【第76回カンヌ映画祭 監督週間出品】
ジョージアのエレーヌ・ネヴェリアー二監督の長編三作目。ヨーロッパ映画賞で主演のエカ・チャブレイシュヴィリはヨーロッパ女優賞にノミネートされた。
期待以上に面白かった。ジョージア映画は最近キてる。勢いがある感じがする。
恋愛経験がほぼないまま雑貨店を営むエテロが体験する数日間の出来事を描いている。
ジョージアの田舎を映した撮影が非常に魅力的。閉鎖的な女性コミュニティの中で孤立してきたエテロの悲哀が非常によく表現されている。
淡々と日常とその変化を描きつつ、父や兄の呪縛、許されない恋に悩むエテロは揺れる。ラストに告げられることに笑いが溢れていた。泣いているのか、笑っているのか、どちらともとれる表情が素晴らしい。
その先を考えるとなかなか厳しいものがあるが、彼女は困惑しながらも少し嬉しそうに見えた。