これは難解でしたが予想の斜め上をいく展開で面白かったです!
現実と妄想を行き来する展開。
場所が孤島の囚人が収容された精神病院ですからね、患者、看守、医師含めて登場人物全てに底知れぬ薄気味悪さがあった。
冒頭から無数の伏線が張り巡らされていてその回収もお見事でした。
正しいことを言っても一度狂人のレッテルを貼られると全て妄想と言われてしまう。
もしかするとこの孤島の施設は現代の我々が暮らす社会の縮図なのかもしれません。
もしも社会が狂っていたら、まともなことを言う人が狂人にされてしまうこともあり得るわけですから。
そして『Shutter Island』というタイトルは『Truths and Lies』(真実と嘘)のアナグラムにもなってるそうです。
うーん、さすがスコセッシ、ほんとに奥深い作品でした!
「モンスターとして生きるか?善人として死ぬか?」