Omizuさんの映画レビュー・感想・評価

Omizu

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私がやりました(2023年製作の映画)

3.5

【第49回セザール賞 衣装デザイン賞ノミネート】
『8人の女たち』フランソワ・オゾン監督の新作。セザール賞では衣装デザイン賞にノミネートされた。

ものすごいスピードで作品を発表し続けるオゾン、毎回楽
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幻滅(2021年製作の映画)

3.6

【第47回セザール賞 作品賞他全7部門受賞】
『偉大なるマルグリット』グザヴィエ・ジャノリ監督がバルザックの「幻滅—メディア戦記」を映画化した作品。セザール賞では作品賞など全7部門を独占した。

悪く
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キャメロット(1967年製作の映画)

2.0

【第40回アカデミー賞 美術賞他全3部門受賞】
『サヨナラ』ジョシュア・ローガン監督が同名ミュージカルを映画化した作品。アカデミー賞では撮影賞など5部門にノミネート、美術賞、編曲賞、衣装デザイン賞を受
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メモリーという名の鳥(2023年製作の映画)

3.5

ロカルノ映画祭、トロント映画祭に出品されたブラジルの短編映画。

作り込まれた世界観は何かの広告みたい、と思わなくもないが、とにかくキレがいい。「メモリー」という鳥を探すトランス女性を緻密に描いている
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ゼロ・モティベーション(2014年製作の映画)

3.9

タリア・ラヴィ監督の長編デビュー作。イスラエルのアカデミー賞であるオフィール賞では監督賞など6部門で受賞した。

今イスラエル映画を観るのはちょっとイヤだったが、JAIHOでの配信が残り少ないし…とい
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野性の葦(1994年製作の映画)

3.9

【第20回セザール賞 作品賞受賞】
『ランデヴー』などの名匠アンドレ・テシネ監督作品。カンヌ映画祭ある視点部門に出品、セザール賞では作品賞、監督賞、脚本賞、若手女優賞を受賞した。

3人の男と1人の女
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僕はキャプテン(2023年製作の映画)

3.4

【第80回ヴェネツィア映画祭 監督賞】
『ゴモラ』マッテオ・ガローネ監督の新作。ヴェネツィア映画祭コンペでプレミアされ監督賞を受賞、アカデミー国際長編映画賞にもノミネートされた。先日発表されたダヴィッ
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まだ明日がある(2023年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

【第69回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 主演女優賞他全6部門受賞】
コメディエンヌとして人気のパオラ・コルテッレージの監督デビュー作。ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では作品賞他全19ノミネート、主演
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虎を仕留めるために(2022年製作の映画)

3.8

【第96回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート】
トロント映画祭で受賞、アカデミー賞にもノミネートされたインドのドキュメンタリー。娘が集団レイプ事件にあった父の闘いを描いている。

アカ
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わが青春に悔なし(1946年製作の映画)

3.8

【1946年キネマ旬報日本映画ベストテン 第2位】
黒澤明×原節子という最強タッグによる戦後作品。京大事件、ゾルゲ事件という日本の暗部を力強く生きる一人の女性を描いている。興行的にもヒットし、「〇〇に
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渇望(1949年製作の映画)

3.1

ベルイマンの初期作品。脚本は『夏の遊び』でもタッグを組んだヘルヴェット・グレヴェーニウス。

ベルイマン作品にしては脚本が整理されていなく散漫な印象。脚本がベルイマンじゃないということが大きな要因だろ
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ジュリア(1977年製作の映画)

4.0

【第50回アカデミー賞 助演男優賞他全3部門受賞】
『地上より永遠に』フレッド・ジンネマン監督が作家リリアン・ヘルマンの自伝的短編集の中の一篇を映画化した作品。アカデミー賞では作品賞など全10部門11
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シルクウッド(1983年製作の映画)

3.8

【第56回アカデミー賞 監督賞他全5部門ノミネート】
『卒業』マイク・ニコルズ監督がカレン・シルクウッド事件を映画化した作品。ゴールデングローブ賞ではシェールが助演女優賞を受賞、アカデミー賞では監督賞
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Lifeboat(原題)(2018年製作の映画)

3.5

【第91回アカデミー賞 短編ドキュメンタリー映画賞ノミネート】
海を渡り国境を越えようとしてくる難民たち、彼らを受け入れる団体を追った作品。

過不足なく短編ドキュメンタリーとして成り立たせている。難
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勇気ある追跡(1969年製作の映画)

3.7

【第42回アカデミー賞 主演男優賞受賞】
ジョン・ウェインが念願の主演男優賞を受賞した西部劇。アカデミー賞では歌曲賞にもノミネートされた。2010年にはコーエン兄弟によって本作のリメイクである『トゥル
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VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

3.0

【シッチェス映画祭2022 コンペティション部門出品】
『ナイトメアは欲情する』クリスティーナ・ブオジーテ&ブルーノ・サンペル監督のリトアニア映画。シッチェス映画祭コンペに選出、ブリュッセル国際ファン
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カンゾー先生(1998年製作の映画)

3.7

【1998年キネマ旬報日本映画ベストテン 第4位】
『うなぎ』今村昌平監督が坂口安吾の小説『肝臓先生』を映画化した作品。カンヌ映画祭で特別招待作品として上映、国内でも柄本明、麻生久美子が数々の賞を受賞
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The Monk and the Gun(原題)(2023年製作の映画)

3.3

【第96回アカデミー賞 国際長編映画賞ショートリスト選出】
ブータン映画として初めてアカデミー賞にノミネートされた『ブータン 山の教室』のパオ・チョニン・ドルジ監督作品。バンクーバー映画祭で観客賞を受
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グローリア!(2024年製作の映画)

3.0

【第74回ベルリン映画祭 コンペティション部門出品】
シンガー・ソング・ライターとしても活躍するマルゲリータ・ヴィカリオ監督の長編デビュー作。ベルリン映画祭コンペに選出された。

うーん、プロダクショ
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ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

3.5

【第31回アカデミー賞 外国語映画賞受賞】
ジャック・タチ監督の代表作。カンヌ映画祭審査員賞を受賞、アカデミー外国語映画賞も受賞した。ジャック・タチ自ら演じるユロ氏というキャラクターが日本に紹介された
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アヴェ・マリア(2015年製作の映画)

3.0

【第88回アカデミー賞 短編実写映画賞ノミネート】
カンヌ映画祭短編コンペに出品された。フランス、ドイツ、パレスチナの合作作品。

静かな修道院に訪れたある家族が巻き起こす騒動をシュールに描いている。
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僕はうまく話せない(2015年製作の映画)

3.5

【第88回アカデミー賞 短編実写映画賞受賞】
マハーシャラ・アリの『スワン・ソング』を手掛けることになるベンジャミン・クリアリー監督の短編。アカデミー短編実写映画賞を受賞した。

吃音の青年が、アプリ
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シャイン(1996年製作の映画)

3.2

【第69回アカデミー賞 主演男優賞受賞】
『ヒマラヤ杉に降る雪』スコット・ヒックス監督が実在のピアニストデイヴィッド・ヘルフゴットの半生を描いた伝記映画。アカデミー賞では作品賞他全7部門でノミネートさ
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ちょっと吐くね(2023年製作の映画)

3.3

ぴあフィルムフェスティバル2023入選作品
うーん、他の方も言っているように分かるような分からないような…
拒食症の女性二人がトイレで出会う、という話なんだけど、ラストに詰め込みすぎた感がある。
着眼
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ファニー・ページ(2022年製作の映画)

3.5

【第75回カンヌ映画祭 監督週間出品】
『イカとクジラ』などに出演した俳優オーウェン・クラインの監督デビュー作。カンヌ映画祭監督週間に出品、NBRではインディペンデント映画トップ10にも選出された。
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純愛物語(1957年製作の映画)

3.8

【第8回ベルリン映画祭 監督賞】
『武士道残酷物語』などの名匠・今井正監督作品。ベルリン映画祭に出品され監督賞を受賞、キネマ旬報日本映画ベストテン第2位にも輝いた。今井正は同年『米』も監督し、キネ旬日
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オスロ、8月31日(2011年製作の映画)

4.0

【第64回カンヌ映画祭 ある視点部門出品】
『テルマ』ヨアキム・トリアー監督の長編二作目。『リプライズ』『わたしは最悪。』を合わせて「オスロ三部作」と呼称される。ノルウェー・アカデミー賞であるアマンダ
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サムシング・イン・ザ・ダート(2022年製作の映画)

1.0

【シッチェス映画祭2022 コンペティション部門出品】
『アルカディア』ジャスティン・ベンソン&アーロン・ムーアヘッド監督の新作。シッチェス映画祭に出品され、サンダンス映画祭NEXT部門にも出品された
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St. Louis Superman(原題)(2019年製作の映画)

3.7

【第92回アカデミー賞 短編ドキュメンタリー映画賞ノミネート】
トライベッカ映画祭で上映、アカデミー賞にもノミネートされた短編ドキュメンタリー。ラッパー出身の活動家ブルース・フランク・ジュニアを描いた
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タイムコード(2016年製作の映画)

3.5

【第89回アカデミー賞 短編実写映画賞ノミネート】
第69回カンヌ映画祭で短編パルムドールを受賞、アカデミー賞にもノミネートされたスペインの短編コメディ。

この映画を魅力的なものにしているのはダンス
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KAMIKAZE TAXI(1995年製作の映画)

3.8

【1995年キネマ旬報日本映画ベストテン 第8位】
『金融腐蝕列島〔呪縛〕』などの原田眞人監督作品。キネ旬日本映画ベストテンでは第8位に選出された。インターナショナル・バージョンで鑑賞。

素直に面白
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モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン(2022年製作の映画)

3.2

【第78回ヴェネツィア映画祭 コンペティション部門出品】
『ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女』で一気に注目を集めたアナ・リリー・アミールポアー監督作品。ヴェネツィア映画祭コンペに出品されサウンドト
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シクロ(1995年製作の映画)

3.4

【第52回ヴェネツィア映画祭 金獅子賞】
『青いパパイヤの香り』トラン・アン・ユン監督作品。ヴェネツィア映画祭コンペに出品され金獅子賞を受賞した。

うーん、トラン・アン・ユン監督ちょっと合わないかも
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ハンカチのご用意を(1978年製作の映画)

3.1

【第51回アカデミー賞 外国語映画賞受賞】
『美しすぎて』ベルトラン・ブリエ監督のヒューマンドラマ。『シラノ・ド・ベルジュラック』ジェラール・ドパルデューが出演している。フランス代表として出品されアカ
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鉛の時代(1981年製作の映画)

3.8

【第38回ヴェネツィア映画祭 金獅子賞】
『ハンナ・アーレント』などのドイツの巨匠マルガレーテ・フォン・トロッタ監督作品。長編三作目にしてヴェネツィア映画祭で最高賞を受賞した。

鉛の時代とは、国家や
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利休(1989年製作の映画)

3.7

【1989年キネマ旬報日本映画ベストテン 第7位】
『砂の女』勅使河原宏監督が野上彌生子の小説『秀吉と利休』を映画化した作品。ベルリン映画祭フォーラム部門に出品されC.I.C.A.E.賞を受賞、キネ旬
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