間々田陽紀さんの映画レビュー・感想・評価

間々田陽紀

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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

4.5

※荒唐無稽な映画を創っても映画の中に、どこか人間愛に繋がるシーンが散りばめられた演出が良かったですね。登場する主人公たちが乗るクラシックな車やサイドカーが、街中の現代の車の中を走り回る光景が面白かった>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

※周期的に荒唐無稽でエンターテイメント満載の映画が観たくなります。そうした流れでチョイスしたの映画でしたが、その期待に十分に応えてくれました。最初から最後まで素直に楽しめましたね。

※ビートルズの新
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僕を育ててくれたテンダー・バー(2021年製作の映画)

4.0

JRがなぜシドニーに惹かれていくのか、シドニーの接し方からすると、何処かでJRが恋を終わらせるという判断をしてもいいと思ったのですが、そこが理性では判断できない感情の難しさなのでしょうね。
 エンディ
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カラーパープル(2023年製作の映画)

4.0

※人種差別や男女差別などの背景をベースにストーリーが展開されていくわけですが、どんなに辛いシーンなどが続いても何処かで希望と言うか明るさ、強さを感じてしまうのは、本来的に女性が持っている芯の強さや明る>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

4.0

ラブストーリーとしては結構荒唐無稽な設定なのですが、思わず笑みを浮かべながら観ることのできる映画ですね。
 ビートルズのリンゴのアルバムをトムがサマーに見せるシーンからリンゴに関わるシーンが何か所も出
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きっと、星のせいじゃない。(2014年製作の映画)

4.5

ヘイゼルとオーガスタスの2人の会話が、とにかく素敵でした。時にウェットで時にハッピーで、2人の演技も自然で説得力がありましたね
 ヘイゼルがオーガスタスに電話なんて待っている訳ないと話した後に、ヘイゼ
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ラスト・ソング(2010年製作の映画)

4.5

父親が幼い男の子に死んでも何処にも行かないと諭すシーンで自分のことを陽射しに例えたことで、その後の幾つかのシーンで陽射しが意図的に使われていて見事な演出でした
 両親が離婚した原因が妻の方に新しい恋人
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サンコースト(2024年製作の映画)

4.0

植物人間状態で最後が迫っている兄を長い間世話をしている妹とその兄に最大限の愛情を注ぎ込む母親との葛藤を丁寧に描いていく訳ですが、なかなか映画として取り上げるには難しい?テーマだったように思われました>>続きを読む

明日への地図を探して(2020年製作の映画)

4.0

 タイムループをベースとしたストーリー展開という発想は面白く、映画そのものもその期待に十分応えていたと思えましたね。常に新鮮な映像のテンポある展開、マークとマーガレットを演じている役者の好演など、見応>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

そもそも何故モノクロで制作されているのか?観終わった後に監督の考え方を確認しましたが、「日常の風景をモノクロで描くと非日常になるから」とありました。なるほど映画のシーンを観てみると説得力のある話ですね>>続きを読む

THE UPSIDE 最強のふたり/人生の動かし方(2017年製作の映画)

3.5

フランス映画「最強のふたり」のハリウッドリメイク版ということで、物語の展開は分かっていたのですが、それでも魅力的な作品に仕上がっていました。やはり出演者たちの魅力や細かな演出などの工夫が可能にしたので>>続きを読む

シルヴィ〜恋のメロディ〜(2020年製作の映画)

4.0

 1960年代のニューヨークの風景(ファッション、街並み、車など)が丁寧に描かれていて、オールディーズが大好きな自分には目の保養になりました
 昨年亡くなった若い頃のランス・レディック(ボッシュ、クリ
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アイ・キャン・オンリー・イマジン 明日へつなぐ歌(2018年製作の映画)

4.0

エンディングでのコンサート会場でバートの前に幻想的に見えてくるのは、父のアーサーか恋人のシャノンか?映画ではアーサーでしたね。やはりこの映画はバートとアーサーとの関係性が強く描かれたということですね。>>続きを読む

幸せへのキセキ(2011年製作の映画)

4.0

 マット・デイモンは長髪より短い髪型が似合うかも?ベースとなる物語からすると予想できる展開となっていましたが、それぞれの登場人物の描き方が優れていて良質な作品に仕上がっていましたね。
 ベンジャミンが
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みんな元気(2009年製作の映画)

3.5

 フランクが電線関係の仕事をしていたことから電線を通して登場人物たちの会話を描いたシーンは、工夫がありましたね。更に子供たちの現在年齢と過去の幼い頃の映像とを交互に映し出す工夫も面白かったです。
 フ
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.5

如何にもトム・ハンクスにピッタリの作品でしたね。随所にウィットにとんだシーンを散りばめながら、でも物事の本質を堅苦しくなく描いており上質な作品となっていました。
 オットーの身近な品々がレトロで、思わ
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ミュージック・イン・ミー!(2015年製作の映画)

4.0

前半の物語の展開は登場人物の背景の描き方が中途半端で、何となく感情移入の出来ない時間が多かったです。ただ中盤から終盤に掛けては、登場人物たち1人1人の過去と現在が上手に対比させながら描き出されてい>>続きを読む

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.5

※エヴリンの描き方(自己中心的で尚且つ押しつけがましい、更にはそれを自らチェックする)がこれでもかという演出で、正直嫌悪感さえ覚えてしまいました。

※エヴリンと息子のジギーの2人がエンディング近くで
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ノッティングヒルの洋菓子店(2020年製作の映画)

4.0

登場人物たちが背負っている背景がストーリーの展開に合わせて次第に明らかになっていくテンポがよかったですね。特にお店の向かいに住む老人の描き方が良かったです。
 冒頭でのサラの事故死のルアルな描き方でな
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タルーラ 彼女たちの事情(2016年製作の映画)

3.5

ルーが衝撃的に赤ちゃんを連れ去ることで、どんな物語の展開に繋がるのか?という期待というか不安に見事に応えてくれた映画でしたね。
 映画の中で時々幻想的なシーン(宙に浮くなど)が出てくるのですが、それほ
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夜が明けるまで(2017年製作の映画)

3.5

 突然隣人の老人同士が夜の淋しいさを紛らわせるために一緒に寝ることになるという設定から、どんなドラマが展開されていくか?結局は互いが抱えている過去からの葛藤を紹介されて行く。そこに無理はないのですが、>>続きを読む

Let'sダンス(2019年製作の映画)

3.5

ヒップホップとクラッシクバレーとの融合という設定で、主人公の2人が互いの立ち位置から接近してくるという展開は成功しているように思えました。
 ただ主人公の男の子の家庭環境については丁寧に描いて欲しかっ
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ベスト・セラーズ/小説家との旅路(2021年製作の映画)

4.0

 ルーシーとハリスの掛け合いみたいな会話の中で、ルーシーが《あんたなんかと結婚してくれる人なんているの?》と訊いた時に、ハリスが《最悪の人にも幸運が訪れることもある》と話しながら、古い妻のエリザベス(>>続きを読む

愛しい人から最後の手紙(2021年製作の映画)

4.0

ジェニファーが夫とベンツのオープンカーで海沿いをドライブしているカーラジオからナンシーシナトラのサマーワインが流れていましたね。懐かしいがっきょくでした。
 基本的にジェニファーとアンソニーとの恋愛物
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オストラ -歌声を届けて-(2020年製作の映画)

4.0

主人公の女性が《幸福》と漢字が書かれているTシャツを着ていましたね。ポーランド映画ですが、ポーランドでも漢字文化は浸透しているようです。両親が娘を心配して駆けつける時に、車が出せずにゴルフカードみたい>>続きを読む

もう大丈夫(2022年製作の映画)

4.0

 正直観る前から悲劇的な結末が待っている映画のように思われて、観続けるのが難しいかなと思っていました。でも実は主人公の母親の子供は、男性の息子だったことが判る。この映画の設定で余命数ヶ月の女性が恋愛を>>続きを読む

マイ・ブラザー、マイ・シスター(2021年製作の映画)

3.5

 映画の導入部分の描き方からすると思ったよりヘビィなテーマが次第に明らかになってきましたが、それでも先を観ていくのが辛くなることはありませんでした。だから全体的に巧みな演出だったように思われました。>>続きを読む

イントゥ・ザ・ビート ~心のままに踊れ~(2020年製作の映画)

3.5

親が子供の未来に対する期待がどれほど強くても最終的には親は子供の気持ちに寄り添うことになると言う面では、極めてオーソドックスな映画でしたね。最終的に親子が互いに理解し合えるまでの過程が丁寧に描かれてい>>続きを読む

パープル・ハート(2022年製作の映画)

3.5

かなり物語の設定に無理があると思われるのですが、その割には違和感のない展開となっていましたね。
ただ122分は長すぎるように思われました。その分全体的にテンポ感のない作品となっていました。
キャシーの
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.0

エリーが落とした小説が、カズオ・イシグロの『日の名残り』だったり、会話の中にテイラー スウィフトがでてきたり、時間軸がまさに今現在で映画に入り込んでいけましたね。ギターケースの中の母親とエリーの写真?>>続きを読む

希望のカタマリ(2020年製作の映画)

4.0

アンバーの母親が交通事故で死んでアンバーに渡すものとして、EPレコードが出て来たシーンは母親も同じく死んだミュージシャンだった父親と同様に音楽好きだったんだなと思いましたね。

アンバーの愛犬の手術代
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ビヨンド・ザ・ユニバース(2022年製作の映画)

4.0

ガブリエルがピアノでショパンを弾いているニーナに初めて会った時に、エドシーランの曲?って聞いたシーンはウィットがあってよかったですね。全編で流れるアコギのギターだけをバックに歌われる楽曲が素敵でした。>>続きを読む

ビューティフル・ライフ(2023年製作の映画)

4.0

船の事故で家族を亡くしたエリオットと、スターであった父親が自殺したリリーの2人が互いに背負った闇から抜け出す過程が丁寧に描かれていて素敵な映画でした。唯一エリオットの友人への想いの丈に違和感を覚えまし>>続きを読む

トスカーナ(2022年製作の映画)

4.0

腕は一流だが人間性に欠陥のあるシェフが立ち直って行くストーリーと思っていたのですが、それ以外にも登場人物の背景などにドラマ性があって見応えがありました。それとイタリアが舞台という事で、主人公の2人がオ>>続きを読む

金星で逢えたら(2023年製作の映画)

4.5

最近観た中では、一番のお気に入りの作品かもしれません。ミアとカイルがお互いに抱えた問題が無理なく解き明かされながら物語が展開されていき、ありえない設定もなく見応えがありました。万が一の時には金星で待っ>>続きを読む

アダム&アダム(2022年製作の映画)

4.0

科学が極限まで発展した人間社会の中で描かれている親子の愛情が、素敵でした。

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