コリドラスさんの映画レビュー・感想・評価

コリドラス

コリドラス

映画(507)
ドラマ(11)
アニメ(0)

愛のコリーダ(1976年製作の映画)

3.8

かの有名な阿部定事件をモチーフに一世を風靡した問題作。

いやはや想像以上にすごい作品でした。
男女の愛欲、情欲をここまでストレートに表現した作品を観たのは初めて。

究極の愛情表現と狂気は紙一重とい
>>続きを読む

ノルウェイの森(2010年製作の映画)

3.9

原作既読。
ロケ地の兵庫県の砥峰高原にたまたま立ち寄ったところから無性に見てみたくなって再鑑賞。

皆さんの評価低いけどハルキストの自分としては傑作の部類。

原作の発売時のキャッチコピーが確か「10
>>続きを読む

イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

4.0

イエスマンだからってほんとに何でもイエスと言ってたら大変なことになりますよね笑

でも前向きにポジティブにまさに「イエス」を前提に生きると人生好転するってわかる気がする。特に行き詰まってる時とかはね。
>>続きを読む

イン・ハー・シューズ(2005年製作の映画)

4.3

自分が輝ける場所って必ずあるんだよと教えてくれる映画でした!

前半は妹ひどい、許せないって気持ちにさせるわけですが、実は妹は読書障害というハンデを負ってるんです。
この辺りは「愛を読む人」を思い出し
>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

お馴染みのゴジラ最新作、今回は終戦直後が舞台。

人命軽視という旧日本軍、戦時体制への痛烈な皮肉が込められた作品でしたね。

特攻隊の生き残りから見た戦後の庶民の苦労がよく描かれていた。
いつの世も犠
>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.4

コカイン中毒のクマが次々と人々を襲う一風変わったアニマルパニック映画。

おふざけ満載で無茶苦茶な作品ですがなんと実話ベースらしい。
実際はコカイン過剰摂取で死んでしまったらしいですが本作ではラリって
>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.3

黒澤明版も良かったけど、英国版も素晴らしかった!

主演のビル・ナイがいいです、佇まいがカッコよくて市役所の課長さんには見えない笑

生きることの意義とは何かを本当に真剣に考えさせてくれる作品です。
>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.9

あまり期待せずに観たけど意外にも様々な示唆に富んでいて面白かった。

バービーを男中心社会へのアンチテーゼとして描いていて、ジェンダー平等について色々考えさせられる作品でした。

世界中の少女がバービ
>>続きを読む

シティーハンター(2024年製作の映画)

3.9

全く予備知識なく観たけど痛快、下品、アクション、お色気とてんこ盛りのカオス状態で面白かった!

原作未見なのですが鈴木亮平がハマり役かと思いました。彼以外でこの役出来る人が思い浮かばないくらい。

>>続きを読む

ミッドナイト・エクスプレス(1978年製作の映画)

3.8

トルコの刑務所に収監されたアメリカ人青年の地獄の日々を描く刑務所ドラマ。

原題の「Midnight Express」は脱獄を意味する刑務所内の隠語だそうです。

刑務所ものって閉鎖された特殊な空間で
>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.1

これは二転三転の展開で手に汗握って面白かった!

ほとんどがPCやスマホ画面上で物語が進展していく、ネット時代ならではの失踪サスペンス。

お父さん少々鬱陶しいんだけど娘ちゃんへの愛情というか執念が素
>>続きを読む

藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

4.0

大金は人を狂わせるものですよね。
題名の通り藁にもすがる獣たちの駆け引きが、時系列を追って伏線回収されていきハラハラドキドキで面白かった!

タランティーノのパルプフィクションを彷彿とさせる作品でした
>>続きを読む

異人たち(2023年製作の映画)

3.8

原作もオリジナルも知識なく先入観なしで鑑賞。

まず「異人」って外国人かと思っていたら幽霊のことでした💦

誰でも抱えている悲しい過去。そんな過去のトラウマに苦しめられているアダムが恋人ハリーとの時間
>>続きを読む

(1954年製作の映画)

4.0

粗暴な旅芸人と軽い知的障害のある女性との人間ドラマを描いたイタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニの古典的名作。

バイクの後ろに幌荷台を引いて旅してます。中には生活用品一式。旅芸人の悲哀を描きつつ、粗暴
>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

ヤクザと青春というおよそ対極にあるものを見事に融合させた作品で面白かった!

歌の下手なヤクザが合唱部の中学生にカラオケの教えを請うことから始まる友情物語。

中学生くらいの混成合唱ってほんと清らかな
>>続きを読む

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.8

ずっと観たかった作品をようやく鑑賞しましたがこれは傑作!面白かった!

アメリカの民主主義の素晴らしさを具現させるとともに集団浅慮や同調圧力といった行動経済学的な知見も得られ、且つ会議室だけのやり取り
>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.8

ラジオジャーナリストと甥の少年との交流を描いたヒューマンドラマ。

ラジオジャーナリストなので音声で人間を表現する。だから色は必要ないということなのか全編モノクロ。
それがまたいい雰囲気を出している。
>>続きを読む

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.3

これは難解でしたが予想の斜め上をいく展開で面白かったです!

現実と妄想を行き来する展開。
場所が孤島の囚人が収容された精神病院ですからね、患者、看守、医師含めて登場人物全てに底知れぬ薄気味悪さがあっ
>>続きを読む

アウトフィット(2022年製作の映画)

3.7

全編シカゴの仕立て屋で物語が進んでいく異色の心理サスペンス。

レオナルドの仕立て屋としての裁縫シーンがこだわりの職人感が出ていてカッコよかった。

英国から流れ着いた寡黙な仕立て屋ですが只者ではない
>>続きを読む

ウォール街(1987年製作の映画)

4.0

久しぶりに観たけど人生について示唆に富んでて面白かった。

金のためなら手段を選ばぬ冷徹な金の亡者ゲッコーと誠実で清貧な父親、この対照的な2人の間で揺れ動く青年ドクを描いたドラマです。

若いうちはゲ
>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.5

震災をテーマにした少女の成長物語。

災いをもたらす扉の戸締りをする「戸締り師」の青年との関係を通じてすずめが成長していくのが肝ですが、もう少し丁寧に馴れ初めとか関わりを描いてもらえると良かったかな。
>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

何かと話題の本作、日本人としては観ておくべきと思い鑑賞。

天才物理学者オッペンハイマーの半生を反戦、反核とかではなくて、善と悪を内包した人間臭さを前面に描いたヒューマンドラマ。

人間誰しもある善と
>>続きを読む

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

3.5

メキシコの絶景ビーチを舞台にしたサメ映画。

私の場合この手の映画は「自分だったらどうする?」なんてシミュレーションしながら観るのが楽しみなのですが、岩礁に取り残されてからの傷の処置やらサメへの対応が
>>続きを読む

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

3.7

いかにも愛の国フランス🇫🇷らしい作品でした。

避暑地ノルマンディを舞台にした男女6人のひと夏の恋の物語。

主役は15歳の少女ポーリーヌなんですが、彼女が中年のプレイボーイと恋愛論を戦わすところ。最
>>続きを読む

私の中のあなた(2009年製作の映画)

4.5

これはいい映画でした感動した!

単なる難病ものかと思いきや前半は暴走気味の母親とドナーのために遺伝子操作で産まれてきた妹の法廷闘争というシリアスな展開、そして終盤のドンデン返しとほんとよく練られたス
>>続きを読む

ファミリー・スイッチ(2023年製作の映画)

3.9

入れ替わりものファミリーコメディ。

相手の立場に立って思いやることは大切ですよね〜
家族全員の身体が入れ替わって初めてそれぞれの長所や苦労に気付くというシーンが特に良かったです。

家族それぞれが普
>>続きを読む

ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)

3.4

マット・デイモン目当てで鑑賞。

記憶を失った凄腕の殺し屋が命を狙われている原因を究明するアクションものですがストーリーが今ひとつ分かりにくかった。

ゴア、ベルリン、モスクワを舞台にしたアクションシ
>>続きを読む

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.8

ドラマガリレオのスピンオフ作品。

孤独な天才数学者を演じた堤真一の演技が良かった。

数学しか愛したことのない天才教師が人を愛した故にみせる苦悩と狂気が見応えありました。

愛は人を人間らしくもする
>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.8

題名はマリッジストーリーだけど内容は離婚のお話し。

改めて夫婦って不思議な関係ですよね、赤の他人が恋愛して結婚して子供をもうけて、場合によっては肉親よりも長い年月を一緒に過ごす。

一方で血の繋がっ
>>続きを読む

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

3.8

何の予備知識もなく見ましたが思春期の揺れ動く友情と少女たちの自立が見事に描かれていて面白かった。

自信なさげな音楽の天才少女が想いを寄せる部活の人気者とのすれ違う友情を鳥籠の青い鳥の童話になぞらえて
>>続きを読む

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.8

フランス中西部のロシュフォールの美しい街並みを舞台にしたフレンチミュージカルの傑作🇫🇷

カトリーヌ・ドヌーヴ、ウェストサイド物語のジョージ・チャキリスに何とジーン・ケリーまで拝める何とも贅沢な作品で
>>続きを読む

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.9

どの街にも組織にも1人はいるような偏屈者にもそうなるに至ったドラマがあるんだよというお話。

根の優しさや善良さは理解するもののオーヴェのような偏屈爺さんがいたら近づきたくはないかな笑
理由はともあれ
>>続きを読む

サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

5.0

断片的にしか観てなかった作品をようやくきちんと鑑賞しましたが、これは文句なしの名作!

とにかく7人の子供たちがそれぞれ個性豊かで可愛らしく、そしてお父さんである大佐が生き様含めてカッコ良い。

マリ
>>続きを読む

コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

4.0

これは文句なく面白かった!

ドラマ見ていたからどこからが騙しなのか疑いながら見ていたけど、それでも予測のはるか上をいっていて種明かしは痛快だった。

竹内結子と三浦春馬が出演していたんですね、お二人
>>続きを読む

雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.8

ミュージカル好きとしてはいつか観たかった作品ですがやはりこれは傑作でした!

サイレントからトーキーへの移行期のハリウッドを舞台にしたラブコメミュージカル。

主役3人組の関係がとにかく良かったな。
>>続きを読む

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.5

この一度見たら忘れないジャケットからいつか観てみたいと思っていた作品をようやく鑑賞。

徹底的な暴力シーンや性衝動がキューブリックの手にかかるとそれがクラシックをバックに美しい芸術作品のようになってし
>>続きを読む

>|