この一度見たら忘れないジャケットからいつか観てみたいと思っていた作品をようやく鑑賞。
徹底的な暴力シーンや性衝動がキューブリックの手にかかるとそれがクラシックをバックに美しい芸術作品のようになってしまうから不思議。
特にアレックスが雨に唄えばを口ずさみながら暴力を振るうシーンなんかは秀逸でした。
人間の内面に潜む暴力性や性衝動は人為的に決して抑えることはできないということか。
題名は元々ロンドンで使われていたスラングで「表面上はマトモに見えるが、その中身はかなり変」という意味で、「Queer as a Clockwork Orange」(時計じかけのオレンジのように奇妙な〜)という言い回しからきているとのこと。
半世紀以上前にこんな作品を作っていたキューブリックの偉大さを改めて感じさせてくれる作品でした。
「完璧に治ったね」