ワンコ

海がきこえるのワンコのレビュー・感想・評価

海がきこえる(1993年製作の映画)
5.0
【エンドロールの絵】

大好きなジブリ作品だ。

実は映画館での上映機会が少なかっとしてBunkamuraル・シネマがリバイバル上映をすることにしたらしい。

高校を卒業すると女の子は急に大人びる気がする。

ただ、当時好きだったり、付き合っていた子との思い出は、そのままだ。

高校生の頃なんて、人の気持ちを斟酌するなんてことは少なかったし、親しい友達との間にも軋轢が出来たりするのも当たり前だった気がする。

大人になって、わだかまりもどっかに吹っ飛んだ相手もいれば、やっぱりギクシャクが残ってるのもいる。
男女問わずだ。

大学や、その後の仕事の選択で運命ってほどではないにしても、方向性が大きく変わってしまって、なかなか声をかけにくいのもいる。

ただ、若い人には率直であることを大切にしてほしいと思う。

出来れば、ジェラシーとかそんなのは捨てて、ちょっとした、ほんのちょっとした正義感とか思いやりとか、そんなのを備えて率直であって欲しい。

そうすれば、たとえ失敗しても、また胸を張ってやり直せるし、助けてくれる人がいたり、社会がちゃんと見ててくれたりするからだ。

この「海がきこえる」は、エンドロールの里伽子の絵コンテのようなデッサンがとても素敵だ。

その後の里伽子の大人になった姿を描いているのだ。

ちょっと古いアニメ作品だけれども、時代を超えて多くの人の胸に迫るものがあるような気がする。
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