soopenさんの映画レビュー・感想・評価

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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.9

これぞ青春映画。
暖かい台南で、ゆっくり過ぎる優しい人達との交流の中で、育まれる初恋と、同時進行で描かれる18年後の福島の雪深い景色の中、初恋の君、アミーに会いに来たジミーとの対比が、美しく感傷的で、
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

PAST LIVES…前世、過去世。
本作は前世からの『縁』がテーマだったものの、美しく儚いロマンスを、餅のように細く長く伸ばして伸ばして24年…そんなに忘れずに思い続けることが可能なのか⁈という驚き
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

熱い。火傷しそうな程熱い熱気は、原作そのものでした。
ストーリーは完璧なFilmarksの説明があるので省きますが、原作を読んで、Filmarksの説明を読んで知っていても、何度も感動で涙をこぼす程、
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.2

面白い!これは笑って笑い過ぎて涙が出て、しんみりじんわり感動する部分もあり、でも最後はやっぱり笑っちゃう、そんな幸せホルモンいっぱいの作品。

あるヤクザの組長はカラオケ好き。組内カラオケ大会を開いて
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.2

墓場鬼太郎から始まったゲゲゲの鬼太郎シリーズの親世代の話。
なるほど、鬼太郎が墓場から生まれるのには、こんな壮大で哀しくも美しい生誕秘話があったのね…

昭和31年、戦後の復興で馬車馬のように人々が働
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

丁寧に日常を生きる。
日日是好日。今度は今度、今は今。今この時を楽しもう、先に何があろうとその時はその時。毎日小さくても幸せを見つけて生きていこう。

東京でトイレ清掃員として働く平山。それなりの年齢
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バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.3

またもや知らずに観てしまったゾンビ映画。ゾンビは嫌いなのに…(厳密にはゾンビではない)

マブリーの最新作なら観ない訳にはいかないか、と前知識もなく観たのが災い。マブリーは相変わらず魅力的だったけど、
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

これって、Barbieのダークサイド版でしょうか⁇

ヨルゴス・ランティモス監督、お初作品でやられました。ほぼ前知識なく、なんだか面白そうなファンタジー映画?と踏み入れてしまった世界に、驚き翻弄され、
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小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

4.0

これぞ映画!無駄なストーリー、無駄なセリフを容赦なく削ぎ落として、あるべき姿へ誘う。静かな感動がどっと押し寄せ、思わず涙ぐむ、そんな素敵な映画でした。

ブロンクスのアパートの上階で、長年外に出ずに、
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ハント(2022年製作の映画)

4.0

スクリーンで初めて韓国ノワール映画を視聴しました。ど迫力。
世界の映画祭に出品しまくった本作品、本当に理解できたのか、1983年頃の事件や、全斗煥大統領についても、ある程度勉強して挑んでみたものの、背
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.1

1988年から始まった、ソマリア内戦の最中に、韓国と北朝鮮大使館は、国連に加盟する為、投票権を持つアフリカ諸国へのロビー活動で、互いに牽制し合う。バーレ大統領にこれでもかと媚を売ろうとする両国の思惑を>>続きを読む

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.9

体調の悪い時に、マブリーのアクションを観ると、エグい内容なのに何故か救われます…
圧倒的な悪にも怯むことなく、他国にいても、悪い奴は捕まえなきゃダメだろ、な姿勢を貫くマソクト刑事に多くの人はメロメロで
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犯罪都市(2017年製作の映画)

3.8

マブリーの人気作品で、もうじき日本でもシリーズ3作目が公開予定と聞けば、観ない訳にはいかない。血みどろの韓国ヤクザ映画には抵抗がありましたが、本作は警察仲間の軽妙な会話や、マブリー副班長のお茶目な態度>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.9

ピンクのパワー溢れるバービーランドで暮らす人形達の、永遠に続く優しい可愛らしいままごと遊びに終止符を打つ、バービー達の目覚め、バービー革命。そしてケン達も…

バービーランドでは、毎日がハッピーに始ま
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守護教師(2018年製作の映画)

3.5

マブリーことマドンソクを愛でる会の為の映画。(言い切る)

元ボクサーで東洋チャンピオンまで極めた男、現コーチのギチョルが、教え子の八百長試合に嫌気がさし、宴会場で暴力沙汰を起こし、職を失う。妹がなん
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白頭山大噴火(2019年製作の映画)

3.7

イビョンホン、ハジョンウ、マドンソク共演、とくれば、韓国エンタメファンなら、垂涎ものの贅沢キャスト。ディザスターアクションというだけあり、映画館で観たらさぞやのスケールのVFX。昔のパニックアクション>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.9

久し振り過ぎて、色々設定を忘れていたので、逆に新鮮な気持ちで鑑賞出来ました。まず、映画音楽の素晴らしさ!こんなにちょっとした気持ちの動きや動作にも、背景にならないレベルの主張で、フルオケがサポートする>>続きを読む

告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

3.9

映画が始まる前からミスリードされ、始まってからも、ドングリコロコロどちらへ行くの?という具合に、何回も騙され続けて、アッと驚く仕掛けでショックを受けている間に、畳み掛けるような展開あり、で脚本の勝利!>>続きを読む

キル・ボクスン(2023年製作の映画)

3.7

韓国ノワール映画でも、本作は血飛沫は少なめなんでしょうか?
個人的にはかなりエグいなぁ、と思いましたが。それでもこれはある種のファンタジーなのかな?

暗殺を生業とする企業が何社も存在していて(表向き
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

『人を待たせるのが好きよね、新一くん』
『バイバイだね、江戸川コナンくん』

今回の映画は、シリーズ1ラブ色が強かった。コナンと灰原哀。ロマンスと言ってしまうと、往年の幼馴染兼彼女である、蘭ちゃんファ
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

3.7

ライトノベル原作、漫画、実写映画、アニメ化まで展開する人気作、残す所は舞台化のみ?
タイトルと画風からして、大正ロマンスだろうと思って、漫画を読んでみたら、あれ?続きが気になる、でも続きがない、小説読
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RRR(2022年製作の映画)

4.5

これは…バーフバリを超えた気がする‼️涙、笑い、感動の全てが詰まった、度肝を抜くアクションとブロマンスのムネアツ決定版‼️

1920年代、大英帝国統治下で藩王国の勢力は弱まり、虐げられたインド人の怒
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.9

非常に芸術性の高い、解釈の難しい映画だなと思いました。一度では完全に理解出来ず、この不思議な沼にズブズブ陥り、何度も足を運んでは、監督の意図を飲み込もうとするパクチャヌクファンの気持ちの片鱗が、チャヌ>>続きを読む

スマホを落としただけなのに(2023年製作の映画)

3.6

スマホ=自分を特定する全て、という社会の最先端で生きていると、こういう目に遭うかも知れないね、という警告で非常にすっきりと分かりやすかったです。

日本版は未見ですが、韓国は、日本より遥かに進んだスマ
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あの日、兄貴が灯した光(2016年製作の映画)

4.3

子供の頃に仲の良かった兄弟が、あるきっかけで、兄が家を出て行き、長じて弟は柔道の国家代表選手になるが、その時にもう両親はこの世にはいない…
こんな設定の兄弟ならば、再び出会っても、互いへの嫌悪感しかな
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20世紀のキミ(2022年製作の映画)

3.8

ひたすら郷愁を誘う美しさと、人間関係の豊かさと、愛情表現の拙さ、真っ直ぐさ、そんなものがダイレクトに伝わってくる、清々しい映画でした。

内容は、心臓病の親友が、手術で海外へ旅立つ前に託した、一目惚れ
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ブラザー(2017年製作の映画)

3.5

マブリーのコメディー、と思って見始めたら、あれれ?いつの間にかヒューマンドラマに…

塾の講師で、趣味は発掘というマドンソクと、企業のサラリーマンで、地上げの使命を負わされた弟イドンフィ。2人の元に届
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EXIT(2019年製作の映画)

3.7

チョジョンソクの素晴らしい筋肉が、これでもかと躍動する映画。もう冒頭の鉄棒シーンから、これって本人の演技?と疑いたくなるような凄技をなんなくやって見せるし、毒ガス包囲網から逃げるために、上へ上へひたす>>続きを読む

色男ホ・セク(2019年製作の映画)

3.8

映画らしさを感じさせる、構成に無駄のない、分かり易さを追求したピントの絞られた作品だけに余裕があり、随所に詩的な余韻が感じられて、純愛の美しさとやるせなさを存分に描いていたと思います。

妓房に産まれ
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ザ・ネゴシエーション(2018年製作の映画)

3.5

祝結婚!
ということで、録画していた本作を鑑賞。

よくある復讐譚、殺人犯にも同情すべき理由があるし、無差別に人質を取っていても、本当に殺したい人間以外は脅すだけの材料だった…もう心を決めているマフィ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

聾唖者の両親と兄を持ち、自分だけが健聴者として産まれてきた17歳の少女。家族仲は良いものの、聾唖者を受け入れる環境にはない小さな漁港で漁師として父と兄が働くには、通訳者として自分が必要、と朝は3時に起>>続きを読む

クリスマス・キャッスル(2021年製作の映画)

3.3

アメリカのベストセラー作家のヒロインが、自作のシリーズ最新作で主人公の恋人の男性を殺してしまったので、ファンの怒りから逃れる為に、スコットランドの田舎町に避難してきて、そこの城の公爵と出会い、すったも>>続きを読む

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.9

北欧ノワールというジャンルはこの作品から言われ始めたのだったか?
陰鬱なグレーの画面に雪景色、震える程の寒さに違いない。リスベッドの彫りの深い顔立ちが痩せこけて、俯くと表情が読み取れない程の影が出来、
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

4作目で終わってしまってもおかしくなかったダニエルクレイグ版007。おまけの5作目ということもなく、集大成のような冒頭の激しいアクションから、最後まで気の抜けない展開に目が釘付け。

しかし今までのボ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.9

古き良きBBCミステリーのような、懐かしさの漂う正統派でした。
途中まではこれはフーダニットではなく、コロンボ方式のハウダニットかなぁ、とすぐに明かされる事実の断片を見せられながら、結果を想像していた
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

Netflixの予告があまりにも謎に満ちていて面白そうなので、つい見てしまった作品。

物語は極めて単純で、決して外で目を開けてはならないよ、見てしまえば自殺したくなるから、という不条理系スリラーホラ
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