東朴幕院さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

東朴幕院

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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.7

ケネス・ブラナーによるポアロもの第三弾。代表的な『オリエンタル急行殺人事件』『ナイル殺人事件』は過去にも映画化されており展開は結構周知されているもの。一方で本作はそれほど著名作品でも無く、更には雰囲気>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

早速、IMAX Laserで鑑賞。
好きなニール・ブロムカンプ監督という事であるが、信じられないが実話ベースの映画化という事でブロムカンプ感はやはり少なめ。
かろうじてスカイラインGT-Rの登場が、や
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ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

3.4

ブラム・ストーカー原作の一部であるデメテル号の日誌を追体験する様な作品。原題にはそのものズバリと記していないが、ドラキュラものである。
即ち、最後の航海というタイトルだから何が起きるかは推してするべし
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

4.1

映画マニアな俳優である斎藤工がメガホンを取った監督作原作が良いからかかなり面白かった。
俳優陣もかなり豪華で、窪田正孝が主人公のフィットネスインストラクターが体型的に非常に自然であった。その兄で引き篭
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スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火(1989年製作の映画)

3.0

『悪魔のいけにえ』のトビー・フーパー監督が『スペースインベーダー』の後に撮った作品。
ネバダでの水爆実験施設において抗放射線ワクチンの人体実験として若い夫婦が参加。それは一定期間閉鎖空間で生活する事か
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.1

千葉県野田市にあった福田村で関東大震災発生後に起きた不幸な出来事を描いた作品。
話の顛末は、聞いた事がある観客が多いはず。そういう中で日本人対朝鮮人、一般市民と部落出身との差別の構造。差別する側とされ
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.0

仲野大賀が何かと気になるので鑑賞。脇役陣もかなり豪華。
秋田県男鹿半島の大晦日の伝統行事であるナマハゲであるが、主人公たすくは若くことねと結婚して娘を授かるが、精神的に大人になれずにいた。ことねから酒
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デモンズ(1985年製作の映画)

2.8

劇場で鑑賞して以来の本作品、作りが粗いなぁというのが正直な印象。
イタリアの街に繰り出した女子二人が、オペラ座の怪人風の仮面を被った男が配っていた招待券に興味を持ちその映画館に。そこには何故か盲目の男
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.4

中国資本によるサメ映画、前作もきっちり劇場で見たので、本作もいそいそと劇場に出向いた。
今回の作品はメガドロンの生態や生息地の説明が必要ない分、ストーリーを語ってみたものの、突っ込んで下さいと言われて
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.8

ウェス・アンダーソン監督の新作という事で早速劇場で鑑賞。
予備知識無しで鑑賞したが、中々手強い。劇中劇の形を取っている事で面食らってしまった。しかしながら、アステロイド・シティの描く時代を考えると、な
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人狼ゲーム 夜になったら、最後(2021年製作の映画)

3.1

現地の予告編を見て興味を持っていたが、それが『未体験ゾーンの映画たち2022』で取り上げられたものの予定が合わずに劇場公開では見られず。漸く鑑賞となった。邦題を見て気が付いたが『人狼ゲーム』の映画化ら>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

4.1

デヴィッド・クローネンバーグの新作を観賞しないという選択肢は無く、早速劇場に出向いた。
冒頭の嚥下をサポートする生き物の様な造形の器具からしてニヤニヤが止まらないね。
嚥下をサポートしながら飲食をして
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.8

予告編が大変気になって予備知識無しで、劇場で鑑賞。平日の午後にも関わらず良い入りをしていて盛況であった。
かなり凝った作りのストップモーションアニメの形をとった作品であり絵作りは、凄いと思わせるレベル
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007/オクトパシー(1983年製作の映画)

3.2

公開当時に劇場で鑑賞。
オープニングでの小型飛行機での脱出の件に大層盛り上がった記憶が。
そこからのテーマ曲『All Time High』である訳だが、あの『Ted』でマーク・ウォルバーグがステージで
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ザ・フォッグ(1980年製作の映画)

3.6

久しぶりに鑑賞。ジョン・カーペンターによる港町の怪談話と言える本作、語り部が重要と分かっているのかキャンプファイヤーでの怪談話を聞かせるシーンからスタートする所なんかは、かなりソレを意識している作りに>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.2

流石、グレタ・ガーヴィングとノア・バームバックのコンビによる脚本だ。一本筋の通った主張にバービーに纏わるネタを絡めて痛烈な皮肉を効かせたあたりが見ていて、属する性のあるあるに居心地悪くなった。観客にそ>>続きを読む

バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022年製作の映画)

2.3

コナン・ドイルの原作は未読。しかし、ドイル氏の原作名がタイトルになる位なのだから、それは本格的な推理作品であると期待して鑑賞したのが失敗だったか。本作のタイトルに劇場版というのもあり、そこを注意すべき>>続きを読む

マッド・ハイジ(2022年製作の映画)

2.8

R18ながら好評を得ているとの事なので、早速劇場で鑑賞。
『アルプスの少女ハイジ』の登場人物がナチ的な国家に政権を握られているディストピア設定が笑える。そして牧童ペーターが国家で禁止されている大統領ブ
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狩人の夜(1955年製作の映画)

4.2

癖強な名優チャールズ・ロートンが唯一監督したカルト的な評価を得たスリラー作品。
ロバート・ミッチャムの眠そうな目をしながら即ナイフをチラつかせる牧師然とした凶悪男が強い印象を残している。この分裂した様
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.5

エスキル・フォルト監督作品としては初鑑賞。『テルマ』では脚本を担当していたのね。
北欧の子供サイキックものというのかな。子供の小さい頃の才能の芽の様にサイキックを描写していたのが印象的だ。
そしてイン
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.9

好感持てる佳作コメディ。主人公は成長する訳ではないが、気持ちに踏ん切りがつく所が良いね。
京都貴船の割烹で女中として働く主人公たちがふっと時間がループしている事に気が付きパニックに。そのループ時間が2
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“それ”がいる森(2022年製作の映画)

2.3

うーん。公開当時、劇場に見に行くか悩んだ末、レビューの低スコアが気に掛かり結局見なかった作品。いざ鑑賞してみると…..。劇場で見なかったのは正解だった。別にトホホ作品が嫌いな訳ではないが程があるだろう>>続きを読む

カウントダウン(2019年製作の映画)

2.9

自分もスマホインストールすると寿命が分かってしまい、その死から逃れられないという『リング』のビデオ的な設定のホラー。主人公の女優が可愛くて好みだな。
使用合意契約を必死こいて読むシーンとか映画的に絵に
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エンゼル・ハート(1987年製作の映画)

4.1

久しぶりに鑑賞。
ハリー・エンゼルを演じたミッキー・ロークはハマり役の一つではと思ってしまう程、フィットしたものとなっている。
ロバート・デ・ニーロ演じるルイス・サイファーに戦前の歌手ジョニー・フェイ
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.2

トム・クルーズの活躍は本作でも変わらず。激しいアクションを実際に行っている所が、本作への集中度が切れない要因なのかなと改めて感じたね。長尺でありながら全く退屈しない展開には流石だと思ったね。
一方でス
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

宮崎駿監督の作品は見た作品が半分程度か、宣伝が一切なくあのポスターデザインだけで事前情報がない。これにより冒頭はこれまでに無い程集中して鑑賞したものだ。そういう意味でとても新鮮な体験となったね。

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ミザリー(1990年製作の映画)

4.0

劇場で鑑賞して以来、久しぶりに再見した。
キャシー・ベイツの名を世に知らしめた作品であり、スティーヴン・キングの原作に出てくるアンがそのままスクリーンに現れたと思う程に役にマッチしていたね。

改めて
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

2.8

劇場用作品と言いながら作りの安っぽさが目立ってしまったね。投稿系SNS の草分け的存在である2chで発生したと言われる『きさらぎ駅』の都市伝説をモチーフに製作された作品で、その都市伝説をなぞる様な前半>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.7

ラッセル・クロウ演じる実在のチーフ・エクソシストであるアモルト神父。恰幅良く、それらしく見える。
スペインの古い教会をリストアして売却するつもりでやって来たアメリカ人家族。彼らに悪魔に祟られる訳だが、
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マー ―サイコパスの狂気の地下室―(2019年製作の映画)

3.4

オスカー女優オクタヴィア・スペンサー主演のホラー作。母親の出身地である田舎町に戻って来たマギーが高校の新しい友人に付き合い酒屋で酒を買う様にお願いしたのがマー。
それ以降マーと付き合いが出来、マーの自
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ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

3.8

中学生の頃に劇場で鑑賞して以来、全く久しぶりに再見した。
面白みの詰まった作品で、資金があれば更に面白くなったのだろうと思う。資金の無さを撮影技法やカーペンター組の俳優陣の灰汁で料理したからこそ、現代
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.1

A24製作タイ・ウェスト監督の『X エックス』の前日譚である本作を早速鑑賞、
一作目で謎っぽく提示されたXファクターについて何か言及があるかと思ったが、それ程でもない。前作であの老婆であったパールの若
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バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

4.2

久しぶりに鑑賞。昔の英国スリラーらしく白黒画像も雰囲気が出るね。そして言わずもがなソール・バスによるタイトルバックのデザインが秀逸。
米国から英国へ移住して来たアン・レイクは英国到着早々に娘のバニーを
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プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

2.5

楽しみにしていた作品。
久しぶりに大いに裏切られた出来の作品に出会ってしまったという印象(笑)。
A・A・ミルンの原作『クマのプーさん』がパプリックドメイン化した事でおふざけ気分で作ったホラー作品とい
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光る眼(1995年製作の映画)

3.2

イギリスのホラーSF作品『未知空間の恐怖』をジョン・カーペンターがリメイクしたもの。
キャストはクリストファー・リーヴにマーク・ハミルと豪華。
ある田舎町で町民が一斉に数時間失神するという事象が発生。
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.1

シリーズ作品を全て劇場で鑑賞して来たので、本作を劇場で見ないという選択肢は無かったね。
そして鑑賞した本作であるが、前作から大分時間が空いての製作という事もあり心配もあったが、見事に作り切ったなぁとい
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