Omizuさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

Omizu

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アイカ(2018年製作の映画)

4.0

【第71回カンヌ映画祭 女優賞】
カザフスタンのセルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督作品。前作『トルパン』がカンヌ映画祭ある視点部門グランプリを受賞、本作はコンペに出品され女優賞を受賞した。日本ではフィル
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フィツカラルド(1982年製作の映画)

4.4

【第35回カンヌ映画祭 監督賞】
『アギーレ』に続きヘルツォーク作品は2作目。ヘルツォークといえば密林、密林といえばヘルツォーク。一貫したテーマがある作品だ。

クラウス・キンスキー演じるフィツカラル
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ポルトガル、夏の終わり(2019年製作の映画)

3.0

【第72回カンヌ映画祭 コンペティション部門出品】
新作『パッセージ』が話題になったアイラ・サックス監督作品。イザベル・ユペールを主演にした人間ドラマ。

ポルトガルのシントラという土地を舞台としてお
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エルマー・ガントリー/魅せられた男(1960年製作の映画)

3.8

【第33回アカデミー賞 主演男優賞他全3部門ノミネート】
『熱いトタン屋根の猫』リチャード・ブルックスがシンクレア・ルイスの同名小説を映画化した作品。アカデミー賞では作品賞、主演男優賞(バート・ランカ
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スペアキー(2022年製作の映画)

3.2

MyFFF2024にて鑑賞。サン・セバスチャン映画祭で新人監督賞を受賞した一作。

今のところMyFFFで観てきたどの作品よりもプロダクションのレベルが高い。しっかりと見せる映画になっていて好感が持て
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.8

【第70回カンヌ映画祭 コンペティション部門出品】
『白いリボン』ミヒャエル・ハネケ監督作品。カンヌ映画祭コンペに出品され、アカデミー賞オーストリア代表にも選出された。イザベル・ユペール、ジャン=ルイ
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

3.7

【第96回アカデミー賞 短編アニメ映画賞ショートリスト選出】
ディズニースタジオ100周年を記念した短編アニメーション。歴史に残るディズニーキャラクターたちが総出演している。劇場では『ウィッシュ』の併
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シェパード(2023年製作の映画)

3.6

【第96回アカデミー賞 短編実写映画賞ショートリスト選出作品】
アルフォンソ・キュアロンがプロデュースした短編映画。監督は『鳩の翼』イアン・ソフトリー。

クリスマスに帰ろうとした空軍の飛行士は機器の
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居酒屋(1956年製作の映画)

3.8

【第17回ヴェネツィア映画祭 女優賞】
『禁じられた遊び』ルネ・クレマン監督がエミール・ゾラの小説を映画化した作品。ヴェネツィア映画祭では主演のマリア・シェルが女優賞を受賞、キネ旬外国ベストテンでは圧
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ブラザー・サン シスター・ムーン(1972年製作の映画)

3.7

【1973年キネマ旬報外国映画ベストテン 第3位】
アッシジの聖フランチェスコを描いた宗教ドラマ。監督は『ロミオとジュリエット』で知られるフランコ・ゼフィレッリ。アカデミー賞では美術賞にノミネートされ
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女と男の名誉(1985年製作の映画)

3.7

【第58回アカデミー賞 助演女優賞受賞】
『マルタの鷹』ジョン・ヒューストン監督作品。ゴールデングローブ賞では作品賞他全4部門で受賞し、アカデミー賞では作品賞他全8部門にノミネート、助演女優賞(アンジ
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戦争と冒険(1972年製作の映画)

3.0

【第45回アカデミー賞 脚本賞他全3部門ノミネート】
チャーチルの自伝『わが半生』を映画化した作品。監督は『ガンジー』などのリチャード・アッテンボロー。ゴールデングローブ賞では外国映画賞を受賞、アカデ
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アギーレ/神の怒り(1972年製作の映画)

3.9

【1983年キネマ旬報外国映画ベストテン 第9位】
『フィツカラルド』などの鬼才ヴェルナー・ヘルツォーク監督作品。1972年製作の作品だが、日本では『フィツカラルド』の公開に合わせ1983年のキネ旬に
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カミングスーン(2008年製作の映画)

3.2

タイ・アカデミー賞を受賞したホラー。『心霊写真』などの脚本家ソーポップ・サクダービシットの監督デビュー作。タイで2008年興行成績第8位となる大ヒットを記録した。

JAIHOにて『カミングスーン』の
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兄とその妹(1939年製作の映画)

3.8

【1939年キネマ旬報日本映画ベストテン 第4位】
『隣の八重ちゃん』島津保次郎監督作品。大船撮影所で撮った松竹での最後の作品。

面白かった。『兄とその妹』というタイトルからてっきり室生犀星の小説の
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ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

3.4

【1963年キネマ旬報外国映画ベストテン 第9位】
フランソワ・トリュフォー監督作品。デヴィッド・グーディスの小説『Down There』を大筋としては原作としているものの、トリュフォーならではの遊び
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メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

4.5

【第81回ゴールデングローブ賞 コメディ・ミュージカル部門作品賞ノミネート】
『キャロル』トッド・ヘインズ監督の新作。カンヌ映画祭コンペに出品され、ゴールデングローブ賞では作品賞、主演女優賞(ナタリー
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

3.3

【サンダンス映画祭2023 U.S.ドキュメンタリー部門観客賞】
サンダンス映画祭で受賞して以来批評家賞を快走、アカデミー賞有力と言われるドキュメンタリー作品。再現ドラマなどは用いず実際の映像のみで構
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長屋紳士録(1947年製作の映画)

3.8

【1947年キネマ旬報日本映画ベストテン 第4位】
小津安二郎の戦後第一作。飯田蝶子、笠智衆、河村黎吉などが出演している人情ドラマである。近年レストア版がカンヌ映画祭でお披露目され、現地では満席になっ
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ウェザビー(1985年製作の映画)

3.6

【第35回ベルリン映画祭 金熊賞】
劇作家として有名で、映画としては『めぐりあう時間たち』などの脚本をてがけたデヴィッド・ヘアー監督作品。全米映画批評家協会賞ではジュディ・デンチが助演女優賞を受賞、英
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.3

【第81回ゴールデングローブ賞 ドラマ部門作品賞】
『インセプション』などのクリストファー・ノーラン監督作品。「原爆の父」と呼ばれるオッペンハイマー博士の伝記映画で、アメリカでは大ヒットを記録したもの
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.8

【第11回インディペンデント・スピリット賞 新人作品賞他全3部門ノミネート】
アメリカ・インディー映画の旗手として最近紹介された『ファースト・カウ』ケリー・ライカート監督の長編デビュー作。インディペン
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さよならの微笑(1975年製作の映画)

3.0

【第49回アカデミー賞 主演女優賞他全3部門ノミネート】
フランスで大ヒットを記録し、主演のマリー=クリスティーヌ・バローの出世作になった作品。セザール賞では助演女優賞(マリー=フランス・ピジェ)を受
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オルランド(1992年製作の映画)

4.7

【第66回アカデミー賞 美術賞、衣装デザイン賞ノミネート】
ヴァージニア・ウルフの同名小説を映画化した作品で、サリー・ポッターの代表作として知られる。英国アカデミー賞でメイクアップ賞を受賞、ヨーロッパ
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ベビイドール(1956年製作の映画)

3.5

【第29回アカデミー賞 主演女優賞他全4部門ノミネート】
『欲望という名の電車』の名匠エリア・カザン監督が再びテネシー・ウィリアムズの戯曲を映画化した作品。ゴールデングローブ賞では監督賞を受賞、アカデ
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雨のしのび逢い(1960年製作の映画)

5.0

【第13回カンヌ映画祭 女優賞】
マルグリット・デュラスの小説『モデラート・カンタービレ』を原作とし、彼女自身が脚本もてがけている作品。監督は舞台出身、『三文オペラ』などのピーター・ブルック。主演のジ
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酒とバラの日々(1962年製作の映画)

3.8

【第35回アカデミー賞 歌曲賞受賞】
『ピンク・パンサー』や『ティファニーで朝食を』などコメディを得意としたブレイク・エドワーズ監督のシリアスドラマ。アカデミー賞では主演男優賞(ジャック・レモン)、主
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チャドルと生きる(2000年製作の映画)

4.5

【第57回ヴェネツィア映画祭 金獅子賞】
『人生タクシー』ジャファル・パナヒ監督作品。ヴェネツィア映画祭では最高賞をはじめ6冠に輝いた。

やはりパナヒは素晴らしい。イランの女性たちが受ける苦難をリレ
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プティ・カンカン2:/クワンクワンと人間でないモノたち(2018年製作の映画)

3.0

『ユマニテ』などの鬼才ブリュノ・デュモン監督作品。『プティ・カンカン』の続編。ロカルノ映画祭、サンセバスチャン映画祭に出品され、2018年カイエ・デュ・シネマ誌ベストテンでは第2位に選出された。

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ガザ 自由への闘い(2019年製作の映画)

3.0

アジアンドキュメンタリーズで無料公開されている。ガザの現状をパレスチナ側から描いたドキュメンタリー。

100%パレスチナの側に立った映画なので公平さには欠けるかもしれないが、現在進行形で進んでいるイ
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アンナ・カレニナ(1927年製作の映画)

3.5

【第3回ヴェネツィア映画祭 外国映画大賞】
『仔鹿物語』クラレンス・ブラウン監督作品。ヴェネツィア映画祭ではムッソリーニ杯(外国映画大賞)を受賞した。同時受賞したイタリア映画はカルミネ・ガローネ監督の
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ビリギャル(2015年製作の映画)

2.5

『罪の声』『花束みたいな恋をした』土井裕泰監督が同名ベストセラーを映画化した作品。有村架純の出世作としても知られている。

普段観ないジャンルだけど、ある事情で鑑賞。土井監督の演出の腕は確かだが、あま
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彼方に(2023年製作の映画)

2.5

【第96回アカデミー賞 短編実写映画賞ショートリスト選出】
『グローリー 明日への行進』でキング牧師を演じたデヴィッド・オイェロウォが主演、製作をつとめた短編映画。

ある凄惨な事件の後、どう生きるか
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さらば愛しき大地(1982年製作の映画)

3.8

【1982年キネマ旬報日本映画ベストテン 第2位】
『十九歳の地図』柳町光男監督作品。毎日映画コンクールでは撮影賞、ブルーリボン賞では助演女優賞(山口美也子)などを受賞し、キネ旬日本ベストテンでは『蒲
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ラストタンゴ・イン・パリ(1972年製作の映画)

3.5

【第46回アカデミー賞 監督賞、主演男優賞ノミネート】
『ラストエンペラー』ベルナルド・ベルトルッチ監督作品。マーロン・ブランドを主演に迎えた官能ドラマ。アカデミー賞では監督賞と主演男優賞にノミネート
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カレー&青酸カリ:ジョリー・ジョセフ事件(2023年製作の映画)

3.4

インドのドキュメンタリー。現在も捜査中の一家殺害事件を扱った作品。

これは…野次馬的に消費してしまっていいものだろうか。現在も容疑者が拘留中である事件なだけに複雑な気分。

結局容疑者とされるジョリ
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