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告白、あるいは完璧な弁護のsoopenのレビュー・感想・評価

告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)
3.9
映画が始まる前からミスリードされ、始まってからも、ドングリコロコロどちらへ行くの?という具合に、何回も騙され続けて、アッと驚く仕掛けでショックを受けている間に、畳み掛けるような展開あり、で脚本の勝利!としか言えない映画でした。
そもそもタイトルの日本語が意味深。『告白、あるいは完璧な弁護』というと、告白がなければ、弁護士は弁護材料をでっち上げてでも被告人を守るの⁇と最初からゾワゾワした違和感がありました。違和感は、作中ずっと続きます。

物語は、IT企業社長が愛人を殺害した疑惑をかけられて、最高の弁護士を雇い、雪の季節の山荘で2人で打合せをするシーンがメインです。弁護士は執拗に真実を話してくれないとあなたを守れない、と話させようとするものの、2人の駆け引きには、幾重にも張り巡らされた糸の下に隠された真実があり、観客は疑いなく信じていると確実に何度も裏切られる仕様。

ハリウッドでの活躍で、確固たる地位を築いているキムユンジンと、国民の筋肉?いえいえ演技派のソジソプを軸に、AFTERSCHOOLのナナがジソプの愛人役でいい味を出していました。

古典的で良質な、イギリスミステリーのような雰囲気も醸し出していますが、原作がスペインでも紛れもない韓国味の本作、ぜひネタバレなしに気になる方は観に行っていただきたいです!















ここからは、ネタバレになるかは分からないので、観ようと思っている方はご遠慮ください!

観終わったばかりのホヤホヤの感想を一言。

人間は最初から悪い奴がいるのではなく、最悪な状況に置かれた時に、一瞬でどう考えるか、どう行動するか、それによりその人間の本質が問われる、そんな印象を受けました。
誰もに起こりうる事態、あなたはどこでどう決断しますか?間違えたと分かったらどこから引き返しますか?それとも…
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