マカ坊さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

マカ坊

マカ坊

映画(476)
ドラマ(42)
アニメ(0)

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

4.6

「クソ」傑作映画。

今年劇場で観られる作品の中ではトップクラスに「間違った」映画だ。

観終えてから思ったのは、スクリーンの約半分程を覆う異常なまでに巨大な冒頭のモザイク編集は、括弧付きの「ポリコレ
>>続きを読む

ブレイド2(2002年製作の映画)

4.0

「オッス!おいらブレイド!😄人間とヴァンパイア🧛‍♂️のミックスとして生まれたんだけど、おいらにはヴァンパイア🧛‍♂️と違って弱点がないんだ!(喉は乾いちゃうけどね😉!)
そんなおいらに人間としての生
>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.3

久しぶりに青春映画で泣き笑い!バディームービーの新たな傑作!オリヴィア・ワイルド頼もしいなー!

ルース・ベイダー・ギンズバーグら「リベラル」な女性達をロールモデルに(マララはマララ・ユスフザイの事だ
>>続きを読む

イコライザー(2014年製作の映画)

-

「ホーム」センターってそういうことか笑

いわゆる「有能」な人って外部からの刺激を自分の中で一旦定量化するよな。客観的に捉え直すというか。ちょっとこの人はいきすぎてて怖いけど。
それにしても裸眼スカウ
>>続きを読む

トレーニング デイ(2001年製作の映画)

-

トゥコ・サラマンカ出てて興奮!!!
ブレイキングバッド前?この頃から嫌な怖さ全開やなー…!

「何も知らない主人公」視点で普段絶対見ることのない世界に引きずり込まれる映画ってそれだけでワクワクする。
>>続きを読む

ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.8

「ディック・ロング」ね、なるほど。

ただこんな映画ですら世界のどこかには「オレの映画」として切実な思いで観る人もいるのだと思うと指差して笑う気にはなれない。

これから皆さんを煙に巻きますよ、と宣言
>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.5

尾崎放屁

「屁をこいても一人」

こんな自由律俳句は存在しないが、こんな映画は確かに在った。



絶望の彼岸に打ち上げられた「可能性ゾンビ」に導かれ、やがて青年はこの残酷な世界にひとり立ち向かう。
>>続きを読む

プロジェクト・パワー(2020年製作の映画)

3.2

これは正直かなり微妙じゃないか…?笑

5分間だけスーパーパワーが得られるドラッグという設定はまぁいいとして、あんまり活かせてないような…。ジョセフ・ゴードン=レヴィットも割と枝豆感覚でパクパクいって
>>続きを読む

別離(2011年製作の映画)

4.0

編集のテンポ感と情報の開示・不開示に完全に乗せられていた事に観終わってから気づく無欠の映画。

割れた窓、鏡、ドア、階段による上下の空間使いなどなど、構成要素がいちいち不穏で的確。

答えのない知恵の
>>続きを読む

スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

4.4

リチャード・リンクレイターの脅威のバランス感覚。音楽コンサルタントにジム・オルーク。

パソコンがあればいくらでも1人で曲が作れて、その上コロナで更に分が悪くなっている時代における「バンド」という無様
>>続きを読む

ヘイター(2020年製作の映画)

3.9

ネットフリックスオリジナルと一口に言っても、「アイリッシュマン」のように最初からネットフリックス製作として作られているものもあれば、今作のように後から配信権を買っただけのものも両方あるようなので、少し>>続きを読む

トータル・リコール(1990年製作の映画)

4.1

おもしろい。

観たことあった気がしてたけどなかった。

「氷の微笑」より前の作品だったのか。

やっぱり特殊メイク?がすごいなー。
入国審査の時の顔面パカパカとか(中のシュワちゃんの顔も作り物だとか
>>続きを読む

CURE キュア(1997年製作の映画)

4.2

キャシー塚本ばりの生肉投擲を見せる役所広司が新しいパンツを履いたばかりの正月元旦の朝のよーにスカッと爽やかな気分に成るまでの2時間弱。

位相が変わる異様な移動に「待ってました」の大向う。

2回出て
>>続きを読む

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

4.4

数年前にふと思い立って図書館司書の資格を取った。

仕事にできればよかったけど給料は驚くほど安いしそもそも求人もほとんどないので結局なにも活かせてはおらず、無い頭で自分なりに頑張って勉強した内容もどん
>>続きを読む

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

-

これをみてどう思えと?笑

結局人の世は欲望によってのみ駆動する。

枯れるまで掘る。なお乾く。お前のミルクセーキも飲み干す。ズゴゴゴゴ。

ガス噴出からの一連のシークエンスは邪悪な美しさすら感じたし
>>続きを読む

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.7

映画として傑作とは思わないけど、これをフィクションでやろうとしてくれた気概に敬意を。

あくまでもユーモアを忘れず、収穫されない怒りの葡萄の存在を知らしめる。

ある意味「力の抜けた」クライマックスシ
>>続きを読む

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.8

現在スターチャンネルEXで毎週火曜日放送のHBOドラマ「アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー」がこれまた傑作の予感で毎週楽しみにしているのだけど、主演のマーク・ラファロの演技の源流はここ?

>>続きを読む

過去を逃れて(1947年製作の映画)

3.9

第二次大戦前後に量産されたフィルムノワール。

戦場へ行ってしまった男達。

必然、労働力が足りなくなるので好むと好まざるとに関わらず女性の社会進出は進む。

戦争が終わり癒しを求め帰還した男達は「家
>>続きを読む

もののけ姫(1997年製作の映画)

4.5

これも好きやなーやっぱり。

結局「共に生きよう」は「互いに畏れ敬いながらそれぞれの領分で生きよう」なんだなと。

大人になって見ると確かにいわゆる「大衆」というやつが全然登場しないことに気づかされ
>>続きを読む

海底47m 古代マヤの死の迷宮(2019年製作の映画)

3.9

これはサメ映画の威を借りた痛快シスターフッドムービーだ!

前作がある事も何も知らずに鑑賞したけど問題なし。
ていうかスタローンの娘さん役者デビュー作なのか!

相変わらずジャンル映画のスコアがやけに
>>続きを読む

WAR ウォー!!(2019年製作の映画)

4.4

おもしれ〜!!

そこまで期待してなかったのもあるけどそれにしてもレベル高い!
今年日本で観れるアクション映画の中では配信なども含めて今のところダントツじゃないかこれ。

シヴァ神と同じぐらいジョン・
>>続きを読む

見えない目撃者(2019年製作の映画)

4.0

おもしろかった!

警察無能とか細かい部分気にしない為にも、こういういかにも「現実世界」が舞台かのような顔してくるファンタジーサスペンスは自分の中でのリアリティラインの設定を間違えないようにする事が大
>>続きを読む

グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

3.9

これもまた「複雑な事柄を複雑なまま観る者に投げかけてくる映画」だった。

聖職者による児童への性的虐待というセンセーショナルな実話を、大人になった被害者達の視点で淡々とテンポよく綴っていく。

時系列
>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

4.5

なるほどこれは前・後編合わせて観るのが正解。

「ハウス・ジャック・ビルト」観た後だとこの頃からすでに自身の倒錯性に自虐的な部分もみられたり。(オチもそうみえた)

前編のレビューで「ハーフ・オブ・イ
>>続きを読む

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.5

今さら自分が生まれる前の作品と知って驚き。
成人してからは初めての鑑賞かも。

今見ると環境問題にひとり向き合う少女、というのは完全にグレタ・トゥーンベリ。
子供にこういうのを背負わせるなよ、という思
>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

-

「世の中はこういう仕組みなんだからお前は黙って従え」という棒で殴られ続けると、血は出なくとも心と背骨は歪む。

1994年の韓国で暮らす14歳の少女ウニ。
大文字の「歴史」の中に埋もれかけた小文字の「
>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

4.3

トリアーのコメディセンスはやっぱり好きです。
これみた後だと「カンヌ出禁」という字面すらエロく感じるから大したもん。
今なら「ハーフ・オブ・イット」と合わせて観たい。

マーダー・ドライブ(2017年製作の映画)

3.0

車体と連動してけつかる元連続殺人鬼の霊のおかげで(楽しい)家族旅行が台無しに?

キャンピングカーと荒野=ブレイキンバッドという事で、明らかに意識したようなショットやタイムラプス撮影がちょろっとだけ出
>>続きを読む

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.6

エミリー・ブラントの顔芸、いや顔演技やっぱええなー笑
顔面アップのカットをつないでいけば大体ストーリー追えそう。

妊婦さんがいっぱい動かないといけない映画ってもう可哀想であんまり見れないけどこれは何
>>続きを読む

オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.7

フランクオーシャンの「godspeed」はwavesじゃなくてこっちで流れるんかい!笑
そろそろフランクオーシャンは使用許可出す作品を絞った方がいいと思う…。

シャーリーズ・セロンの新作が配信で観れ
>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.9

「男らしさ」を求められる磁場から意識的に離れるようにしてきた(それが許される環境だった)こともあって、この映画で描かれるトキシック・マスキュリニティ、「有害な男性性」が及ぼす鈍い痛みの実感は個人的には>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

4.1

まず邦題の「透明人間」のフォントが良い!
作品のスタイルにマッチしてる。

映画の登場人物達にとって常に透明人間である我々観客。

観てるのはこっち。知ってるのはこっち。

この構造を巧みに利用した捻
>>続きを読む

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.5

ほぼ20年ぶりの劇場鑑賞。

いやーやっぱりおもしろい。

お花の間を通り抜けるシーンが綺麗で好き。
ジブリってアニメ表現がすごいのか単純に絵が魅力的なのか実はよくわからん。どっちもか。

親の負債の
>>続きを読む

ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

4.2

アルモドバル作品を見続けてきた人にはたまらんのだろうな。

ヘロインやCTスキャンでタイムトリップするアントニオ・バンデラスの極上の眼差しと、存在そのものが極めて映画的なペネロペ・クルスの圧倒的ミュー
>>続きを読む

SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.4

そうかイスラエルのホロコースト生存者の孫なのか監督…

ネオナチとレイシズム。

人物紹介とストーリーテリングの手際の良さに唖然。

映画は手段か目的か、という問いの答えはきっと「両方」なんだろうけど
>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.2

とにかくリッチ!

これだけのメンツが集まると流石に画面が華やかなこと!

フローレンス・ピューがやっぱりちょっと頭抜けて凄いとはいえ、快活なシアーシャ・ローナンも最高やしエリザ・スカンレンの繊細な佇
>>続きを読む