Omizuさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Omizu

Omizu

映画(3788)
ドラマ(31)
アニメ(0)

THE FALL(原題)(2019年製作の映画)

3.8

『関心領域』のジョナサン・グレイザー監督の短編。いやー、ほんとグレイザーって変な人だなぁ。能面のようなマスクを被った男たちのセリフなし映画で、奇妙な不気味さが逆に心地いい。何が起こっているのかさっぱり>>続きを読む

オープン・ユア・アイズ(1997年製作の映画)

4.0

【第11回東京国際映画祭 グランプリ】
『海を飛ぶ夢』アレハンドロ・アメナーバル監督のSFサスペンス。東京国際映画祭でグランプリを受賞したほか、ゴヤ賞では作品賞など10部門にノミネートされた。

これ
>>続きを読む

ニシノユキヒコの恋と冒険(2014年製作の映画)

3.8

【2014年キネマ旬報日本映画ベストテン 第10位】
『人のセックスを笑うな』井口奈巳監督が川上弘美の連作短編小説を映画化した作品。出演は竹野内豊、本田翼、尾野真千子など。

面白かった。井口監督の作
>>続きを読む

Island In Between(原題)(2023年製作の映画)

3.5

【第96回アカデミー賞 アカデミー短編ドキュメンタリー映画賞ノミネート】
本土と近く、台湾最後の砦とされる金門島を舞台にしている
台湾、中国、アメリカの三国に挟まれたアイデンティティーを案じる作品

Letter to a Pig(2022年製作の映画)

3.5

【第96回アカデミー賞短編アニメ映画賞ノミネート】
戦争体験を語ること、それを語り継いでいくこと、決して忘れないこと…
そんなメッセージが込められた芸術的な一作
実写とアニメを融合させた独特の表現が興
>>続きを読む

Invincible(原題)(2022年製作の映画)

3.8

【第96回アカデミー賞 短編実写映画賞ノミネート】
監督の友人の実話を基にした作品
少年の更生と自由の喪失、そうした暗いテーマを詩情豊かに描き出している
少年が選ぶ最後が衝撃的で胸が痛い

The Barber of Little Rock(原題)(2023年製作の映画)

3.0

【第96回アカデミー賞 短編ドキュメンタリー映画賞ノミネート】
人種間の貧富の差を解消しようとする組織、そして彼らによって助けられる人々を描く
大事なテーマではあるが描写が一本調子で退屈してしまった

Knight of Fortune(原題)(2023年製作の映画)

3.5

【第96回アカデミー賞 短編実写映画賞ノミネート】
愛する人を失った哀しみに向き合えない心理を繊細に描いている
個人的にはそこまで刺さらなかったが、普遍的なテーマになっている

禁書のイロハ(2023年製作の映画)

3.7

【第96回アカデミー賞 短編ドキュメンタリー映画賞ノミネート】
アメリカにおいて年齢制限、または禁書とされる本についての作品
子どもたちが純粋に「なんで読んじゃいけないの?」という疑問を投げかける
>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

3.5

【第74回アカデミー賞 脚本賞、編集賞ノミネート】
『オッペンハイマー』が公開を控えるクリストファー・ノーラン監督作品。過去を遡っていく構成が話題になりインディペンデント・スピリット賞では作品賞と脚本
>>続きを読む

ブラックバード、ブラックバード、ブラックベリー(2023年製作の映画)

3.9

【第76回カンヌ映画祭 監督週間出品】
ジョージアのエレーヌ・ネヴェリアー二監督の長編三作目。ヨーロッパ映画賞で主演のエカ・チャブレイシュヴィリはヨーロッパ女優賞にノミネートされた。

期待以上に面白
>>続きを読む

ハイフン(2023年製作の映画)

2.1

【第19回大阪アジアン映画祭 コンペティション部門出品】
フィリピンのジョピー・アーノルド監督の長編デビュー作。シネマラヤ映画祭で脚本賞を受賞した。

雰囲気映画。それ以上でも以下でもない。5つの言語
>>続きを読む

シティ・オブ・ウインド(2023年製作の映画)

3.8

【第96回アカデミー賞 国際長編映画賞モンゴル代表】
ラグワドォラム・プレブオチル監督の長編デビュー作。ヴェネツィア映画祭オリゾンテ部門に出品され、主人公役のテルゲル・ボルドエルデネが主演男優賞を受賞
>>続きを読む

行方不明(2023年製作の映画)

3.7

【第96回アカデミー賞 国際長編映画賞フィリピン代表】
ロトスコープと手描き2Dアニメのハイブリッドという手法を用いたアニメーション映画。シネマラヤ映画祭で作品賞を受賞、アカデミー国際長編映画賞のフィ
>>続きを読む

葬儀屋(2023年製作の映画)

1.0

【第19回大阪アジアン映画祭 タイ・シネマ・カレイドスコープ2024】
2023年10月に公開され、その年最大のヒット作となったタイ映画。東北部で話されるイサーン語という言語が使用されている。

この
>>続きを読む

未来の魂(2024年製作の映画)

3.0

【第19回大阪アジアン映画祭 コンペティション部門出品】
中国のジョウ・ジョウ監督作品。長編デビュー作『美麗』で注目され、本作が三作目となる。

これはいただけないな。テーマは重要だとしても映画は必ず
>>続きを読む

Solids by the Seashore(英題)(2023年製作の映画)

4.5

【第19回大阪アジアン映画祭 コンペティション部門出品】
タイのパティパン・ブンタリク監督の長編デビュー作。釜山国際映画祭では二冠に輝いた。

素晴らしい。今年のコンペ暫定一位。アーティストのフォンと
>>続きを読む

トラブル・ガール(2023年製作の映画)

3.0

【第19回大阪アジアン映画祭 コンペティション部門出品】
台湾のジン・ジアフア監督の長編デビュー作。主演のオードリー・リンは高く評価され、金馬獎では主演女優賞を最年少で受賞した。

うーん、悪くないけ
>>続きを読む

戦闘(2018年製作の映画)

3.7

【第71回カンヌ映画祭 監督週間出品】
『シチリアーノ』などの巨匠マルコ・ベロッキオの短編。カンヌ映画祭監督週間でプレミアされた。

これは…何と言ったらいいか分からない。短編でここまで流麗な叙事詩が
>>続きを読む

War Is Over! Inspired by the Music of John & Yoko(原題)(2023年製作の映画)

3.5

【第96回アカデミー賞 短編アニメーション映画賞ノミネート】
ジョン・レノン&オノ・ヨーコの楽曲「Happy Xmas (War Is Over)」にインスパイアされた短編アニメ。アニー賞では短編映画
>>続きを読む

Our Uniform(原題)(2023年製作の映画)

-

【第96回アカデミー賞 短編アニメーション映画賞ノミネート】
イランのアニメーション作品。アヌシー映画祭で第一回作品賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされている。

イランにおけるヒジャブを扱った
>>続きを読む

Red, White and Blue(原題)(2023年製作の映画)

4.0

【第96回アカデミー賞 短編実写映画賞ノミネート】
英語字幕もなしで観たので見落としているかも。でも趣旨は理解できたし、現状この作品が有力視されている理由もよく分かった。

アーカンソー州ではキリスト
>>続きを読む

作詞家志望(2023年製作の映画)

3.7

【第19回大阪アジアン映画祭 コンペティション部門出品】
香港のノリス・ウォン監督作品。長編デビュー作『私のプリンス・エドワード』で一躍脚光を浴び、本作も香港映画賞で2部門で候補にあがるなど賞賛を受け
>>続きを読む

水に燃える火(2024年製作の映画)

3.0

【第19回大阪アジアン映画祭 コンペティション部門出品】
マレーシアのサンジェイ・ペルマル監督作品。ロッテルダム映画祭でプレミアされ、マレー語ではないタミル語を話す少数話者を主軸にした作品になっている
>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

【第96回アカデミー賞 作品賞他全5部門ノミネート】
『ウォッチメン』などドラマの脚本家として知られるコード・ジェファーソンの長編映画デビュー作。前評判は高くなかったがトロント映画祭観客賞を受賞し一気
>>続きを読む

ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.9

【第96回アカデミー賞 主演女優賞、助演女優賞ノミネート】
アカデミー受賞作『フリーソロ』の監督コンビが実在のスイマーであるダイアナ・ナイアドの挑戦を映画化した作品。アカデミー賞では主演女優賞(アネッ
>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

【第96回アカデミー賞 作品賞他全2部門ノミネート】
セリーヌ・ソン監督の長編デビュー作。サンダンス映画祭で話題となり、アカデミー賞では作品賞と脚本賞にノミネートされている。

韓国人の男女が幼少期以
>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

3.9

【第96回アカデミー賞 作品賞他全5部門ノミネート】
『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』で知られる鬼才ジョナサン・グレイザー監督作品。カンヌ映画祭コンペに出品され見事グランプリを受賞した。アカデミー賞
>>続きを読む

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

3.8

【第96回アカデミー賞 作品賞他全5部門ノミネート】
『アバウト・シュミット』アレクサンダー・ペイン監督作品。テルライド映画祭でプレミア後、助演女優賞(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)を中心に絶賛。ア
>>続きを読む

女の一生(2016年製作の映画)

4.5

【第73回ヴェネツィア映画祭 国際映画批評家連盟賞】
『ティエリー・トクルドーの憂鬱』ステファヌ・ブリゼ監督がモーパッサンの同名小説を映画化した作品。ヴェネツィア映画祭コンペに出品され、国際映画批評家
>>続きを読む

サバイバル(2022年製作の映画)

3.7

【第73回ベルリン映画祭 コンペティション部門出品】
『クワイエット・ルーム』などのロルフ・デ・ヒーア監督作品。ベルリン映画祭コンペに選出されたオーストラリア映画。

なんでこれ邦題がついてるんだ…?
>>続きを読む

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

2.9

【第96回アカデミー賞 視覚効果賞ショートリスト選出】
『ジャスティス・リーグ』ザック・スナイダー監督のSFアクション大作。アカデミー視覚効果賞のショートリストに選出されたがノミネートは逃した。主演は
>>続きを読む

インシディアス 第2章(2013年製作の映画)

3.7

『死霊館』シリーズや『アクアマン』などの売れっ子ジェームズ・ワン作品。ヒットした『インシディアス』の続編である。

ジェームズ・ワンだけあって面白かった。さすがの展開力でぐいぐい引っ張る。「あちらの世
>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

【第74回ベルリン映画祭 フォーラム部門出品】
『ケイコ 目を澄ませて』三宅唱監督作品。ベルリン映画祭フォーラム部門に選出されるなど国内外で高い評価を得ている。

これはとてもいい。配信におりてきたら
>>続きを読む

甘き人生(2016年製作の映画)

3.7

【第69回カンヌ映画祭 監督週間出品】
『シチリアーノ 裏切りの美学』などの名匠マルコ・ベロッキオ監督作品。マッシモ・グラメッリーニによる自伝的小説を原作とする人間ドラマ。カンヌ映画祭監督週間でプレミ
>>続きを読む

サイバーバンカー:犯罪の潜む場所(2023年製作の映画)

3.3

ドイツの小さな村にあったハッカー集団の実体を描いたドキュメンタリー。オーソドックスなつくりの典型的なNetflixドキュメンタリーだけどまぁまぁ面白かった。

インタビュー、実際の映像、再現映像で構成
>>続きを読む