東朴幕院さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

東朴幕院

東朴幕院

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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.7

評判が芳しくない本作であったが『リアリティ』でFBIの調査を受ける情報局の職員を好演していたシドニー・スゥイニーが出世街道を登っていく様が見られるかと思い鑑賞。

序盤は、予告編で露出の多いシーンがあ
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八つ墓村(1996年製作の映画)

3.8

1970年代の角川による市川崑監督作品シリーズや松竹での野村芳太郎監督版同作と比較される対象が多く難儀だったろうと想像出来る。
鑑賞したが、良い所と受け入れられない所が散見されるものであったね。
猟奇
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仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

2.7

鈴木光司氏の原作の映画化。海外からも評価を得ているという事で再見してみた。
鈴木光司氏の『リング』は原作を読んだ時はもう夢中になった。そしてその映画化で主人公を男性新聞記者から女性に変更した事も成功要
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

サスペンスとして非常に面白く楽しんで鑑賞できた。夫の山小屋3階のバルコニーからの転落死は、自殺なのか殺人なのか….。次第に判明していく夫婦間の軋轢。これを視覚障害を抱えた息子が目の当たりにしていく様を>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.1

アリ・アスターの作家性を知った今、存分に楽しめた作品だ。
冒頭のユダヤ人が母親に実家へ帰るとこで気乗りしない雰囲気から始まり、この主人公ボーは、更に気弱な性格と来ている。住んでいる世界も思いっきりデフ
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チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

3.7

リメイク作を先に見てしまったが、漸くオリジナルを鑑賞。
リメイクよりも本作の方が面白いね。前半の人形が喋ったり動いたりと主張しても誰も信じないという、周囲からするとパラノイアを疑われてしまう状況。これ
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.6

ホラービデオゲームが原作であるけれどプレイした事はないけれどもメカトロニクスな人形たちもキャッチーな出たちや2次元的なキャラで好感を持って鑑賞。
また主人公のマイクを演じるジョシュ・ハッチャートが幼少
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残された者-北の極地-(2018年製作の映画)

3.4

マッツ・ミケルセンを主演に据えて北極圏の広大な大地に不時着したセスナパイロットの生還に向けたサバイバルを描く作品。
冒頭の状況説明としての導入がすっと入ってくる見事さ。魚釣りや遭難信号を発する装置の定
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

5.0

日本初公開時には、渋谷と池袋で夜9時からの上映のみで、鑑賞出来ず。その後、日本のメディアではピーター・バラカン氏の『ポッパーズMTV』で紹介したのを機に個人的には見たくて仕方ない状態だったのをレーザー>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

好きな監督であるヨルゴス・ランティモスこ新作という事で早速鑑賞。
本作は珍しく冒頭からヴィヴィットな極彩色でコントラストが効いている絵作りという所から始まる。そしてエマ・ストーンの賞を獲ってやろうとい
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.7

中々、面白かった。
所謂、『ウィッカーマン』『ミッドサマー』などの村ホラーの系譜になる訳だけど、切り口が幸せは不幸な人の犠牲で成り立っているという考え方が一風変わっていて印象的だ。古川琴音演じる主人公
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犬人間(2022年製作の映画)

3.6

海外版の予告編であの犬人間の姿を見て早く見たいと思っていた。当然ながら初日に鑑賞。
犬人間は、作品の上映開始から直ぐに登場する。ワンワンと吠える姿は愛らしく劇場でも笑い声が出るというシュールな状況。
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サウンド・オブ・サイレンス(2023年製作の映画)

3.2

イタリアンホラーという事で、今までのイタリアンの系譜と比べてどうかなと思ったが、そういうカテゴリでは無かった。
夜の9時半を過ぎると音に反応する幽霊の物語。幽霊が登場する条件が分かるまでも恐怖感は結構
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VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

3.6

主演のラフィエラ・チャップマンが若い時のウィノナ・ライダーに似ていたかな。
欧州資本のバイオ&ディストピアSF作品であり、植物の遺伝子操作に失敗した人類は、居住エリアや資源不足に陥り、富豪のみが居住す
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.8

何かタイトルが何を意味しているか分からないし、印象に残らないものだから、そこで損をしている様に思うのがこの作品。
今泉力哉監督の脚本も担当している。オリジナルな所が昨今とても貴重だと思う。
そして本作
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未知との遭遇 ファイナル・カット版(2002年製作の映画)

4.0

久しぶりに鑑賞しようと思ったら『ディレクターズカット版』であった。
途中のロイが執拗に頭に浮かぶビジョンを具現化する行為が、かなり狂っている様に見せている編集であったのが印象的だ。更に子供たちを差し置
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

3.9

『ファースト・カウ』に続き本作を鑑賞。
こちらは現代劇で、オレゴンのアートや工芸を学ぶ生徒…と言っても若い人ばかりでなく、どうも物価が比較的に安いオレゴンに移住してくるアーティストが多いというもの。
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.9

1作目が余り面白くなかったから期待値低めで鑑賞。
そうしたら、1作目よりも大夫面白い出来に仕上がっていたかなと。
相変わらず大急ぎでメラと結婚して子供も出来て、海の王様と陸の生活で多忙な生活を送ってい
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.7

公開当時、話題になっていながら機会を逸してしまい漸く鑑賞。

女性のリアルな姿を描くノルウェーの作品。ユリアを演じる主演のレナーテ・レインスヴェが女優賞を獲得した。
本作を鑑賞したのだけど余りピンと来
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アクアマン(2018年製作の映画)

3.0

本作公開前にアクアマンが登場したらしいDC作品は未見な状態で鑑賞。
オープニングのエピソードから思いっきり唐突感があって置いてけぼりになるかと思った。アーサー・カリーの親父の孤独な灯台守ってもっと色々
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.0

ケリー・ライカート監督作品を見るのは初めてとなった本作。なんとも言えない味わいを持った作品であったね。

西部開拓時代の少し前という雰囲気を舞台としている。主人公クッキーは毛皮猟ハンターのグループにコ
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クラッシュ(1996年製作の映画)

3.5

デヴィッド・クローネンバーグの問題作。他の作品も毎度物議を醸すのだが、本作が扱っているのは完全に次元の異なる『性欲』『欲情』。見ていて呆気に取られてしまった。

ジェームズ・スペイダー演じるプロデュー
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スターフィッシュ(2018年製作の映画)

3.4

『未体験ゾーンの映画たち 2022』で短期間で公開されて、残念ながら予定があらず劇場での鑑賞は叶わなかった作品。漸く鑑賞出来た。

亡くなった親友の葬儀に訪れた主人公オーブリーは、その友人の部屋に忍び
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.6

昨今の災害などで少々躊躇したものの、早速見てきました。

韓国映画らしく潔い説明を省いた突然のディザスター。被災する側は、情報なんて同時進行で得られる訳がないのだがらこれはアリだと思ったね。
災害後の
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.7

これは随分とユニークな作品と思ったね。
西洋を舞台にした怪談の様なオリエントな雰囲気を持っている。

子供服のデザイナーで成功したエヴァ・グリーン演じるクリスティンは、過去のある出来事から精神的にダメ
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.7

初日に劇場で鑑賞。
色々と殺しのアイデアも豊富で見ていて飽きる事なく楽しめた。
本作は、ロバート・ロドリゲスとクエンティン・タランティーノによりグラインドハウス作品の冒頭に添えられたフェイク予告編から
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パージ:大統領令(2016年製作の映画)

3.3

『パージ』シリーズ三作目で、漸く政治の世界でまともな人が出てきた様で、『反パージ』を訴え支持を拡大している女性上院議員ローン。それに対してNFFA側は、今回のパージの対象を上級役人も対象とする発表をす>>続きを読む

ゴッズ・クリーチャー(2022年製作の映画)

3.6

A24であのタイトルなのでホラー寄りの作品と思ったけど全く違った。タイトルの意味は『人間』の事なんだと。
エミリー・ワトソン演じるエイリーンは、アイルランドの漁村で水産加工食品の工場のラインリーダー的
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

ベンダース監督が日本でフィクションを描くという事、カンヌ映画祭で役所広司が男優賞を受賞という事でどういう所が評価されたのか興味があり、初日に鑑賞。
その結果、かなり満足度の高い作品であった。

役所演
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.0

初日に劇場で鑑賞。YouTuberからの本作を監督したフィリッポウ兄弟という事で少々不安もありながら見たものの、かなり面白いホラー作品であったと感じた。

睡眠薬の摂取で母親を失ったミアは、精神が不安
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怪物の木こり(2023年製作の映画)

3.6

三池監督という事で何度もずっこけさせられた事で期待値低めで鑑賞。そこ結果、そこそこ楽しめた。
サイコパス弁護士を演じる亀梨和也に対して、MIT卒のプロファイラー戸城に菜々緒が対決する構図。そこに謎のモ
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市子(2023年製作の映画)

4.0

話題作という事で早速劇場で鑑賞。
同棲して長谷川からプロポーズを受けた市子は涙ながらに承諾。その翌日に逃亡。絵面から行って失踪というよりも完全に逃げる描写があり、予想と違い意外であったが、掴みとしては
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.5

お気に入りの監督の一人であるデヴィッド・フィンチャーの新作を漸く鑑賞。
マイケル・ファスベンダー演じる殺し屋の物語であるが、『ジャッカルの日』『サムライ』に登場する様な仕事が出来る殺し屋を気取っている
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ファミリー・ディナー(2022年製作の映画)

3.5

気になっていた本作、劇場で鑑賞。
オーストリア製ホラー作品という事でどんなテイストなのかと思っていたが、開始冒頭からの不穏さ全開という描き方でなかなか良いなと。
ふくよかな体型のシミーは、料理評論家で
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.6

初日にIMAXレーザーで鑑賞。
贅沢に画面一杯の迫力満点な戦争シーンを鑑賞し、流石リドスコと思った。
一方で、本作のストーリーはヴァネッサ・カービー演じるナポレオンの妻のジョセフィーヌとのツンデレな関
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.8

『ハロウィン』シリーズのリブート作品を見事に成功させたブラムハウスとデヴィッド・ゴードン・グリーン監督の作品なのでどうしても期待値を上げて鑑賞してしまった
結果、第一印象としては概ね満足。1作目の物々
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