マカ坊さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

マカ坊

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バービー(2023年製作の映画)

4.0

思った以上に"アメリカ"のコンテクストに溢れてて全てのユーモアには反応できなかったけど男のアホさ(チャーム)は世界共通?
劇場も笑いに溢れてた。

キャスト完璧、けどアラン役はニコラス・ブラウンでもよ
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雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)

4.5

何これおもしろ…!

つい先日「苦い涙」を観たこともあって何となく近い話かなーと思ったら…。

大したことが起こっているわけじゃないのに、カメラの位置とかモブの会話の差し込み方でじんわりと生まれる不穏
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.5

           活        
  活劇活劇活  活劇活劇活
  活   劇  活 活 活
  活劇活劇活 活劇活劇活劇活
  活   劇    活   
  活劇活劇活   活 劇
   
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X エックス(2022年製作の映画)

4.0

否が応でも大野一雄の舞踏を連想してしまうんやけど、もっと即物的というか下世話な、だからこそやけに人間臭い、元も子もない描き方の「イットフォローズ」。

いやしかし「正しく立つ」ことから始まるバレエでス
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

個人史的な話をすれば、「耳をすませば」こそが「君たちはどう生きるか」という問いに対するアンサーだった。

「あなたは素敵です。慌てることはない。時間をかけてしっかり磨いてください。」

その時の宮崎駿
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ラン・ラビット・ラン(2023年製作の映画)

-

サクセッションの残響がようやく自分の中で減衰してきている中でなんか嫌なもん観ちゃったな…苦笑
しかも親子、家族もの…
とはいえ芝居はさすがのサラ・スヌークで最後まで引っ張ってくれた。

元々エリザベス
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.0

はえーこんな映画やったんか!
これ見よがしなwhere is my mindの変奏曲でファイトクラブを意識させての…

なんかしっかりソウっぽさも死霊館っぽさも乗せてくれてて満足。

ミーガンみたいな
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

参加した1000人以上?のアニメーターがそれぞれスパイダーマンで、マイルスがアルベルト・ミエルゴって事?

そんな妄念がちらつくほど圧倒的なアニメーション力…

冒頭の限界質量を超えた"ルネサンス活劇
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ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)

-

目を瞑ってランダムで観る映画を決めようチャレンジ2作目。どメジャーがきた。でも生まれる前の作品で鑑賞した記憶もない。これはいい機会。

冒頭からポインターシスターズのニュートロンダンスで時代感のチュー
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耳をすませば(1995年製作の映画)

5.0

「君たちはどう生きるか」がどんな作品なのかはこれを書いている時点で全くもって分からないのだが、このタイトルが字義通りの意味を持つのであれば(んな訳ないか?あるか?)、その"問い"に対する答えはすでに今>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.0

こういうのちゃんとヒットしてほしいよなー!

親子で観れるホラーが劇場でかかってるの大事やと思うなー。

子供達が良いのは勿論、アリソン・ウィリアムズはこの手のメジャー感あるホラーに欠かせなくなってき
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怪物(2023年製作の映画)

4.5

国のせいか個人のせいか、教育システムが悪いのか、竹中平蔵が悪いのか、松本人志が悪いのか。見知らぬ子供からの「こんにちは」を適当にあしらう大人が悪いのか、見知らぬ大人に「こんにちは」と声をかけて警戒しな>>続きを読む

苦い涙(2022年製作の映画)

4.2

イザベル・アジャーニがドイツ語で歌う「人は愛するものを殺す」は、オスカー・ワイルドが同性愛の罪として収監されたことを元にした詩に曲をあてたものだという。

ドリアン・グレイもかくやな美青年に恋をした1
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

-

U-NEXTで目を瞑って不作為に観る映画を選ぶチャレンジ1本目。公開当時結局観てなかったので良い機会。

ロビン・ウィリアムズのジュマンジは当時小学生の自分にとって映画の原体験的な作品の一つで割と何回
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

この繊細な作品についての感想を記すには、私の語彙と、私のスマホに標準搭載されたフォントでは余りにも大雑把で誠実さに欠けるので少しだけ。

「あらすじ」や「ネタバレ」を読んで得られる情報の外側にある、あ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

-

「あらゆる言葉を取り出せる箱」が与えられた。

ジェンダーイクオリティ、キャンセルカルチャー、ミドルエイジクライシス、ハイカルチャーとサブカルチャー、ソーシャルケア、ミソフォニア、セクハラ、アカハラe
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EO イーオー(2022年製作の映画)

4.6

🥕🥕🥕🥕🥕🥕🥕🥕🥕🥕🥕

何となく二の足を踏んでる人は公開終了する前にすぐに観に行った方がいい。スピルバーグの「フェイブルマンズ」と並び、映画の凄みに圧倒される、まごう事なき今年のハイライトのひとつ。
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

4.3

神になれなかった鬼子母神というか、うまくいかなかったトイストーリー3というか。

子の成長と共に親子の関係性が変化していくというのはそもそもスリリングなのでこういう映画とは相性がいい。

情報の提示も
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バーバリアン(2022年製作の映画)

4.3

鑑賞者それぞれの「恐怖の対象」が炙られる奇作。

個人的には、特に今は、ミソジニーの拡大と沈着と「開き直り」が怖い。

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.4

おもしろい!

コナンもいいけどこちらの名探偵もぜひ!

前作(といってもストーリー上の直接的な関連は無し)同様様々なwebサービスを駆使した捻りのある脚本は素直に楽しかった。

終盤明かされる真実に
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.5

ベン・アフレックすげーなほんま…。
ロバート・リチャードソンとの仕事は2回目か?

まずウェルメイドなお仕事ムービーとして無類に面白く、アクション映画としての会話という意味ではフィンチャーの「ソーシャ
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.0

「家族とセクシュアリティと消費を引き受ける白鯨=アメリカ」は宗教によって傷つけられてきたが…?

ブレンダン・フレイザーの、大きさ以上に重さを感じさせる体動は評判通りの生々しさで見事だったが、個人的に
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.2

手法は違えど、気まずさと滑稽さのキャプチャーという意味では、ポスト・ハネケというよりも北欧版サシャ・バロン・コーエンだなと個人的には感じた。

行き過ぎたキャピタリズムの船上で正気を保つには酩酊するし
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

5.0

感じたこの「怖さ」をどんな言葉で記録しておこうと考えている間にアカデミー賞もラストオブアスS1も終わってしまった。

プロアマ問わず、人生の中で少しでも何らかの表現者であった人にとっては、あらゆる意味
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

-

なるほどこれはアメリカのネットカルチャーに日本語で得られる情報からしか接して来なかった純ジャパには到底"分からない"映画やわ。面白いけどね。表層をなぞることしかできん。

辰巳JUNKさんのツイートで
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

4.3

人間ではなく劣等感をこそ食べて生きてきた私のような者からすると、否が応でもサリーのこれまでの人生に斟酌せざるを得ないのだが、それにしたって気持ち悪く描くよなー…!

無機質に立ち並ぶ孤独な鉄塔すら送電
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.0

結果残るもんは「変な映画見た後の謎の満足感」ぐらいのもんなんやけどまぁ不思議な映画体験でした。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.6

ため息がでるほどの傑作で、すぐにアウトプットできないし、する気にならない…。ので自分の中でのキーワードのみ断片的に備忘録。

縄跳びの音 鏡 16mm ミット打ち トレーナー 会長 帽子 ジャケット
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ある男(2022年製作の映画)

4.5


"小藪の使い方"が何重にも皮肉的で、まずはそこに石川慶と松竹の胆力を見た。

いや、この人選がどういった業界の都合で決定したのか本当のところは知る由もないが、「蜜蜂と遠雷」におけるブルゾンちえみのそ
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

4.5

ロバート・レッドフォードがこの監督に映画の行く末を託した理由は過去作を観ればすでに明らかだし、自分なりに注目してきたつもりではあったが、それでもまだ心のどこかでデヴィッド・ロウリーという才能を軽視して>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

-

IMAXで観てないのでスコアは保留しますが、「なるほどー…」という感じ。

面白いのは面白いですがジョーダン・ピールへの期待が高すぎた!

結局ゲットアウト が1番好きなんよなー今のところ。

彼には
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グレイマン(2022年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃおもろい。

「007オレならこう撮る」シリーズの最高峰じゃないか。
テネットってなんだったんだろう…。

何より本家では早々に退場したアナデアルマスのキレたアクションが存分に楽しめる!こ
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

4.2

砂上の楼閣ならぬ砂上の女体の持つニュアンスが、冒頭とラストで絶妙に変化する。
こういうところも上手いよなーほんま…

それにしても分かりにくい作品なので、物語的な娯楽性も映画的快楽もどっちも欲しい私の
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すべてが変わった日(2020年製作の映画)

4.5

面白すぎて怖すぎて汗かいた。

バーンからのドアオープンからの炎ブァーは思わず声出た。
「過去を逃れて」のあのシーンのような強引な美しさ。

やっぱ中規模バジェットの大人向け映画よ、結局!

コップランド(1997年製作の映画)

4.5

なぜこんなに平均スコアが低いのか…!

冒頭の夜景から、文字通り自分の歩みを取り戻すあのシーンまで、抜かりなくシブい…!

大人の映画がもっと観たい。

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

若干の期限切れ感はあるとは言え、語られるべき現代的issueがズッシリと通底している本作の中で、個人的に最もグッときたのは結局終盤のタバコシーン。

内面を抉る様にクローズアップで映されるフィルとは対
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