がちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

がちゃん

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恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ(1989年製作の映画)

4.0

邦題だと、
甘い恋愛映画が想像されますが、
実際は全然違い、兄弟愛を中心にした厳しくもあたたかな人情ドラマです。

ジャックとフランクのベイカー兄弟はピアノ弾き。
夜毎、酒場などを廻って演奏している。
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.5

こちらは結構クセのある作品です。
軽い知的障害の青年が殺人事件の容疑者になる。
息子の無実を信じる母は、それを証明するために奔走するが、
警察も弁護士も取り合ってくれない。

母親は息子の悪友のアド
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.4

『ヘレディタリー/継承』で、独特な世界観によるホラーを生み出した、アリ・アスター監督作品。

肉親を亡くした女子大学生、ダニーが、ボーイフレンドのクリスチャンとその友人らと、90年に1度行われるスウェ
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HARDWARE WARS ハードウェア・ウォーズ(1978年製作の映画)

3.6

本作を好きか嫌いかでスターウォーズ愛がわかると言っても過言ではない作品。
もちろん私は大好きです!
本作で怒る一部のスターウォーズファンの気持ちがわからない。

本家『スター・ウォーズ』が公開されて
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

3.3

公開当時話題になったドキュメンタリー。

天皇パチンコ事件や、天皇ピンクチラシ事件で騒動を起こした、
自称戦争犯罪追求人「奥崎謙三」に密着し、過去のニューギニア戦線で起こった二つの事件を執拗に追及して
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薔薇の葬列(1969年製作の映画)

3.9

映画っていうのは、自分の知らない世界へ仮想現実として連れて行ってくれるのが、最大の楽しみであると私は思っている。
だから、できるだけ選り好みをせずに、
さまざまな作品を見続けてきた。
そこに新しい発見
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アフリカ残酷物語・食人大統領アミン(1981年製作の映画)

3.2

この作品。
日本題名でかなり損してるなあ。
いくら、「食人族」が受けたからって、この題名はひどいね。
原題は Amin:The Rise and Fall といいます。

1970年代、ウガンダで軍事
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キャノンボール(1980年製作の映画)

3.0

昭和57年のお正月映画でした。
ヒットしたんですよ、大ヒット。
同時期に公開された『レイダース失われたアーク<聖櫃>』よりヒットしたのですから。(※日本でのお話)

アメリカの東海岸から西海岸までの
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サロン・キティ/ナチ女秘密警察 SEX親衛隊(1976年製作の映画)

3.1

この作品日本公開時には、
『ナチ女秘密警察SEX親衛隊』というタイトルでポルノとして公開されました。
当時愛読していた『スクリーン』などの雑誌でもポルノ映画扱いでした。

ただ、ポルノとして公開された
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映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年製作の映画)

4.2

僕は、映画のバックステージものが好きなんです。
「イヴの総て 」しかり「サンセット大通り 」、
さらにはフェリーニの「81/2 」なども、そのジャンルに入るかもしれない。

これらの作品は、映画に携わ
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

3.5

よくも悪くも、その後のホラームービーの先駆けとなった作品、
「悪魔のいけにえ」です。
ドライブの途中、見知らぬ屋敷に飛び込んで、
恐ろしい目にあう、という筋書きは、
飽きるほどたくさん作られているし、
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.9

自主映画で制作され単館上映。
観客の反応良く、上映館を拡大。
予算300万円ながら、31億円以上の興行収入をたたき出し、ブロックバスター作品となった話題作です。
制作陣による「ネタばれ禁止令」を観客が
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ワンダとダイヤと優しい奴ら(1988年製作の映画)

3.0

いかにもイギリスらしい、
ちょっと泥臭いドタバタコメディです。
少々毒も入っています。

女詐欺師ワンダをはじめとする4人組は、1300万ポンドのダイヤの強奪を計画し、まんまと成功するが、
リーダー格
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新宿アウトロー ぶっ飛ばせ(1970年製作の映画)

3.7

藤田敏八監督作品をレビュー。
1970年制作の本作は、
藤田監督がまだ文学的な作品を撮る前で、
デビューから得意としていたアクションものです。

刑務所から出所してきた西神勇次(通称シニガミ)を、
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花の高2トリオ 初恋時代(1975年製作の映画)

2.2

今や懐かしオーディション番組「スター誕生」で合格した、森昌子・桜田淳子・山口百恵の3人が主役を演じたアイドル映画です。
この年の邦画興行収入ランキングが5位だったとのことで、そこそこヒットしたんです
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非情の罠(1955年製作の映画)

3.1

常に原作ものを撮り続けてきたキューブリック監督作品の中で、唯一本作は原作も書いている。
Story by S.Kubrickは、後にも先にもないのです。

そのほか、脚本、製作、撮影、編集をひとりでや
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高校大パニック(1978年製作の映画)

3.8

「数学できんがなんで悪いとや!」
この台詞が強烈に印象に残る作品。
カテゴリー分けしたら青春映画になるのでしょうか。
でもそんな枠に収まらない強烈さがこの作品の中にはあります。
それから、M.ムーア監
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エクソシスト2(1977年製作の映画)

3.3

前作で悪魔との戦いの末に死んでしまったメリン神父(マックス・フォン・シドウ)の死について疑問を持ったバチカンが、ラモント神父(リチャード・バートン)に調査を命じる。

前作で悪魔にとりつかれた少女リ
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暗黒街の顔役(1932年製作の映画)

4.1

舞台は1920年代。
シカゴのトニーは、ビール売りの密輸をしてしのいでいる親分の用心棒をしていた。
このトニー、とにかく気が短く、
冷酷非情、そして野心満々の男だった。


裏切りや脅迫で次第に上り詰
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クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

3.7

ロッキーシリーズのスピンオフ作品で、
シリーズ第一作からロッキーの宿敵であり最高の友人であったアポロ・クリードの愛人の子供である、アドニス・ジョンソン(クリード)が主人公となる。

批評家たちからは
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ファンタズム(1979年製作の映画)

3.4

懐かしい映画を再見するのは、
久しぶりの同窓会で旧友にあうような感覚に似ている。

変わってないかなあ、
いや、変わっているだろうなあと会う前にいろいろ考えて、
会ってみて、『ああ、そういえばそんな奴
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ファンシイダンス(1989年製作の映画)

3.7

お寺を舞台に描かれた青春コメディ、
一般作品の周防正行監督のデビュー作です。

そして、
アイドル『シブがき隊』のモッくんから、
俳優本木雅弘に変わった記念すべき作品ともいえます。

親の寺を継ぐ
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チェーンヒート(1983年製作の映画)

2.7

これは稀にみるトンデモ映画です。

殺人を犯したリンダ・ブレアら一行は、
刑務所に収容される。

この刑務所がむちゃくちゃで、
タバコなんて当たり前。
所内の規律も緩すぎて笑える。

麻薬やら同性愛や
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白昼の通り魔(1966年製作の映画)

2.8

農村。
村長の息子と関係を持つシノ。
その現場を目撃したシノに好意を寄せている英助。

シノと村長の息子が心中しようとするところを、シノだけ助け、気を失っているシノを村長の死体のぶら下がっている前で犯
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エデンの海(1976年製作の映画)

2.9

山口百恵文芸シリーズ第4弾ということで制作された本作。
過去、2度にわたって映画化されている題材。

海岸沿いの田舎町に赴任してきた若い高校教師南條(南條豊)。
問題児の多い2年生のあるクラスを担任
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スケアクロウ(1973年製作の映画)

4.1

時々めちゃくちゃ見直したくなる映画ってありますよね。
私にとってこの作品がそうです。
『スケアクロウ』(1973)ジェリー・シャッツバーグ監督作品です。

砂埃が吹きすさぶ中、6年の刑務所生活から釈放
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かしこい狗は、吠えずに笑う(2013年製作の映画)

3.4

どこかで見たような筋書きですが、
なかなかよくできているサイコホラーです。

ブルドックのような容姿でクラスの中で蔑まれていた熊田美沙。
可愛い容姿で、いじめを受けていた清瀬イズミ。

二人はふと
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さらば愛しき大地(1982年製作の映画)

3.9

この作品もスクリーンで鑑賞しているんですよね。
ただ、ストーリーはほとんど覚えていなくて、注射のシーンだけが痛々しくて記憶にある程度でした。
確か大阪中之島のSABホールだったと思います。

そんな
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裸のランチ(1991年製作の映画)

2.3

『ビデオドローム』や『ザ・フライ』などの、
グチョグチョ系ホラー作品でおなじみのクローネンバーグ監督。
変態さんには『クラッシュ』なんて作品もあるこの監督、
これまたわかったようでよくわからない引きず
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デブラ・ウィンガーを探して(2002年製作の映画)

3.2

何故、デブラ・ウィンガーは引退したのか?

自らも女優であり母親でもあるロザンナ・アークエットが、その答えを導き出すために34人ものハリウッド女優と出会いインタビューをして、女優と私生活の両立を模索し
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.9

私はこの作品が大好きです。
ものすごくあたたかい気持ちになれるから。

イギリスのノッティングヒルに撮影に来ていた、
ハリウッド女優のアナ(ジュリア・ロバーツ)は、
騒がしいマスコミからのがれるためふ
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ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)

3.0

理不尽な校則や教師たちの暴力に反抗した11人の男女中学一年生が、廃工場に立てこもり教師たちと戦う物語。

戦うといっても他愛のないもので、クライマックスには機動隊も突入するが、タバスコを発射する銃や
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いちどは行きたい女風呂(1970年製作の映画)

2.5

ダイニチ映配作品です。

ダイニチ映配とは、戦後の娯楽としての映画産業がテレビの普及により斜陽化が進み、経営的にも青色吐息だった映画会社の“大映”と“日活”が手を組んで盛り返そうとしていた会社でした
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.8

クエンティン・タランティーノ監督、弱冠28歳での劇場用映画デビュー作です。

ジョーと名乗る男のもとに集められた6人の犯罪者たち。
互いを名前ではなく、ブルーやオレンジなどと色で呼び合うように指示され
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2300年未来への旅(1976年製作の映画)

3.2

明らかにキューブリック監督の『2001年宇宙の旅』にあやかった邦題ですが、原題は『Logan's Run』。

23世紀の世界。
人口爆発を抑えるために、人類は儀式により30歳で粛清されていた。
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ミラノの奇蹟(1951年製作の映画)

3.8

たまにこんなクラシックなファンタジィ作品を観るのもいいものです。

キャベツ畑に捨てられていた赤ん坊トトを見つけた老婦人がその赤ん坊を育てる。

老婦人の死後、男の子は孤児院に預けられ、
素直な青
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