粗暴な旅芸人と軽い知的障害のある女性との人間ドラマを描いたイタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニの古典的名作。
バイクの後ろに幌荷台を引いて旅してます。中には生活用品一式。旅芸人の悲哀を描きつつ、粗暴な男に翻弄されながらも健気に付き従うジェルソミーナが愛おしくも切ない。
哀愁と寂寥感。
粗暴なザンパノにも人間らしい愛情があったところが救い。完全なる悪人なんていないんですよね。悪人の中にある善なる部分、善人の中にある悪の部分、そんな人間の多面性を描きたかったのかなと思った。
主演のジュリエッタ・マシーナはフェリーニの妻だったんですね〜
ラジオ番組で知り合い一目惚れで結婚したらしい。ほんと可憐でチャーミングな女優さんでした。
「この世の中にあるものは何かの役に立っているんだ、例えばこの石ころだって」