(2021年製作の映画)

3.5

一作目のエンディングの伏線をなかったことにするようなスタートでまず??

なんだかんだで謎の組織のペースで、今回も主人公が脱出デスゲームに新しい仲間を迎えて巻き込まれるが、ゲームの詳細は変わっているも
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エスケープ・ルーム(2019年製作の映画)

3.6

謎の組織主催の理不尽な脱出デスゲームに参加させられる主人公達が、知力と体力を駆使して時に争いながらも助け合う姿に、なんだか既視感あり。

謎の組織は特に背景を作品の中で明かされないまま、デフォルトで膨
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ティル・デス(2021年製作の映画)

3.4

自殺した夫の死体と手錠でつながれて主人公である妻が行動を制約される中で、殺し屋に狙われるという設定のアイディアで力ずくで魅せる作品だった。

実際に死体と手錠で繋がれた状況はおぞましいが、階段で死体と
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ガール・イン・ザ・ボックス(2016年製作の映画)

3.5

どぎつい暴力シーンはカメラワークでうまく隠したり、音だけで表現したりと、直接的な表現はないが、7年もの間拉致監禁され奴隷として洗脳される少女の姿が痛々しい。

もちろん肉体的な苦痛によるつらさはあるの
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.0

アクション、コメディー、伏線回収の妙、どんでん返しの連続、気持ちの良いエンディング、と「映画を見た!」という満足感は大きい。シリアスなスパイ・アクションというのではなく、『キングスマン』的なテイストで>>続きを読む

ゾディアック(2006年製作の映画)

3.7

この作品も『コヴェナント』の劇場鑑賞後に、もっとジェイク・ギレンホールが見たくて再鑑賞。

ゾディアックが犯行を犯した長期間を、ところどころ殺人シーンを挟みながらも基本的にはゾディアックに人生を狂わさ
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ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

4.0

昔、飛行機も機内サービスで鑑賞して以来の再鑑賞。劇場で『コヴェナント』を鑑賞後に無性にジェイク・ギレンホール作品が見たくなったので。

実際に起きたことについての脳の記憶、記憶をもとに異なるシナリオを
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シャッター 写ると最期(2018年製作の映画)

3.3

これまでロシアのホラー映画を鑑賞したことはないが、言葉がロシア語という点以外は一般的な洋画と変わらず普通に楽しめた。

B級ホラーで人の死に方が少々雑に感じるところもあるが、撮影されると死ぬポラロイド
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フッテージ(2012年製作の映画)

3.8

家族の団欒とその家族がいかに殺されたかが同じフィルムにおさめられていて、しかも異なる年代と異なる家族について何本もフィルムがあるという設定が、フィルムの質感や人が死ぬシーンの不気味さも相まって非常に怖>>続きを読む

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.9

アフガンにおける米軍とタリバンの戦いの中で、多くの現地人の通訳が米軍に雇われていたこと自体を初めて知った。テレビや新聞のニュースになってしまうと想像できない現地の人々の状況が、映像とストーリーで具体的>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.8

弱いサッカーチームを他所から来たクセのあるコーチが立て直す過程で、コーチと選手の間での衝突や信頼関係の構築が描かれる、というなんだか既視感のある設定。

ただ、弱いとはいえ米領サモアナショナルチームが
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.9

タイトル名からポーカーの強いギャンブラーが、イカサマに近いカードカウンティングや心理戦を駆使して、成功するサクセスストーリーなり、最後に破滅する胸糞ストーリーかと思いきや、テーマから結末まで何から何ま>>続きを読む

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.2

そもそも最近のミュージックシーンに疎く、実在のGenerationsを中心に据えたこと自体はあまり気にならず、皆さん芝居も自然体で上手だった。が、あまりハマらず。

サナの作った「ミンナノウタ」のカセ
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.3

ワンカットで実際の銃乱射事件が繰り広げた時間だけ、現場で逃げ惑う少女カヤの視点で描いた作品。

ワンカットから来る緊張感、カヤ視点故の実際に何が起きているか具体的にわからない断片的な情報からくる不安さ
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仮面ライダー4号(2015年製作の映画)

3.6

ファイズの20周年映画を最近見たこともあり、ファイズが出てくるこの作品を鑑賞した。

歴史改変SFやタイムループ要素が設定の肝なのだが、なぜそれが起きるのかの理屈のガバガバ具合や、その設定を受け入れた
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レンフィールド(2023年製作の映画)

3.9

ドラキュラと主人に疑問を抱くその従者が現代のアメリカでわちゃわちゃするホラーコメディ。

ドラキュラの完全復活と世界征服の野望、主人についていけなくなり自由を求める従者の葛藤、をそれなりにシリアスに描
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.2

監督がやりたいことをやりきった感は伝わるが、鑑賞する側に対して不親切。みなまで説明しろとは言わないが、なぜ何が起きたかの因果関係くらいはもう少し説明してほしい。

序盤の不幸に見舞われるボーの様子はブ
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ラバー、ストーカー、キラー(2024年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリーでこの事件が実話というのが衝撃。正直、この人が怪しいと早い段階で感じる人が出てくるが、やはりその人が犯人だったりするので、犯人の意外性という点は乏しい。

ただ、ストーカーの執拗な男性
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.8

最初はジョジョの想像上のヒトラーという設定を使って、ナチズムを皮肉るブラックコメディかと思っていたが、思ったより深いストーリーで琴線に触れるシーンも多くて鑑賞後はとにかく「良かった!!」と心から思えた>>続きを読む

ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.9

もっと大人しい頭脳戦メインの社会派サスペンスのお話かと思いきや、不法侵入や不正な手段での証拠集めやカーチェイスなどのアクション映画ばりのシーンも多く意外だった。また、主人公のマチューが天才的分析官でシ>>続きを読む

アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物(2016年製作の映画)

3.3

ホラー映画として期待して鑑賞したのに、ホラー要素以外のインパクトが強くてホラー作品としてはちょっと中途半端な印象。イラン・イラク戦争下でのイラン市民の暮らし、イスラム教における思想の自由や女性の暮らし>>続きを読む

Z Inc. ゼット・インク(2017年製作の映画)

3.6

以前『Z Bull』を鑑賞していたせいもあり、オフィスビル内でゾンビのように凶暴化した同僚たちと戦う設定に既視感をおぼえたが、『Z Inc』のほうが先に作られていたのね。若干設定が似ているとはいえ、『>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.0

中世のフランスが舞台。没落しかけの騎士、出世街道にのる騎士の友人、その友人に強姦された騎士の妻、その3人の視点で同じ出来事を若干異なるニュアンスが伝わるよう話が構成され、最後の騎士と友人の決闘裁判に収>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.3

キャシーが自分の身を危険にさらしながら泥酔した女性を毒牙にかける男たちを無作為にこらしめる理由が、ストーリーが進むにつれて分かっていくのだが、今の日本で性加害関連の報道が連続していることも重なって色々>>続きを読む

デッド・オア・リベンジ(2015年製作の映画)

3.3

胸糞映画を見ようと思って鑑賞したので、まぁ期待通りではあったのだが、「この展開は胸糞でしょう?」という制作サイドの意図があからさまで鼻についた。

ダニエルのアリシアとクリスに対する仕返しの手の込み方
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テルマ(2017年製作の映画)

3.6

序盤の父が幼い娘を撃とうとするシーンで始まり、それ以降も成長した娘テルマと過干渉な両親の関係、テルマの異常な宗教的潔癖さとそれに反する同性愛的な友人との関係など、ずっとタイプの異なる不穏さが続く。テル>>続きを読む

仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド(2024年製作の映画)

3.7

この作品を見るために、TVシリーズと『パラダイスロスト』をイッキ見したため、各キャラクターや物語の設定をしっかり分かった状態で鑑賞できた。そのため、555として変わらないもの、時間が経ったことで555>>続きを読む

劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト(2003年製作の映画)

3.6

TVシリーズをイッキ見したあとに本作品を鑑賞。リアルタイムではTVシリーズ途中で公開されたようなので、当時の制作陣の意図した新フォームや巧の出自などの驚きは分かった状態での鑑賞になってしまった。

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ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀(1990年製作の映画)

3.8

シンプルながらゾンビ映画の基本がきっちりおさえられている骨太なゾンビ映画!

ゾンビは、脳を破壊しないと死なない、ノロノロ歩く、人を食べる、噛まれるとゾンビになる、などこれらの今では常識になった要素を
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老人Z(1991年製作の映画)

3.6

今から30年以上前の作品としては秀逸な設定で、高齢化社会や介護問題にコンピューターや機械を絡めたストーリーに素直に感嘆。

とはいえ、昭和と平成の間の時代感からくる古臭さ、最近のAIやサイボーグモノの
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.9

人里離れた土地で羊を飼う夫婦の静かな生活が、嫌な緊張感を伴いながら残念な結末に向かっていく感じがとても気に入った。

人と羊のハーフのような特異な羊の子供「アダ」が生まれても自然に受け入れて自分の子供
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

赤ん坊の脳を死んだ母親の体に移植するというグロさ、体は大人で心は子供の人間が無垢に突きつける社会矛盾や思想、この設定で性の問題を避けないどころか真正面に据えたストーリーと映像描写、ベラの体験の性質によ>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

何やらクセのある作品らしいが、皆さんのレビューでの評価が高いので何気なく鑑賞開始。オックスフォードでの上流階級出身の一軍グループのパリピと荒んだ家庭出身のオリバーの対比、そこからオリバーが一軍に溶け込>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.7

原作漫画は読破済みで、原作の味をどこまで出せるのかお手並み拝見。

原作のストーリーは忠実になぞっているし、キャラクターのビジュアルもコスプレ感が出ないレベルで原作のイメージに沿った配役やメイクがなさ
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裸の銃を持つ男PART33 1/3 最後の侮辱(1994年製作の映画)

3.5

相変わらずのくだらなさで良い。二作目よりもギャグの切れやしつこさは増した気がして、少しスコアをあげた。病院でのくだりが特に気に入って、順番待ちの番号をとる言葉遊び的な笑いから、精子採集を絡めたお下劣な>>続きを読む

雪山の絆(2023年製作の映画)

4.1

同じ事故を扱った『生きてこそ』を昨年鑑賞済みで、ストーリー展開を分かっていたため新鮮さに欠けたが、それでも悲惨な飛行機事故から帰還した生存者達の生きる力や葛藤は圧倒的な迫力だった。『生きてこそ』よりも>>続きを読む