お馴染みのゴジラ最新作、今回は終戦直後が舞台。
人命軽視という旧日本軍、戦時体制への痛烈な皮肉が込められた作品でしたね。
特攻隊の生き残りから見た戦後の庶民の苦労がよく描かれていた。
いつの世も犠牲になるのは庶民なのです。
本作では政府は全く役に立ちません。
立ち上がったのは民間連合。
こんなところにも監督の反体制な反骨心が見て取れましたね。
ゴジラの特撮も楽しめてヒューマンドラマでホロリとさせられて、色々なメッセージが込められた良作でした。
「この国は命を粗末にしすぎてきました。
杜撰な補給で餓死や病死が戦死の大半を占め、戦闘機には最低限の脱出装置すらついていなかった。
その上に玉砕だ、特攻だ。
だからこそ今回の作戦は1人の戦死者も出したくない。
今度の戦いは、死ぬための戦いではない。
未来を生きるための戦いだ」