【第66回アカデミー賞 美術賞、衣装デザイン賞ノミネート】
ヴァージニア・ウルフの同名小説を映画化した作品で、サリー・ポッターの代表作として知られる。英国アカデミー賞でメイクアップ賞を受賞、ヨーロッパ映画賞新人監督賞も受賞した。
これはすごい。ティルダ・スウィントンがとにかくすごい。性別を超越するこの存在感と演技力!舌を巻いた。
途中の展開から予想もしなかった方向へとドライブしていく。サリー・ポッター独自のアーティステックな演出も素晴らしい。
何百年も生きた上に、眠りから覚めたら性別が変わっていた。こんな奇想天外な物語を違和感なく紡いでいく展開力、サリー・ポッターすごい。
男としての装いも女としての装いも似合ってしまうティルダ様…流石です。これをみてしまうともうひれ伏すしかない。演技とかそういうレベルを超えてティルダ様という存在に感謝したい気持ちで一杯になる。
人生、そして時代をカリカチュアする寓話的な作品であり、ひたすら美しいティルダ・スウィントンを眺めるだけでお腹いっぱい。サリー・ポッターとティルダ様のタッグでしか達成できない最高到達点にあると言っても過言ではない傑作。