東朴幕院

ボーはおそれているの東朴幕院のレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.1
アリ・アスターの作家性を知った今、存分に楽しめた作品だ。
冒頭のユダヤ人が母親に実家へ帰るとこで気乗りしない雰囲気から始まり、この主人公ボーは、更に気弱な性格と来ている。住んでいる世界も思いっきりデフォルメされている中で、処方された薬を口に入れてものの水が無い事に焦るシーンや浴槽の天井とか身に覚えのない騒音に対するクレームメモとか吹いてしまったよね。
怒涛の掴みから一転、医者家族に拾われて手当を受けてからのシーンが若干だらけたかと思わせたが、ここも独特な作家性で最高に楽しめたね。
オチは、まぁああいう所なんだろうね。それでも母親の無償の愛情と息子の思いのバランスをテーマにするなんて、何て趣味が悪いのかと思ってしまうよね。
息子の性行為を冷たい目で見ているとか本当に趣味わるっ。
また次作が楽しみになったアリ・アスター監督の作品であったね。
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