これは、僕のお気に入りホラーコメディです。
ヴァンパイア伝説には、“ドラキュラ伯爵”をはじめ、亜流を含めていろんなものがあるが、この作品は、その正統派ヴァンパイア伝説を踏まえて鑑賞するのがエチケットで>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
離婚して子供の親権を巡って係争中の夫婦。
一応、親権は母親の黒木瞳が持つこととなり、幼稚園に通う娘と一緒に引っ越しして新しい場所での生活が始まる。
しかし、この物件、常に雨漏りがして、水道水も異常に>>続きを読む
思いっきり西部劇へのオマージュをささげつつ、戦争の愚劣さをダイナミックな演出で描いた快作。
大久保という見習士官の死に疑問を抱いた荒木という従軍記者。
彼はその真相を探るため、軍隊の中でもどうしよう>>続きを読む
タイロン・パワーとキム・ノヴァクが主演した『愛情物語』(原題:The Eddy Duchin Story)とはまったく関係ありません。
原作ノベルは、赤川次郎。
角川春樹社長自らメガホンを取って監督し>>続きを読む
公開時、正直駄作だと思った。
公開当時のレビューでも酷評していました。
しかし、なぜか繰り返し観たくなる。
なんだろうこの中毒性は。
最初のレビューの時、当時のブロ友だったある方から、
『これはシ>>続きを読む
ワイルダー監督のフィルモグラフィの中では、相対的に評価が低い作品です。
要因は様々あると思いますが、私的には面白かったです。
一般的娯楽映画の水準から言えばはるかに上出来な作品だと思いますね。
主>>続きを読む
1973年に“エクソシスト ”が製作され公開された後、
たちまちオカルトホラーブームとなり、
その手の作品が次々と日本で公開されたのを憶えている。
本作も、その類の一編で、
“エクソシスト ”の少女>>続きを読む
バブルはすでにはじけたていたとはいえ、
まだ日本企業がアメリカに攻勢をかけていたころのトンデモ作品。
いまだに米国人の、
日本文化に対する理解はこんなものかと脱力してしまった。
半世紀ほど時代が遡っ>>続きを読む
B級作品ながらなかなか面白かった、ジョー・ダンテ監督作品『ピラニア』(1979)の大胆なリメイク版。
アレクサンドル・アジャ監督の心意気大いに良し。
こちらの設定は、春休みでパリピ大学生たちで沸くリ>>続きを読む
B級映画制作の帝王ロジャーコーマンが、
ジャック・ニコルソンの脚本を自ら演出した作品。
LSDによる幻想の視覚化を試みています。
冒頭、
LSDがもたらす幻覚は強烈で、
一般市民にまで浸透すれば社会>>続きを読む
劇場公開時みてるんですよ。
きっちりつけてた映画ノートにも1984年10月8日に、
梅田ピカデリーにて鑑賞となっている。
でも、
内容を完全に忘れてしまっている!
でもって、再鑑賞。
第二次大戦前>>続きを読む
原作は日本のコミックとのことですが、私は未読です。
原作のファンの方は本作をどう感じているのだろう。
原作との差異や主人公のイメージなど、とても興味があります。
訳が分からないまま何者かに15年間>>続きを読む
退屈な日常に鬱屈している主人公内田裕也が、クロロホルムを用いて女性宅に侵入して犯して回る。
まるでデヴィッド・リンチ作品のようなナイトメア的作品。
実話がモデルだというのが驚き。
内田裕也の怪>>続きを読む
もう何回観ただろう。
また観なおしてしまった。
セリフまで覚えている自分に驚いた。
テレビのパーツ工場で働く17歳の関根恵子と、
チンピラの19歳大門正明。
二人とも過酷な家庭環境で生まれ、
運命>>続きを読む
本作を演出した滝田洋二郎監督とは相性がいいんですよね。
『コミック雑誌なんかいらない』(1986)では、そのドキュメンタリータッチの中にフィクションを刷り込ませる演出に拍手したし、『病院へ行こう2~病>>続きを読む
『カッコーの巣の上で』(1975)では人間の尊厳を描き、『アマデウス』(1984)では神の選択に対する嫉妬を描いた名匠、ミロシュ・フォアマン監督が、本作では表現の自由をめぐっての法廷闘争を描いた。>>続きを読む
12歳の少年の小さな反抗を、詩情豊かでおおらかなタッチで描いた、トリュフォー監督の長編デビュー作。
スポーツも勉強もできない少年が、映画だけが好きだという設定がいいなあ。
本編で主人公の少年が、唯>>続きを読む
大阪を舞台にした作品は数多くありますが、個人的には本作が一番好きです。同時に、井筒和幸監督作品の中でも一番好きかもしれません。
昭和40年代前半の大阪。
島田紳助・松本竜介・趙 方豪ら三人は、好きな>>続きを読む
『ニキータ』『レオン』などの監督のリュック・ベンソンが脚本を書いた、ジャン・レノ、広末涼子主演のアクションコメディです。
『レオン』等によく似た設定なのですが、こちらはぐっとくだけています。いきな>>続きを読む
私にもありましたよ。
年上の女性に対するあこがれ。
それを性的な対象として意識するようになると、なんだか態度がおかしくなっていきました。
その点本作の少年ハーシーは、自分の気持ちに正直で、彼女の家>>続きを読む
子供の目を通して描く、
宗教の対立とナチスによるユダヤ人の迫害。
ラストは涙腺崩壊してしまった。
1944年冬。
カトリック系の寄宿中学校に、
神父が3人の子供をつれてやってくる。
3人のうち、>>続きを読む
落合恵子原作、東陽一監督。
この時代にたくさん発表された女性映画。
同時上映された『ダイアモンドは傷つかない』と並んで、このジャンルの代表作と言えるかもしれません。
恋人・章吾(風間杜夫)と熱いひ>>続きを読む
ジョン・スタインベックの同名小説を、『西部戦線異状なし』のルイス・マイルストン監督が演出した、心に残る人間ドラマ。
純粋な子供の心を持っているがゆえに、ジョージのいうことならなんでも素直に聞くレニー>>続きを読む
手を変え品を変え未だに制作され続けるロッキー(関連)シリーズ。
私が大好きなのはやっぱり第一作。
冬の夜明け前。
凍てつくようなフィラデルフィアの街をロッキーがランニングをしているときに流れる、印象>>続きを読む
1950年から1960年にかけての、
アルジェリアのフランスからの独立を描く大作。
テロを繰り返すアルジェリアに対して、軍が出動し鎮圧しようとするフランス。
テロ組織のリーダーの名前を聞きだす>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
映像の魔術師フェデリコ・フェリーニをこよなく愛する僕としては、たまらなくうれしいセミ・ドキュメンタル作品です。
フェリーニが、19歳で出版社に入社して漫画やコラムを書き始め、やがてその才能は映画の>>続きを読む
小津安二郎監督に薫陶を受けた西ドイツ(当時)の映画作家、ヴィム・ヴェンダースが、『東京物語』(1953)の舞台となった東京を訪れた時のことを記録したドキュメント作品です。
彼が観た『東京物語』には>>続きを読む
実際に起きた政治スキャンダルをモデルにして作られた社会派ドラマ。
ある学校建設に関して疑惑を抱いた女性新聞記者と、内閣調査府に属するエリート官僚が真相を追求する物語。
一部の観客からは絶賛され、>>続きを読む
嵐のようなブームでした、
“ピンク・レディ”。
そのブームを分析すると、
私は、初期、中期、後期と3期に分かれるような気がします。
トータルは2年くらいの間でしたけどね。
初期は『ペッパー警部』や>>続きを読む
なかなか見応えのある一種のテロ・ドラマ(双葉十三郎先生の造語)です。
3人の脱獄犯が米軍のミサイル基地を乗っ取り、米国政府に、ベトナム戦争での米軍の非道行為を発表しろと要求する。
全編緊張の連続。>>続きを読む
酷い作品です。
脚本が特に酷い。
私は、原作小説ファンなので、怒りがこみあげてきます。
まず、主人公、雨宮リカ。
高岡早紀が演じているのですが、綺麗すぎるんですよね。
原作のリカは、声はとてもかわ>>続きを読む
繰り返し観よ。
時間をおいて繰り返し観よ。
そう言いたくなる作品です。
東京で働いている子供たちに会いに、
尾道から上京する老夫婦。
しかし、子供たちの歓迎ムードも最初だけ。
自分たちの仕事もあり>>続きを読む
フェルナンド・メイレレス監督作品。
ブラジル、リオ・デ・ジャネイロのスラム街を舞台にした、ストリート・チルドレンたちの抗争を描く。
実話を基にした作品だというから驚きだ。
シティ・オブ・ゴッド(神の>>続きを読む
ほぼ44年ぶりに再見しました。
多分、初見の時より面白かった・・・と思う。
そして、初見の時のレビューはわかったようなことを書いていたなと恥ずかしくもなりました。
アル・パチーノ演じる熱血弁護士ア>>続きを読む
この作品を観てしまうと、あの歴史的ヒット大作『タイタニック』がこれをパクって(あ、参考にして)参考にしているのかがよくわかる。
海運王の夫の束縛に耐えきれなくなったアイリーン(ジーン・アーサー)の離>>続きを読む
久々に鑑賞しました。
初見は1981年3月6日、大阪シネラマOS劇場でした。
実在の元プロボクシングミドル級チャンピオンジェイク・ラモッタの伝記を、タクシー・ドライバーのポール・シュレイダーらが脚>>続きを読む