soopen

バッドランド・ハンターズのsoopenのレビュー・感想・評価

バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)
3.3
またもや知らずに観てしまったゾンビ映画。ゾンビは嫌いなのに…(厳密にはゾンビではない)

マブリーの最新作なら観ない訳にはいかないか、と前知識もなく観たのが災い。マブリーは相変わらず魅力的だったけど、使い古された『マッドマックス』的終末期の荒廃したソウル、人殺しを厭わない過酷な生存競争、選ばれし者扱いされる10代の若者の末路、そしてサイコなドクターの禁忌な実験と哀れな支持者たち…どれも聞いたことあるような話。心に刺さるような内容ではなく、ひたすらにグロく血みどろで、暴力に溢れた映画だった。

マブリーの本領は拳にあると思っているので、銃を乱射させたりナイフでの格闘が多過ぎて、彼の魅力が半減ではないかと思う。しかしたまにコミカルなシーンも入るのは良かった。膝が痛くて階段を登るのに使えなくなったライフルを杖代わりにするとか、背中に背負ったナタを取ろうとしても二の腕が邪魔で届かないとか、マブリーはこうでなくちゃね!というクスリ笑いシーン。
考えてみれば、マブリーはどの映画でも、大抵頼れるカワイイ兄貴で、彼がくればほぼ安心、という存在。そういう意味では本作も期待を裏切ってはいない…
soopen

soopen