ワンコさんの映画レビュー・感想・評価

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鬼平犯科帳 血闘(2024年製作の映画)

4.3

【なんだろうか】

なんだろうか、このスッとする時代劇ならではの感じ😁

桃太郎侍ばりに一人で斬りまくる場面もあって、もし僕の父親が生きてたら、けっこう興奮して観たんじゃないかと思ったりする😁

松本
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猿の惑星(1968年製作の映画)

5.0

【絶望/お前が人類だから】

SFの突飛な設定や特殊メイク、アクションも含めたストーリー展開に注目が集まりがちだと思うが、この「猿の惑星」は俯瞰して人間社会を理解させようとした秀逸な作品だと思う。
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Love Letter(1995年製作の映画)

5.0

【お元気ですか】

映画「青春18×2 君へと続く道」で引用された作品で、また注目されるかもしれない。

岩井俊二さんの劇場用長編映画初監督作品で、数奇な運命と運命の悪戯、そして、それぞれの思い出を葛
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ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版(1975年製作の映画)

5.0

【揺らぎ】

少女が大人になる瞬間の揺らぎを象徴的に表現した秀逸な作品だ。

オーストラリアでの公開は1975年だが、日本では約10年後の1986年に六本木にあったシネ・ヴィヴァンでの公開だった。
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ネアンデルタール人の秘密(2024年製作の映画)

4.0

【アイデンティティ】

※Netflixドキュメンタリー

温故知新なんて言うが、ネアンデルタール人をもっと知ることによって、僕たち今の人類の立ち位置や、自分たちの世界の危うさも理解する手助けになるん
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バジーノイズ(2023年製作の映画)

3.3

【無題】

いろいろ中途半端な感じでもう少し登場人物の感情を掘り下げる工夫が必要だったんじゃないかと思う。

まあ原作のコミックがこうしたストーリーならやむを得ないけれども......

(以下ネタバ
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

5.0

【想いでも含めて】

楽曲を提供しているミスチルの桜井さんが、良い映画に関わらせてもらったと言っていて、少しリップサービスもあるんじゃないかと考えながら観たのだけれども、自分自身の想いでもあってか、か
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人間の境界(2023年製作の映画)

5.0

【弱者と向き合うことの出来る社会とは】

もしかしたら「マリウポリの20日間」と併せて観る人が多いのかもしれないなんて思う。

ヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞した作品だ。

重苦しさがずっと
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ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ(2022年製作の映画)

5.0

【客観的に考えられますか?と問いかけられているような気がする作品】

主人公ラビエ・クルナスの明るく、基本的には前向きな人柄からなのか、重いテーマを扱っているけれども、どこかコメディ感もあって、最初は
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無名(2023年製作の映画)

2.5

【無題】

プロパガンダ映画の先駆けといえば共産主義のソ連映画「戦艦ポチョムキン」だが、この「無名」は検閲などものともしない中国共産党が好きな新手のスタイリッシュ・プロパガンダ映画じゃないかと思う。
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MEMORIES(1995年製作の映画)

5.0

【盛りだくさんムービー】

「MEMORIES 」はペーソスとユーモア、アイロニーをたっぷり盛り込んだ3つのオムニバスの物語から構成されたアニメ映画だ。
ただ、作画だけじゃなく、音楽にもかなりのこだわ
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AKIRA 4Kリマスター版(1988年製作の映画)

5.0

【混沌とした僕たちの世界で】

僕の友人のお父さんが、まさに鉄雄という名前で、当時、仲間内で盛り上がったことも思い出す。

「AKIRA」の時代設定は、奇しくも東京オリンピックの開催を翌年に控えた2
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

5.0

【混沌とした僕たちの世界で】

※4Kリマスターと同じ。

僕の友人のお父さんが、まさに鉄雄という名前で、当時、仲間内で盛り上がったことも思い出す。

「AKIRA」の時代設定は、奇しくも東京オリン
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ティファニーで朝食を 4K(1961年製作の映画)

5.0

【ちょっとした思い出】

僕は、この映画が好きで、出張でたびたびニューヨークに行く機会があった時に、当時のフィアンセ了解のもと結婚指輪をティファニーで買ったことがある。だが、結婚後まもなく指輪を紛失し
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正義の行方(2024年製作の映画)

5.0

【ここから考察すること】

上映後監督の舞台挨拶があった。

ゴールデンウィークあけ、それほど遠くないうちに第二次再審請求の結論がでるらしいと言っていた。

そして、新証言として三叉路の目撃について…
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

5.0

【戦争犯罪】

戦争犯罪とはこうしたものだ。

侵攻の序盤は圧倒的な兵力と数的優位でマリウポリを含むウクライナ南部の支配は進んだが、これは単なる破壊や殺戮でしかない。

この後、ウクライナも巻き返した
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辰巳(2023年製作の映画)

4.5

【ギャップ萌え😛】

上映後出演者のトークイベントがあった。

どちらかというと苦手なタイプのジャンルなんだけれどもかなり面白かった。

辰巳は、「ONODA」で小野田少尉を演じた遠藤さん。

ただ、
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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

4.0

【バチカンの囚人】

皆さんは、「バチカンの囚人」という言葉を聞いたことがあるだろうか。世界史で受験した人は記憶にあるんじゃないかと思う。

この「エドガルド・モルターラ」のオリジナルタイトル「Rap
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

5.0

【シリアスとユーモア】

きっと最後の場面は議論を呼ぶよなあって思う😁

「悪は存在しない」は、「善も存在しない」という逆説的とまでは言わないが、もうひとつの意味も含んでる気がする。

本当に自然の中
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.8

【モスラの顔】

日本人はゴジラに対して畏敬の念を持っているように思う…とインタビューで答えていたのを読んだ。

まあ、映画からゴジラやモスラに対するリスペクトは感じたのだけれども、モスラの顔ってあん
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木と市長と文化会館/または七つの偶然(1992年製作の映画)

5.0

【思い込みvs.悲観論】

この作品は、今の僕たちを考える上でも、滑稽で面白い。
今、AmazonPrimeで観ることが出来るので、ゴールデンウィーク中にでも多くの人にトライして欲しいように思う。
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シティーハンター(2024年製作の映画)

5.0

【もっこり連発】

驚いたし、面白かった!

木村文乃ちゃん目当てで観たけど、予想外に世界観が原作そのもの(言い過ぎか😛!?)で本当に面白かった。

森田望智ちゃんも木村文乃ちゃんも良かった〜😉

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REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者(2024年製作の映画)

4.5

【何のために戦うのか】

「7人の侍」にインスパイアされて制作された作品と言われているが、最終的に誰が7人目かといったところも注目だ。

もう最初の方でバレバレだと思うけれどね😁

僕は結構楽しんだ。
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異人たち(2023年製作の映画)

4.3

【孤独や後悔と向き合う】

実は、邦画「異人たちの夏」より、僕は山田太一さん原作の小説「異人たちの夏」の方が好きだ。

大林宣彦監督のノスタルジックな映像や両親との場面は大好きなんだけれども、終盤の場
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あまろっく(2024年製作の映画)

4.0

【無題】

なんかズルい映画だ😜

朝日新聞デジタルが主演の江口のりこさんのインタビューを掲載していて、ストーリーの展開に対して意図が見え見えだとちょっとしたクレームをつけていた。

ただ、インタビュ
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海がきこえる(1993年製作の映画)

5.0

【エンドロールの絵】

大好きなジブリ作品だ。

実は映画館での上映機会が少なかっとしてBunkamuraル・シネマがリバイバル上映をすることにしたらしい。

高校を卒業すると女の子は急に大人びる気が
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リオ・ブラボー(1959年製作の映画)

5.0

【西部劇としての対比②/多様性とリーダー論】

「リオ・ブラボー」は西部劇とは言っても、イメージとはだいぶ異なり、登場人物も、そこから生まれるストーリーも多様でとても楽しい。

当然ドンパチもあります
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真昼の決闘(1952年製作の映画)

5.0

【西部劇としての対比①/挑戦、分岐点】

4Kリマスター「死刑台のメロディ」を観て、Bunkamuraル・シネマでリバイバルの「リオ・ブラボー」と来たら外せないのは「真昼の決闘」だと思った。

「死刑
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死刑台のメロディ 4K リマスター・英語版(1971年製作の映画)

4.5

【死刑を考える】

※4Kリマスターリバイバル上映

後にアメリカを揺るがした重大事件のひとつと言われるようになった冤罪事件だ。

1960年代の終わり頃は、アメリカン・ニューシネマの牽引役となった「
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死刑台のメロディ(1971年製作の映画)

4.5

【死刑を考える】

※4Kリマスター版と同じレビュー

後にアメリカを揺るがした重大事件のひとつと言われるようになった冤罪事件だ。

1960年代の終わり頃は、アメリカン・ニューシネマの牽引役となった
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

5.0

【好きを見つける/即興】

生きる意味なんてあらかじめ決められたものじゃない。

人生なんて即興の積み重ねみたいなもんだ。

だから大変なこともあるけど、きっと楽しいこともあって素敵なのだ。

偉人の
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夢追いウサギ(2020年製作の映画)

4.0

【イエローラインパッド】

※短編アニメ

うさぎの家のイメージ図が描かれている紙は、イエローラインパッドだ。

日本では白いノートが主流だけど、イエローラインパッドはペラペラで実は書きやすくて、黒い
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リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

4.0

【ビバ!フランス】

フランス社会の”今”を見つめた作品だ。

皮肉たっぷりのようにも思えるが、良くも悪くもフランス社会やそこで暮らす人々を表現しながら、希望を見出そうとする構成になっている。

(以
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

4.2

【心の隙間】

イギリス映画の「異人たち」が公開になる。

人とは、記憶のぽっかり空いたところや、心の隙間を埋めたいと思うものなのだ。

更に、他人(ひと)の心を理解してあげられず、傷つけてしまった後
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プリシラ(2023年製作の映画)

5.0

【I Will Always Love You】

「アイアンクロー」、「パスト・ライブズ」に続いて「プリシラ」とA24の良作が続いてるなあと思う。
5月には「関心領域」も待っている。

最近「アメリ
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クラメルカガリ(2024年製作の映画)

4.2

【冒険】

「クラユカバ」より、僕は「クラメルカガリ」が好みだ。

狭い箱庭のなかで権謀術数や暴力を使って陣取り合戦をするなんて、僕たちの世界そのものじゃないかなんて思う。

機械を殺戮兵器として使う
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